CD EXTRA
CD EXTRA/CD-EXTRA[1](シーディー エクストラ 正式名称:Enhanced Music Compact Disc)は、一枚のCDにCD-DA(音楽)とデータを共存させているマルチセッションCD、あるいはブルーブックに規定されている仕様の名称である。
CD EXTRA/CD-EXTRA Enhanced Music Compact Disc | |
---|---|
メディアの種類 | 光ディスク |
記録容量 | 650 MB, 700 MB など |
ディスクの直径 | 12 cm, 8 cm |
関連規格 | ミックスモードCD |
概説
編集
日本国内で初めてリリースされたCD EXTRAは、野呂一生のアルバム﹃トップ・シークレット﹄︵1996年3月21日発売︶である[2][3]。
CD EXTRAは音楽CDの余剰部分を利用して特典の映像や画像を収録する場合が多く、1996年から2000年代初頭にかけて製造されていた。
特にエピックレコードジャパン︵現‥ソニー・ミュージックレーベルズ︶時代のDREAMS COME TRUEの作品やavex group発売の作品で採用されていた。
2002年から2004年にかけてCCCD仕様の回避の為に採用されるケースもあったが、現在では本仕様を採用されるタイトルは殆どない。
本仕様を採用していた安室奈美恵の﹃Concentration 20﹄は、現在生産されているものは本仕様を外しCD-DA仕様に変更されている。
通常の音楽CDはCDのディスク自体を一つのセッション︵ファイルが収録されている部分の総称︶で記録されているが、CD EXTRAでは音楽用のセッションとデータ用のセッションに分けている。オーディオプレーヤーはCD-DAのセッションを再生するため音楽が再生され、パソコンでは両方のセッションを扱えるため音楽に加えデータ部分のセッションを表示することが出来るのである。
開発時はCD Plusという規格名だったが、発表後ほどなくして規格名を変更した。現在は、CD EXTRAのディスクに記してあるロゴマーク︵通常のCD-DAロゴの横に﹁+﹂が付記されたもの︶にその名残を残している。
ミックスモードCD
編集「en:Mixed Mode CD」も参照
CD EXTRAと同じような規格として、ミックスモードCDがあげられる。
CD EXTRAでは音楽用のセッションとデータ用のセッションに分けているが、ミックスモードCDはデータ用と音楽用の領域を、通常の音楽CDと同じくディスク自体を一つのセッションで記録している。1トラック目にデータが記録され、2トラック目以降は音楽データが記録されている。
ミックスモードCDでは、1トラック目をオーディオプレーヤーで再生すると激しい雑音が発生することにより、機器に障害を及ぼす危険があるなどの欠点があった。これらの欠点を改良したものがCD EXTRAである。
ミックスモードCDの例としては、PCエンジン CD-ROM2/SUPER CD-ROM2、FM TOWNS、メガCD、セガサターン、初代PlayStation︵ミックスモードCDでは無いゲームソフトもある︶、Microsoft WindowsなどのCD-ROMが挙げられる。
関連項目
編集脚注
編集
(一)^ “CD-Extraとは|フォーテックス株式会社”. www.forttex.co.jp. 2020年5月5日閲覧。
(二)^ CREATIVE, IKEBE. “ISSEI NORO Concept Bar “INSPIRITS” at IkeBECK”. ikebe-gakki.com. 2020年5月5日閲覧。
(三)^ “Line 6 Japan”. Line 6 Japan. 2020年5月5日閲覧。