BTRONBusiness TRONTRONOS

BTRONBTRON3()B-right/V

仕様

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BTRONは他のTRONと同様に仕様のみが策定されており、実装方法は規定していない。この節では仕様の説明に必要な範囲で実装についても言及しているが、詳細は実装の節を参照されたい。

BTRON1・BTRON2・BTRON3

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BTRONCEC16CPU286BTRON286BTRON/2861BBTRON1BTRON1OSAPIBTRON1BTRON1

BTRON2TRON[1]TRON[2]2B[3]OSBTRON/

SIGBTRONTRONMCUBE32ITRONRTOSItIs使3B3B使B-rightBTRON3I-rightB-right/VBTRON3

μBTRON

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BTRONBTRONBTRON

[4][5]

μBTRONBTRONPDABrainPad TiPOμBTRONμBTRON

ハードウェア

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TRONキーボード

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BTRONの称を冠してはいないが、TRONキーボードはBTRONでの使用を想定したものである。

μBTRONバス

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基本仕様はIEEE 802.5をベースに、モディファイしたものである[6]MIDIの代替としての利用が検討可能なリアルタイム性のある[7]LAN用バス仕様である。

その他本節の参考文献: Tanaka, K.; Shimizu, Y. ; Tamai, K. ; Tsunoda, S. ; Kato, H. (1992). “Performance evaluation of the μ BTRON bus”. TRON Project Symposium, 1992. Proceedings., Ninth: 40-45. doi:10.1109/TRON.1992.313270. 

特徴

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BTRONTADTron Application DatabusDatabus/BTRON[8]

TRONTADBTRON286TAD使TRON使MCUBE

MH#1MH[9]TADTADTADTAD

実身/仮身

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BTRON/BTRON2/BTRON使BTRON1BTRON3/

BTRON/Real ObjectVirtual Object



UnixBTRON/Unix ".." BTRON

Unixfsck

ID使

BTRON使WindowsBTMemo

BTRON3BTRON111TAD

問題点

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BTRON28664KiV

ID16

リアルタイム動作

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BTRONOSOSBTRON1[10]BTRON3ITRON

Windows

BTRONに限らず、TRONプロジェクトでは、ヒューマンマシンインタフェースについても標準化を図り、『トロンヒューマンインタフェース標準ハンドブック』として出版している。BTRONのユーザインタフェースはこれに則り設計されている。

ダイレクトオペレーション

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BTRONTRON

Mac OSWindowsBTRON

BTRON稿

OSBTRONOSXerox StarSmalltalk

イネーブルウェア

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TRONBTRONOS使使使TRONOS

TRONコード

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BTRONは、(OS/omicronなどと同様に)16ビットで文字を表現することを前提に設計された。データ形式であるTADの文字コードはTRONコードであり、0xfe** のエスケープによって複数の16ビット面を切り替えるようになっており、任意に空間を広げることができる。現在の実装では内部コードとして32ビットを使用している。

実装

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CEC16CPU286BTRON286BTRON1BTRON/286PanaCAL ETETPanacomM1B/NotePC/AT1B/V1B1B/desktop-PHCPU Pentium 60/90 MHz 8M 1M/2MHDD 270M/365M/540M/1GFDD 3.51106PS/2x2x1261,000[11]

BTRON2[1]TRONF32/300GENESYS[2]2B[3]

SIGBTRONTRONMCUBE32ITRONOSItIs使3B3BBrainPad TiPOV810B-rightPC/AT386B-right/VI-right(/V)B-right/VBTRON3B-right/V

BTRONT-KernelT-Shell

歴史

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この節で、他に特記なき記述は、ウェブアーカイブで参照した、トロン協会ウェブサイトの「沿革」[12]による。

BTRONサブプロジェクトの開始

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最初期の記録としては、「マイクロコンピュータ応用国際コンファレンス'84」予稿集(1984)に収録された「TRONプロジェクト」中での "B-TRON" への言及、「アーキテクチャワークショップインジャパン'84」シンポジウム論文集に収録された「TRONトータルアーキテクチャ」中でのBTRONへの言及、『情報処理』Vol.26 No.11 (1985/Nov、創立25周年記念特集号)「BTRONにおける統一的操作モデルの提案」がある。

1986年、TRONプロジェクトのサブプロジェクトとしてBTRONプロジェクトが本格的に始動し、BTRON技術委員会をトロン協会に設置した。初期の構想はIEEE MicroのTRON特集号 (Vol. 7, No. 2 (1987/Apr)) の記事にまとめられており、同号を翻訳収録した『TRON概論』で読むことができる。

1988年6月発行の『TRON概論』には、数枚のスクリーンショットと、「インプリメント事例」として松下電器産業(株)による「BTRON286」の報告が収録されている。

1988年12月にトロン協会が「BTRON/286」の仕様概要を公開し、翌1989年3月、松下電器が、次節で述べる教育用を企図した「教育用パソコン仕様標準構想」とした実用レベル機を完成させた。

教育用パソコンへの導入計画

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198647CECCEC1987478CECCEC'8719887[13][14]

19893CECTRON[15](B)TRON

TRONJIS


通商問題

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1989貿TRON

1989412USTR "1989 National Trade Estimate Report on Foreign Trade Barriers"貿ISSN 0898-38871989貿7 "7. OTHER BARRIERS" Marketing Practice RestrictionsTRON

TRONPCTRONCECNTTCTRON

TRONOSMS-DOSOS/2UNIX[16]TRON19889919893NTTTRON調

5USTRTRON[17]6BTRON[18]BTRON [19]CECBTRONPC-9801MS-DOSTRONBTRON

1990CEC1988IBM[15]MS-DOS[20]貿80IBMCACM839[21]TRONIEEE MicroTRON874

CEC TRONTRON301TRON[22]TRON

TRONTRONWARE60199912p. 71TRONTRONMSXUnix西Unix西 

198812()  ISBN 4-89052-037-6 

PanaCAL ET

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19931990

BTRONBTRON286OSETPanaCAL ETPanacomM24ROM[23]

BASICPC-9800

90年代以降

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  • 1989年12月 BTRON1ソフトウェア仕様書 公開
  • 1989年12月 日本航空によるBTRONを使用した予約システムの開発
  • 1990年 松下通信工業から、BTRON1仕様(BTRON286ベース)の「ETマスター」を搭載したPanaCAL ET発表
  • 1991年 1B/Note発売
  • 1994年 PC/AT互換機汎用の1B/V1発売
  • 1995年 1B/V2発売
  • 1996年 BrainPad TiPO発売
  • 1996年 1B/V3発売
  • 1998年 B-right/V発売
  • 1999年 超漢字発売(B-right/V R2)
  • 2000年 超漢字2発売(B-right/V R2.5)
  • 2000年 GT書体公開
  • 2001年 超漢字3発売(B-right/V R3)
  • 2001年 T-Engine, T-Kernel 発表
  • 2001年 超漢字4発売(B-right/V R4)
  • 2006年 超漢字V(B-right/V R4.5)

脚注

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(一)^ abBTRON2

(二)^ abTRONWARE Vol. 7

(三)^ abTRONWARE Vol. 9

(四)^ TRONpp. 130-138

(五)^ TRONpp. 179-192

(六)^ μBTRONTRON '89-'90pp. 109-122

(七)^ μBTRONTRON '87-'88pp. 173-182

(八)^ 11619876160TAD

(九)^ TRON '90-'91pp. 59-64BTRON1

(十)^ TRONWARE Vol. 50 pp. 62-67FABTRON

(11)^  19951, p. 230.

(12)^ https://web.archive.org/web/20100811085732/http://www.assoc.tron.org/jpn/intro/enkaku.html

(13)^ CEC沿

(14)^ CEC20124

(15)^ ab1

(16)^ LinuxFreeBSDAT&TUnix

(17)^ 

(18)^ 沿

(19)^ https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00215/060300034/

(20)^ 1995TRON25TRONNECMicrosoft

(21)^ http://cacm.acm.org/magazines/1983/9 5th GENERATION5

(22)^  ISBN 4-06-208718-9pp. 285-294

(23)^ http://narapress.jp/ysk/tron/panacal.html

参考文献

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  • 『インターフェース』1995年1月号、CQ出版社、1995年1月。 

外部リンク

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