19211012[1][2][1]
路上の霊魂
Souls on the Road
監督 村田実
脚本 牛原虚彦
原作 ヴィルヘルム・シュミットボン『街の子』
マクシム・ゴーリキーどん底
製作総指揮 小山内薫
出演者 小山内薫
東郷是也
英百合子
撮影 水谷文次郎
製作会社 松竹キネマ研究所
配給 松竹キネマ合名社
公開 日本の旗 1921年4月8日
イタリアの旗 2005年
ポルデノーネ無声映画祭
上映時間 112分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語(サイレント)
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あらすじ

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山奥で伐材所を経営している旧家の老人・杉野泰には、ヴァイオリニストになることを夢見て、許婚を置いて家出した息子・浩一郎がいた。東京に出た浩一郎は、演奏を批判した評論家相手に暴力事件を起こし、音楽界を追われる。耀子と結婚し、文子という女の子を授かるが、生活に困り、妻・娘を連れて故郷に戻ろうとする。その途中で、出獄したばかりの二人組の男・鶴吉と亀三に強盗されそうになるが、亀三は憐みを感じて最後のパンを恵んでやる。浩一郎らは二人組と別れた後、父の元をたずねるが、許してもらえない。浩一郎らは寒い中、納屋に泊まることにする。一方、二人組はクリスマスパーティーの準備が整った別荘に忍び込み、パンを盗もうとするが、別荘番に見つかってしまう。別荘番は御互いを棒で殴りあうように銃で脅すがしかし、結核を病んでいる亀三の姿を憐れんで、令嬢の許しを得て二人をパーティーに招待する。その令嬢は杉野泰の伐材所の奉公人の太郎がパーティーに来るのを待っていた。その頃、浩一郎は父が許してくれないため、1人で納屋を離れる。太郎が老人の姪でかつての浩一郎の許嫁の光子と納屋に行ってみると、娘の文子は凍死していた。翌朝、改心した二人の男と別荘番は、山で凍死した浩一郎を発見する。令嬢は太郎にプレゼントを渡しに行った。令嬢と太郎は「憐み」の心があれば浩一郎らも救われたのではないか、と考える。

キャスト

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スタッフ

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製作・公開

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(de)宿21[3]

19209[4][5]

19211048[6]

200517

脚注

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  1. ^ a b 世界大百科事典内の《路上の霊魂》の言及より
  2. ^ 三國一朗著『徳川夢声とその時代』
  3. ^ 東京国立近代美術館フィルムセンター 所蔵映画フィルム検索システム
  4. ^ 堀川寛一著『小山内薫』p.409
  5. ^ 平井輝章著『実録 日本映画の誕生』
  6. ^ 岩本憲児著『サイレントからトーキーへ 日本映画形成期の人と文化』

外部リンク

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