T-34 レジェンド・オブ・ウォー
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』(ティーさんじゅうよん レジェンド・オブ・ウォー、原題:T-34)は、2019年公開のロシア映画。
T-34 レジェンド・オブ・ウォー | |
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T-34 | |
監督 | アレクセイ・シドロフ |
脚本 | アレクセイ・シドロフ |
製作 |
ニキータ・ミハルコフ レン・ブラヴァトニック ルーベン・ディシュディシュヤン ネリ・ヤラローヴァ アントン・ズラトポルスキー レオニド・ヴェレシュチャギン |
製作総指揮 | ミハエル・キタエフ |
出演者 |
アレクサンドル・ペトロフ ヴィンツェンツ・キーファー イリーナ・スタルシェンバウム ヴィクトル・ドブロヌラヴォフ アントン・ボグダノフ ユーリイ・ボリソフ |
主題歌 |
ブラート・オクジャワ 「Бери шинель, пошли домой」 |
撮影 | ミハイル・ミラシン |
配給 |
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公開 |
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上映時間 |
113分(日本公開版〈インターナショナル版〉) 139分(ダイナミック完全版) 191分(最強ディレクターズ・カット版) |
製作国 |
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言語 | ロシア語、ドイツ語 |
製作費 | 600,000,000ルーブル[2] |
興行収入 |
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あらすじ
編集キャスト
編集役名 | 俳優 | 日本語吹替 | 役柄 |
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ニコライ・イヴシュキン Николай Ивушкин Nikolay Ivushkin |
アレクサンドル・ペトロフ Александр Петров Alexander Petrov |
平川大輔[8] | 赤軍陸軍少尉、T-34-76車長兼砲手、T-34-85車長
モスクワ出身 |
クラウス・イェーガー Клаус Ягер Klaus Jäger |
ヴィンツェンツ・キーファー Винценц Кифер Vinzenz Kiefer |
(吹替なし) | ドイツ国防陸軍第11装甲師団大尉→第12SS装甲師団大佐、III号戦車(1)/パンター(111)車長 |
アーニャ・ヤルツェヴァ Аня Ярцева Anya Yartseva |
イリーナ・スタルシェンバウム Ирина Старшенбаум Irina Starshenbaum |
松本沙羅[8] | 強制収容所の通訳。東方労働者(ソ連の強制労働者)
プスコフ出身 |
ステパン・サヴェリエヴィチ・ヴァシリョノク Степан Савельевич Василёнок Stepan Savelyevich Vasilyonok |
ヴィクトル・ドブロヌラヴォフ Виктор Добронравов Viktor Dobronravov |
中村和正[8] | T-34-76 /T-34-85操縦手、赤軍 戦車科軍曹
ボリシャヤ・ウホロダ(ベラルーシ)出身 家族:妻(アレクサンドラ)、息子(ペーチャ) |
ヴォルチョク(ディミヤン・ヴォルチコフ) Волчок (Демьян Волчков) Volchkov (Demyan Volchok) |
アントン・ボグダノフ Антон Богданов Anton Bogdanov |
関口雄吾[8] | T-34-85砲手。ペルミ出身
ヴォルチョク(小さな狼)の愛称はステパンがつけた。 |
セラフィム・イオノフ Серафим Ионов Seraphim Ionov |
ユーリイ・ボリソフ Юрий Борисов Yuriy Borisov |
峰晃弘[8] | T-34-85装填手。ケゴストロフ出身 |
ヴォルフ(ハイン) Хайн Wolf (Hein) |
ヴォルフガング・チェルニー Вольфганг Черни Wolfgang Cerny |
(吹替なし) | ドイツ国防陸軍伍長、III号戦車(1)砲手 |
ティーリケ Тилике Thielicke |
ヨシュア・グローテ Йошуа Гроте Joshua Grothe |
(吹替なし) | ドイツ武装SS大尉 副官、パンター(112)車長 |
ヴァルター・グリム Walter Grimm |
Dirc Simpson | (吹替なし) | ドイツSS少佐 ナチ党員 SⅢ強制収容所の所長。イヴシュキンの拷問をした。家族:妻、娘2人、息子(グスタフ) |
ヴァイス Weiss |
Christoph Glaubacker | (吹替なし) | ドイツ少尉、SⅢ強制収容所の所員。名簿管理(ゲシュタポ)
家族:妻、息子(ジークフリート)、娘(ケティ) |
シュレーツァー Schlözer |
Chris Urban | (吹替なし) | ドイツ大尉、SⅢ強制収容所の所員。 |
ハインリヒ・ヒムラー Heinrich Luitpold Himmler |
ロビンソン・ライヘル Robinson Reichel |
(吹替なし) | ドイツRFSS |
グデーリアン将軍 Heinz Wilhelm Guderian |
マイク・デイヴィス Mike Davies |
(吹替なし) | ドイツ国防陸軍上級大将 |
ヴァシャ(ヴァシリー・テテリャ) Vasiliy Teterya |
セミョーン・トレスクノフ Семён Трескунов Semyon Treskunov |
石狩勇気 | 飯炊車の赤軍兵士 |
パーヴェル・コブザレンコ Pavel Kobzarenko |
アルトル・サピエニク Артур Сопельник Artur Sopelnik |
真木駿一 | T-34-76装填手。
作中原語ではパーヴェルの略称パヴロで呼ばれる |
イワン・ルイコフ Ivan Lykov |
ピョートル・スクウォルツォフ Пётр Скворцов Pyotr Skvortsov |
峰晃弘 | T-34-76前方銃手。
作中原語ではイワンの略称ワーニャで呼ばれる |
ミハイル・カリン Mikhail Korin |
アルチョム・ビストロフ Артём Быстров Artyom Bystrov |
重症の赤軍大隊長。戦車科大尉。
作中原語ではミハイルの略称ミーシャで呼ばれる | |
グラム・ガブリア Guram Gabuliya |
グラム・バブリシュヴィリ Гурам Баблишвили Guram Bablishvili |
佐々健太 | 赤軍陸軍曹長。歩兵分隊長。グルジア人 |
ヴァセチキン Vasechkin |
ダニーラ・ラッソマーヒン Данила Рассомахин Danila Rassomakhin |
山本兼平 | 赤軍歩兵 |
マキーヴ Макеев |
ヤロスラフ・シュテファノフ Ярослав Штефанов Yaroslav Shtefanov |
石狩勇気 | 赤軍歩兵(機関銃)。コムソモール団員
(翻訳によってМакеевは「マケエフ」と訳される場合もある。「マキーヴ」が誤表記というわけではない) |
ラピコフ
Лапиков |
Игорь Хрипунов | 赤軍中隊長。歩兵科大尉。ガブリアの上官。 | |
参謀長
начальник штаба |
Антон Шурцов | 赤軍歩兵連隊参謀長 上級中尉 | |
カリンの当番兵
ординарец Корина |
Василий Буткевич Vasiliy Butkevich |
赤軍 戦車科下級軍曹。 | |
アレクサンドラ Alexandra |
Александра Торгушникова | ステパンの妻(インターナショナル版は未登場) | |
ペーチャ(ピョートルの略称) Петя/Petya |
Александр Запорожец (II) | ステパンの息子(インターナショナル版は未登場) | |
イヴシュキンの母 мама Ивушкина |
ЕЛЕНА ДРОБЫШЕВА | イヴシュキンが手紙をあてて書いていた母親(インターナショナル版では手紙のみで未登場) | |
ボイスオーバー голос за кадром |
Артур Иванов | - | ドイツ語のロシア語翻訳音声(ロシア本国版、機内上映版、IMAX完全版のみ。日本での劇場公開では基本ボイスオーバーは用いられていない) |
バージョン
編集ロシア本国と日本で公開されたバージョンについて記述。
ロシア劇場公開版
編集2016年プロモーションビデオ
編集インターナショナル版 (日本劇場公開版、通常版)
編集日本航空 機内上映版
編集
113分 音声:ロシア語(ボイスオーバー方式) 字幕:日本語字幕
2019年10月~2020年1月 機内上映
日本劇場公開に先駆けて2019年10月(プログラム搭載の都合上9月末頃から)より日本航空国際線で機内上映された。インターナショナル版だが日本劇場公開版とは異なり本編中のドイツ語のセリフはロシア語の翻訳音声をかぶせるボイスオーバー仕様のままとなっている。
日本語吹替版
編集
113分 音声:日本語吹替・ドイツ語
日本語吹替版はソフト化時にインターナショナル版のみ制作された。そのため劇場上映は行われていない。なお作品内にて通訳者役が出る都合上、ドイツ語は原音・日本語字幕の演出となっている。
翻訳:田辺佳子/演出:市来満/日本語版制作:株式会社EARLY WING。
テレビ初放送:2020年11月9日 WOWOWプライム(放送時間21:00 - 22:55)
[特撮コメンタリー付き]WOWOWプラス放映版
編集『ダイナミック完全版』
編集『T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版』のタイトルで公開。
当初日本で上映されていたインターナショナル版より26分長尺のノーカット版。インターナショナル版では描かれなかった人間関係や登場人物のエピローグなどの未公開シーンが追加されている。日本では下記の2バージョン公開されたが、全国公開版のことを指して「ダイナミック完全版」と呼ぶ場合がほとんどである。
IMAX版
編集
139分 音声:ロシア語(ボイスオーバー方式) 字幕:日本語字幕(インターナショナル版から追加・修正あり)
2019年11月15日~2019年11月21日 日本公開
ロシア国内で公開されたIMAX版に日本語字幕を付けたもの。IMAX上映で一週間限定公開された際に「ダイナミック完全版」のタイトルが付けられた。上映は本編中のドイツ語に少し遅れてロシア語の翻訳音声をかぶせる本国ロシアの上映形態であるボイスオーバー仕様となっており複数人物のドイツ語を同一の男性が翻訳担当している(ドイツ語部分の日本語字幕はロシア語翻訳のタイミングで表示される)、日本人向けに上映前にボイスオーバーについての前置きが付け加えられている。インターナショナル版と劇伴・日本語字幕が一部異なっているシーンがある(劇伴は順序としてロシア公開版からインターナショナル版を作成時に変更がなされた)。入場者特典としてポストカードを数量限定配布。公開時はインターナショナル版のポスタービジュアルをそのまま使用していた。公開終了後も限定的にリバイバル上映された。日本では未ソフト化。
字幕翻訳:櫻田美樹/字幕監修:浪江俊明。
全国公開版
編集対ドイツ戦勝記念日75周年 ロシア1放映版(ロシア完全版)
編集ロシア配信完全版
編集
第一部 93分・第二部 89分 音声:ロシア語(ボイスオーバー方式)
ロシア国内でテレビ放映された約3時間バージョンのロシア国内配信版。完全版扱いでタイトル表記も『Т-34. Полная версия』となっている、現在はロシアの動画配信サービスivi.ruで公式無料公開されている[16](第一部と第二部が分割されている)。放映時にあったロシア語字幕はなくなっている。レイティングは12+(12歳以上向け作品)。
『最強ディレクターズ・カット版』
編集その他
編集関連商品
編集ホームメディア
編集日本国内では、ツインが発売。
- T-34 レジェンド・オブ・ウォー コンプリート版<インターナショナル版&ダイナミック完全版> Blu-ray(2枚組、2020年4月29日)[20]
- T-34 レジェンド・オブ・ウォー Blu-ray(1枚、2020年4月29日)[20]
- T-34 レジェンド・オブ・ウォー DVD(1枚、2020年4月29日)[20]
- T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版 Blu-ray(1枚、2020年12月23日)[21]
- T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版 DVD(1枚、2020年12月23日)[21]
サウンドトラック
編集- Т-34 (Официальный саундтрек)
- ASIN B07X46NDSH
- レーベル:Mars Media Entertainment
- 作曲:Ivan Burlaev & Dmitriy Noskov(トラック1、9 - 13、16、20 - 21)、Vadim Maevskiy & Alexander Turkunov(トラック2 - 8、14 - 15、17 - 19)
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前売券
編集- 2019年6月15日に、「洗浄(センジョウ)で使えるレジェンド手ぬぐい」付『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』ムビチケカードの予約が開始された。
劇場物販
編集- PLATZ製 映画『レジェンド・オブ・ウォー』 T-34/85 1/35スケール プラモデル SP-125
- 『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』劇場パンフレット
- 『T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版』劇場パンフレット
特集雑誌
編集- 月刊PANZER 2019年12月号 特集3ページ
- SCREEN 2020年6月号 特集4ページ
- MOVIESTAR 2020年8月号 特集6ページ
- 月刊Model Graphix 2020年11月号 特集38ページ
- 月刊Model Graphix 2020年12月号 特集4ページ
関連作品
編集︻作品内容と直接の関連がないもの︼ ●映画﹃鬼戦車T-34﹄ 原題‥Жаворонок ︵1965年︶ 本作と内容の類似点が多い作品。本作のパンフレットによれば監督のシドロフは同作と同じ伝承を基にしているものの、リメイクではないと述べている。 ●テレビアニメ﹃ガールズ&パンツァー﹄ 日本では本作を同作に見立てて表現されることもあるが、監督のシドロフは﹁﹃ガールズ&パンツァー﹄を観たか?﹂という質問に対し﹁存じ上げませんでした﹂と返答している[23]。 公開直後は、本作ヒットの背景に﹁ガールズ&パンツァー﹂︵以下、ガルパン︶の人気があると配給会社のツインの社長、加畑氏は言及したが[24][25]、ロングラン後のコメントでは次第に客層は変化していったという[26]。2019年6月15日に﹃ガールズ&パンツァー 最終章 第2話﹄が劇場公開されたが、同日から10月公開の本作の特報映像が劇場上映前の予告編として流されており、一部劇場ではガルパンを観にきた客層へ本作の特報も流されていた︵同様に本作のチラシ配布とムビチケ発売も同日から開始されている︶[27]。またガルパンで声の出演をしていたミリタリーファンとロシア通である声優の上坂すみれは本作公開前の見どころをナビゲートする特別動画を担当、また本作WOWOWプラス放映時のコメンタリー放送にもガルパンで軍事監修を務めた田村尚也と共に出演している。
脚注
編集外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 日本版オフィシャルサイト
- T-34 レジェンド・オブ・ウォー (@T34movie) - X(旧Twitter)
- T-34 レジェンド・オブ・ウォー (2795173690509612) - Facebook
- T-34 レジェンド・オブ・ウォー - allcinema
- T-34 レジェンド・オブ・ウォー - KINENOTE
- T-34 - オールムービー
- T-34 - IMDb
- Т-34 (2018) kinopoisk.ru
- T-34 レジェンド・オブ・ウォー (@T34movie) - X(旧Twitter)
- imfdb T-34 (2018)登場武器
- Т-34 (2018)kino-teatr.ruキャストリスト
- Рецензия на фильм ≪Т-34≫- Вокруг ТВ