アカツキ電光戦記
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ジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
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対応機種 |
試製:Windows 98/Me/2000/XP 電光:Windows 2000/XP 電光AC:アーケード(NAOMI) |
開発元 | SUBTLE STYLE |
発売元 |
試製:SUBTLE STYLE 電光:SUBTLE STYLE 電光AC:ピーアイシー |
音楽 | 福澤正洋 |
人数 |
試製:1‐4人 電光:1‐4人 電光AC:1‐2人 |
メディア |
試製:CD-ROM 電光:CD-ROM 電光AC:NAOMI |
発売日 |
試製:2003年11月 電光:2007年4月30日 電光AC:2008年2月28日 電光(DL):2013年9月10日 |
デバイス | 1レバー+3ボタン |
﹃アカツキ電光戦記﹄は、同人サークルSUBTLE STYLEが制作した2D形式の対戦型格闘ゲーム。2007年4月30日に頒布。本稿では同サークルが制作した、前作に当たる対戦型格闘ゲーム﹃アカツキ試製一號﹄︵2003年11月に販売︶についても解説する。
概要
同人ゲームとしては珍しく、ゲームセンター︵ゲームセンターコーハツ︶で筐体を用いた対戦会を行い注目を集めた。その後、﹃アカツキ電光戦記 Ausf. Achse﹄のタイトルでアーケードゲームとして稼動されることも発表され、2008年2月28日に稼動を開始した︵販売はピーアイシーが担当︶。同人ゲームが業務用として稼動されるのは、対戦格闘ゲームでは﹃MELTY BLOOD﹄に続いて2つ目である。システム
ボタンは、弱、中、強攻撃の3ボタン仕様。システムについては、受身によるカウンター攻撃[1]である﹁攻性防禦︵こうせいぼうぎょ︶﹂を含めた、攻撃における3すくみを基礎としたシンプルなものであり、通常攻撃は投げに強く、投げは攻性防禦と防禦に強く、攻性防禦は通常攻撃に強い、といった特徴を持つ。 必殺技のコマンドは非常に簡略化されている上に直感的にどんな技が出るかが分かりやすくなっており、最終特別攻撃に至っては3ボタン同時押しで発生するという初心者でも技を出しやすい仕様になっている。体力差による攻撃力補正があり、体力が無い方がある方に攻撃すると与ダメージが上がる。ガードシステムはガードクラッシュの概念があり、攻撃をガードで防ぐ度に防禦ゲージが減っていき、防禦ゲージが空になると1秒間のガード不能に陥る。防禦ゲージはガードをしていない時に自然回復し、攻性防禦で攻撃を受ける事によって大幅に回復する。 コンボの概念はあるが、決められる時間は短く取られており、1回1回仕切り直して戦うことが重視されている。ストーリー
紀元[2]二六六X年、大戦末期にドイツから日本に向けて新兵器﹃電光機関﹄を輸送中に北極海で沈んだ潜水艦が突如浮上した。その潜水艦から冬眠制御によって生きながらえたアカツキは、上官命令である﹁任務ニ失敗セシ時ハ電光機関ヲ全テ破壊セヨ﹂に従い、行動を開始する。一方、潜水艦浮上と同じ頃、電光機関が絡んだ様々な思惑が世界各地で絡み始めた。登場キャラクター
キャストが複数あるものは前者が同人版、後者がACでのもの。﹃アカツキ試製一號﹄から登場したキャラクター
アカツキ﹇Akatsuki﹈ キャッチコピー‥蘇る戦鬼 声 - 土方総司 / 松本忍 主人公。帝国陸軍の高級技官。ドイツからの電光機関の輸送任務中に死亡したはずだったが半世紀の冬眠制御を経て覚醒した。ちなみに、ムラクモが自分達を抹殺しようとして危険な北極海航路を進ませた事は感付いていた。軍人然とした︵ムラクモ曰く﹁融通が利かぬ﹂︶性格ながら、ムラクモの野望を世迷言と切って捨てる現実主義的な考えも併せ持つ。戦闘前に講談の山中鹿之助の一説を引用し、勝利後には自らを﹁護国の鬼﹂、﹁絶対不敗の雷神﹂と言う。空手をベースとした格闘術と電光機関の力を用いて戦う。電光機関のオリギナール︵試作型︶を所持しており、そのために様々なエージェント等から行方を追われている。使用している電光服は現在では型落ちした旧型で、パワー重視の一点突破型。普段は電光服の上にインバネスコートを羽織っており、髪型は前髪も含めて襟口まで伸ばした五分分けだが、電光機関起動時は電光機関から発生する静電気の影響で髪形が変わる。実はアガルタの血を引いているらしい設定があり、そのため電光機関を低リスクで使用できる。しかし使うたび急激な空腹に襲われるので、︵公式で明言されていないが︶かなりの大食漢でありラジオドラマではその一面が描かれていた[3]。また﹁アカツキ﹂とは彼のコードネームを指し本名は不明で、他キャラからは﹁アカツキ試製一號﹂または﹁試製一號﹂と呼ばれており、彼を﹁アカツキ﹂と呼ぶキャラは一切いない。CPU時では古巣である富士樹海にある陸軍の研究所跡に潜伏して不律との接触を待っている。最後はチベット・ツァンポ渓谷のゲゼルシャフト本部で電光機関の使いすぎによる損耗により倒れたムラクモを﹁人は神でも機械でもない﹂と言って殺害し、巨大電光機関を破壊し姿を晦ました。 格闘ゲームにおける三種の神器である飛び道具・対空技・突進技を持つが、打撃のリーチが短め且つ飛び道具の隙が大きく弾速が遅めで、飛び込み等で寄って殺す戦法を得意とするため、プレイヤー達から﹃接近戦の鬼﹄と言われるほどのクロスレンジ・ラッシュキャラ的な側面が強い。 ミュカレ﹇Mycale﹈ キャッチコピー‥転生の魔女 声 - かるまぐ 秘密結社﹁ゲゼルシャフト﹂に属し、﹁ペルフェクティ教団﹂︵完全教団︶[4]の教祖でもある、転生を繰り返して歴史の闇に暗躍してきた魔女。苛烈で尊大な性格をしている。現在の肉体は上海の貿易公司に勤めるドイツ人夫婦の娘・カティ。ある日突然、自分自身を魔女の生まれ変わりだと言い出し、過去数日間の新聞に目を通した後に失踪。開かれたまま放置された新聞には北極海で大戦時に沈んだ潜水艦が突如浮上したというニュースが載せられていた。 元々は1253年夏に異端尋問で火刑に処された南フランスの農夫の娘。その目的は人類の肉体的滅亡による霊的救済︵要約すると人類の皆殺し︶である﹃プネウマ計画﹄。ムラクモとは目的に達する為の手段が同じと言う事で互いに利用しあうだけの関係で、内心ではお互い反目しあっている。この物語の発端の一つは彼女の前の肉体がムラクモに殺された事である。また、大戦中に不律とも面識があった模様。 必殺技は全て飛び道具で、特に設置技の種類が豊富。防御力は全キャラクター中最低。 塞︵さい︶﹇Sai﹈ キャッチコピー‥兇眼のエージェント 声 - 響紫音 世界中の情報収集から暗殺まで、裏の仕事なら何でもこなす新華電脳公司のエージェント。大変優秀な凄腕エージェントで任務成功率100%を誇る。サングラスの下に人を即死させる兇眼を隠している。大戦時には既に生きていた人間で、ムラクモにも情報屋として顔が知られており、かなりの高齢の筈だがその外見は若々しい。これは兇眼によって他人の生気を吸い取っているからだとされている。 その正体はMI6に所属する大佐で、8番目の許可証︵殺人許可証︶保持者でもあるクロード・ダスプルモン。﹁塞﹂というのはあくまで新華電脳公司での偽名。新華電脳公司の仕事は副業でやっている。 変則的な攻撃を得意とするラッシュキャラ。相手に様々な状態異常を与えるコマンド投げ﹁邪視﹂も使える。 鼎二尉︵かなえにい︶﹇Kanae﹈ キャッチコピー‥専守防衛徒手空拳 声 - 724 ver.1.03で追加された。 陸上幕僚監部二部所属の諜報員。アカツキ復活の報を受け、現政権からの彼の任務解除命令を持った上で彼の身柄の確保および電光機関回収の任に当たる。緑の軍服に身を包んだ黒髪ショートと抜群のスタイルを持つ美女で、マリリンからは嫌われ敵視され、魏からは﹁いい客がつくだろう﹂と評されている。任務に忠実かつ生真面目な性格で本作の常識人の一人でもある。 多彩な投げ技を持つ投げキャラで、リーチの長い通常技も強力。最終特別攻撃は特別攻撃から1ゲージずつ消費する専用の連携技を追加入力で繋げていくもの。 不律︵ふりつ︶﹇Fritz﹈ キャッチコピー‥彼岸の剣客 声 - 響紫音 ver.1.02で追加された。 帝国陸軍軍医。大戦中に複製體研究に携わっていたが、アカツキ復活とともに研究の関係者を抹殺し始める。使用している電光服は電光機関ではなく外部バッテリーを使用する初期型のものである。 元は知的好奇心から戦傷で欠損した肉体の再生を目的に複製體を研究していたが、戦争のさなかでそれが兵器として転用されてしまったことを悔いていた。アカツキ復活の報を聞いてかつての研究関係者に協力を仰ごうとするも彼らがことごとく複製體にすりかえられていた為、やむなく彼らを殺害していた、というのが話の真相。とても厳格な性格だがアカツキやエレクトロゾルダートとのやり取りでは、厳しくも優しい性格であることをうかがわせる。また本作の彼のオープニングにて日中間を手漕ぎボートで横断する、刀の達人であるなど、老齢ながら身体能力がかなり高い。 ﹃サムライスピリッツ﹄を思わせる、刀による重い一撃が持ち味。通常技はガード上からも体力を削り、必殺技は移動技のみというのが特徴的。﹃アカツキ電光戦記﹄から登場したキャラクター
マリリン・スー﹇Marilyn Sue﹈ キャッチコピー‥魅惑の殺人姫 声 - かるまぐ 国際的な巨大なマフィア組織﹁黒手会﹂に所属する職業兇手︵殺し屋︶で、劈掛拳をベースにした暗殺拳の使い手。黒孩子であり、インフーに拾われる前は娼婦をしていたらしい。黒手会の乗っ取りのためとミュカレの依頼の報酬に目がくらみ、黒手会の大当家であったインフーを殺害。そして勢力拡大のため、アカツキを追い電光機関を奪うことを企む。一見陽気でお茶目な口調と性格をしているが、欲望に忠実で冷酷かつ攻撃的な本性を持っている。自分の目的のため恩人を裏切ったことを魏から罵られても全く気にしておらず平気であり、本作では珍しい人間臭い汚さを持った人物である。 スピードを活かした攻撃を繰り出す。 魏︵ウェイ︶﹇Wei﹈ キャッチコピー‥復讐の心意六合拳 声 - 土方総司 / 松本忍 凄腕の職業兇手︵殺し屋︶で黒手会の幹部。心意六合拳の使い手で、大陸最強と呼ばれている。恩人であるインフーが何者かに殺されたので、張本人を捜す。義に篤い性格で、裏社会の人間にしては比較的常識的な感性の持ち主。マリリンに対しては性格の違いなどからあまりいい印象を持っておらず、インフー暗殺犯が彼女だと知った時も﹁やはりお前か﹂と言う程に敵対している。 ミュカレやムラクモと会った事で真実を知り、ムラクモを倒した後はムラクモが世界各地に送り込んだ複製體達を抹殺する旅に出た。 強力な突進技を使うパワーキャラだが、自らパワーアップする技も使う。 アノニム﹇Anonym﹈ キャッチコピー‥武装異端審問官 声 - すとれんじ へけ 宗教結社﹁神聖クラブ﹂の武装異端審問官。拳銃と体術を合わせたランバス式銃術を使う。ゲゼルシャフトを支援する異端・ペルフェクティ教団の壊滅、また教団が持つとされる﹁復活の秘蹟﹂奪取のため派遣される。何でも秘蹟奪取に成功した者には﹁あらゆる罪の放免﹂が教皇猊下から約束されているとのこと。辛辣な言動が目立つ強気な性格の狂信者で、ミュカレ・ペルフェクティを魔女と忌み嫌うが、エンディングでは体を彼女に乗っ取られてしまう。 リボルバー拳銃を使った飛び道具が豊富だが6発の弾数制限があり、こまめにリロードしながら戦っていく必要がある。3ゲージ技は自動発動の復活技。防御力は全キャラクター中最低。 エレクトロゾルダート﹇Elektrosoldat﹈ キャッチコピー‥第三帝国の悪夢 声 - 天崎響介 / 滝野洋平 ゲゼルシャフトに属する兵士。その正体はアドラーをオリジナルとするゲゼルシャフトのクローン兵士である。無個性に見られがちだが固体ごとにわずかに違いが有るらしく、中にはふとしたことがきっかけで強い個性が芽生える固体もいる模様。彼のシナリオではアカツキからオリギナールを奪取した辺りから自らのオリジナルであるアドラーに性格が似てしまうようになってしまい、最終的にはドイツ人ではないムラクモが総統であることに反発しゲゼルシャフト乗っ取りを企むようになる。 電光機関の﹃適合者以外が使用すると寿命が縮む﹄という欠点を補う対策の一つとして大量生産されたクローンで、いわば人間爆弾。そのため、彼らは戦う毎に寿命が削れていく。最期は電光機関の使いすぎで吐血して死に、倒したムラクモは転生により復活するという救いのないバッドエンドである。 最新型の電光機関を体に埋め込まれている。ちなみに﹁エレクトロゾルダート﹂はドイツ語で﹁電気の兵士﹂を意味する。 滞空技を中心に通常技が強力で、必殺技はタメコマンドの飛び道具と対空技のみである。 アドラー[Adler] キャッチコピー‥アーネンエルベの死神 声 - 天崎響介 / 長瀬零司 ゲゼルシャフトの武装親衛隊長。かつてはナチスドイツの研究機関﹁アーネンエルベ﹂の士官でチベットの古代遺跡を発掘に従事中に古代都市アガルタを発見する。ムラクモと同じく冬眠制御で現代に甦った。野心家で、己が野望のために電光機関を独占しようとしている。冷酷で自信過剰な性格で常に他人を見下したような態度を取るが、それに似合った実力を持ち、また電光機関の原理を自力で推察する頭脳も持っている。実は密かに﹁転生の法﹂を身に着けていた。 初期バージョンではエレクトロゾルダートの色違いでCPU専用キャラクターだったが、ver.1.1.0 SP1 Betaで差別化が行われ、使用可能になった。 最終特別攻撃以外はエレクトロゾルダートと同じ技を使うが、こちらは必殺技中心で相手にラッシュをかけるキャラになっている。 電光戦車﹇Blitztank﹈ キャッチコピー‥禁断の決戦兵器 電光機関と人間の命を動力源とするゲゼルシャフトの秘密兵器。一般的な戦車砲塔の代わりにクレーン状の首の先端に髑髏のような頭が載った物が付いている。大戦末期に開発が中止されていたはずだったが復元され稼動する。複数の戦傷者を動力源と自立制御装置として使っている非人道的な兵器で、その意識は通常は動力源とされた人々のが混濁している模様。たまに自我を取り戻して暴走する事がある。 戦車のためかビームやマインなどを使う他、単発の弱い攻撃でのけぞらない特性を持っている。また、戦闘開始前のイントロが﹁対戦車戦用意﹂という固有の特殊イントロになっている。 ムラクモ﹇Murakumo﹈ キャッチコピー‥現人神降臨 声 - 土方総司 / 松本忍 本作のラスボス。前の世界大戦の時に遣独軍事視察団を立案実行した駐独陸軍武官。その時にペルフェクティ教団と接触し、ゲゼルシャフトを立ち上げた。べルリン陥落時に死亡したかに思われたが、冬眠制御によって生き長らえ現代に降り立った。アカツキからは﹁ムラクモ、いや、アカツキ試製零號﹂と言い直されている。 完全者の持つ秘蹟﹁転生の法﹂に加え、確立されたクローン技術と電光機関のノウハウを手にした事で、﹁天が自分を支配者として選んだ﹂と確信。電光機関の独占を目論みアカツキらを抹殺するつもりで北極航路に送り出した。現代に降り立った彼は ﹁増えすぎた人類は殺してでも減らすべき﹂ という考えに至っており、人が人を減らせないのならば、神たる自分が恩寵を与えるという思想の下、全世界に最終戦争を仕掛けようとする。ちなみに、アカツキに任務に失敗した時は全ての電光機関を破壊せよと命じた理由は﹁まさか生還する者がいるとは思わなかった﹂との事で、詰めが甘い部分がある︵ミュカレにそれを指摘されている︶。世界を自分の意のままにするべく、世界中の要人達を自分の息の掛かった複製體にすり替えたり、自らの複製體を政治や経済、裏社会の要職に就けたりしていた。シナリオによってはインフーの体を使っている話と、そうでない話が存在する。 軍刀を使った居合や、地雷を設置したり自らの分身を飛ばしたりワープするなど相手を撹乱する戦法を使う。 完全者﹇Perfecti﹈ キャッチコピー‥真理を知る者 声 - 内海慶子 ﹃電光戦記﹄ではミュカレの色違いでCPU専用キャラクターだったが、﹃AC﹄で差別化が行われ、使用可能になった。 異端﹁ペルフェクティ教団﹂の教祖。尋常ならざる教義で真理に達した者が転生を繰り返した存在である。黒い軍服を着て銃剣を持った少女のような外見をしている。Perfectiの読みは﹁ペルフェクティ﹂︵ドイツ語︶である。使用している銃剣の銘は﹃魔剣ダインスレイヴ﹄、しゃがみモーションや勝利モーションなどで出てくる椅子は﹃玉座フリズスキャールヴ﹄。ムラクモ使用時は彼女がラスボスになる。 ミュカレの真の姿であり、やはり必殺技は全て飛び道具。ミュカレと違い溜め技であるビームを主体とする砲台戦法を得意とし、銃剣による攻撃のリーチも長く、中 - 遠距離で相手を寄せ付けない戦い方が得意。一方で全キャラクター中最低の防御力と、溜め攻撃のためには投げか攻性防禦を犠牲にする必要があるためも有って、懐に潜られる事を苦手とする。投げ攻撃を使うと少しだけ自分の体力を回復できる。ストーリー中の用語
電光機関 生物が持つアデノシン三リン酸︵ATP︶を強制的に電気に変換する兵器。﹃ペルフェクティ・モーター﹄とも呼ばれる。半世紀前に、ナチスドイツの研究機関﹁アーネンエルベ﹂︵当時の隠語はゲゼルシャフト︶によってチベットの秘境で発掘された古代文明アガルタの超科学技術を元に開発された。外見は円形の車輪のような形で、一見すると単なる発電機としか見えない。鼎が聞いた話では、元は石油などの燃料に頼らず電気を作る技術の研究の一端として開発されたもの。理論上は無尽蔵に生命体から電気を取り出すことが出来るが、実際は使用者にかなりの消耗をもたらし、アガルタ人に由来するATP合成酵素を大量に生み出す特定細胞群を持たない者が使用すると寿命にまで影響を及ぼす、一種の動物兵器であり特攻兵器。このデメリットを解消すべくクローン技術が研究開発された。最新型は体内に埋め込むタイプだが、オリギナール︵試作型︶は着脱式である。 その発生する電磁波によって電波妨害や電子機器の破壊・誤作動、金属製の銃弾の無力化などが出来る為、電光機関を相手に戦う際は必然的に白兵戦か、磁力の影響を受けない素材の銃弾を使用するしかない。 電光服 電気を使用して着用者の身体能力を上げる効果がある兵器。電撃や電熱による攻撃も出来る。下に防電服を着込んだ上で着用する。独特な手袋と靴でそれを着ていると判別できる。電光被服、または戦術電光服とも呼ばれる。最新型は相手に着用者の幻を見せて撹乱する﹁電光迷彩﹂など多機能化・高性能化している。補足
関連項目
- エヌアイン完全世界 - 2010年6月25日に稼動開始した続編。
- UNDER NIGHT IN-BIRTH - SUBTLE STYLEが製作に協力した縁で、ゲストキャラクターとしてアカツキが参戦している。