SHIROH』(シロー)は、いのうえひでのり中島かずきにより作られたロック・ミュージカル天草四郎島原の乱の史実をモチーフにした劇団☆新感線の初ロック・ミュージカルとなる作品。

SHIROH
作曲 岡崎司
作詞 デーモン小暮閣下
山野英明
中島かずき
いのうえひでのり
脚本 中島かずき
原作 ロック・ミュージカル
上演 2004 東京, 日本
2004 大阪, 日本
テンプレートを表示

概要

編集

脚本の中島かずきは、高校生の頃に『ジーザス・クライスト・スーパースター』を見て驚愕し、神と人間の話を歌で演じることについて興味を持ち、いつか実現させたいと考えていた。いのうえひでのりは、L'Arc〜en〜Cielのコンサートを見て、ボーカリストと観客との関係、指一つで観客が動かされているのが宗教家のようであると感じた。歌声で先導する、カリスマ性の高いロックボーカリストというのは宗教家に近く、ビジュアル的なイメージを含めて天草四郎はロックミュージカルになる、悲劇的な結末も含めてドラマティックな話になると考え、10年近く前から中島かずきと何度か話をしてミュージカル用の素材として練っていた。その時に『モーツァルト!』で主演を務めていた中川晃教の歌声を聴いて、彼であればシローが出来ると話が進み、舞台が実現した。[1]

主な登場人物

編集
シロー 神の声をもつ少年。歌声で人の心を操ることができる不思議な能力を持つその神の声により反乱軍を導く。
益田四郎時貞(ますだしろうときさだ) 益田甚兵衛の長男。反乱軍の総大将。幼い頃に持っていた奇跡を起こす力を失って苦悩する。
山田寿庵(やまだじゅあん) 南蛮絵師。口之津闇市をとりしきる反乱軍の軍師。四郎の右腕。
益田甚兵衛(ますだじんべい) 益田四郎時貞の父。「天の御子」伝説を流し,四郎を総大将に反乱をもくろむ。
レシーナお福(ふく) 益田四郎時貞の姉。父・甚兵衛とともに反乱をもくろむ。
渡辺小左衛門(わたなべこざえもん) レシーナお福の夫。四郎の姉婿。甚兵衛やお福とともに反乱をもくろむ
ゼンザ、マツ、ゲン、ソーイ、セン シローの仲間。伴天連と日本人の間に生まれた混血児。難破したところをシローに助けられる。
リオ シローと四郎の前にロザリオを身に付けて現れる幻の少女。シローと四朗にしか姿が見えない。
松平伊豆守信綱(まつだいらいづのかみのぶつな) 幼少の頃より才知に富んでおり「知恵伊豆」と異名を取り、幕府軍を陰で操る。
お紅(こう) 伊豆守に仕える伊賀くノ一。お蜜の妹。
お蜜(みつ) 江戸の絵双紙屋と偽るが、実は伊豆守に仕える伊賀のくノ一。
柳生十兵衛(やぎゅうじゅうべい) 伊豆守に仕える云わずと知れた剣豪、将軍家剣術指南役。四郎を斬ろうとつけ狙う。
三宅蔵人(みやけくろうど) 天草のキリシタン目付。シロー達を捕らえようとするもなかなか捕らえられず。
津屋崎主水(つやざきもんど) 島原のキリシタン目付。四郎を捕らえようと奮闘する。
板倉重昌(いたくらしげまさ) 三河の領主。幕府軍の総大将。
松倉勝家(まつくらかついえ) 島原の藩主。キリシタン目付である津屋崎主水や三宅蔵人とともにキリシタンを取り締まる。

あらすじ

編集



SHIROH姿

寿退使SHIROH

SHIROH

曲目

編集

キャスト

編集

Musician

スタッフ

編集
『SHIROH』
ミュージカル『SHIROH』キャストDVD
リリース
ジャンル ミュージカルDVD
時間
プロデュース いのうえひでのり
テンプレートを表示

オリジナルキャストによる舞台映像が収録されたDVD。東京と大阪のそれぞれの千秋楽カーテンコールの映像も収録されている。[2]

  • 映像特典 :東京・大阪千秋楽映像/アドリブ集/オケピ映像/予告編
  • 音声特典 :音声解説/池田成志・大塚ちひろ・岡崎司・杏子・高橋由美子・中川晃教・中島かずき

脚注

編集
  1. ^ Theater forum”. theater forum. 2010年3月閲覧。
  2. ^ Shiroh DVD website”. イーオシバイドットコム. 2010年3月閲覧。

外部リンク

編集