京阪神のソースを表示

{{pp-vandalism|small=yes}}
{{出典の明記|date=2010年<span class="ltr">2</span>月}}
{{Infobox
|bodyclass    = bordered
|abovestyle   = background-color:#c93; text-align:center;
|above        = '''京阪神'''のデータ
|headerstyle  = background-color: #fc6
|header1      = 近畿大都市圏
|label2       = [[国]]
|data2        = {{JPN}}
|label3       = [[面積]]
|data3        = '''13,033''' [[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]]
|label4       = 総人口
|data4        = '''19,302,746'''[[人]]<br />（[[都市圏 (総務省)|1.5%都市圏]]）（2015年[[国勢調査]]）
|label5       = [[人口密度]]
|data5        = '''1,481'''人/km<sup>2</sup><br />（2015年国勢調査）
|header6      = 外観
|data7        = [[File:Kiyomizu-dera, Kyoto, November 2016 -06.jpg|260px]]<br />京都
|data8        = [[File:Osaka Castle 02bs3200.jpg|260px]]<br />大阪
|data9        = [[File:Kobe Mosaic06s4s3200.jpg|260px]]<br />神戸
}}
{{after float}}
'''京阪神'''（けいはんしん、[[英語|英]]:Keihanshin）は、[[京都市|'''京'''都]]・[[大阪市|大'''阪''']]・[[神戸市|'''神'''戸]]の<span class="ltr">3</span>都市の総称、あるいは、これら<span class="ltr">3</span>都市を中心とした[[近畿]]（[[関西]]）の主要部を指す地域名称である。

== 概要 ==
一般的に'''京阪神'''と言えば、大阪を中心とした'''京阪神大都市圏'''を指すことが比較的多い。しかし、場合によっては下記のような例も見られる。

=== 総称としての「京阪神」 ===
単純に三都市の名前から一文字ずつ取ったもので、「京阪神三大学（[[京都大学]]・[[大阪大学]]・[[神戸大学]]）」など三都市に限った事象や施設を一つのグループとして表現する際に使用する。
; 「京阪神」の名称がつく企業
*[[京阪神ビルディング]]（旧：京阪神不動産）
*[[京阪神急行電鉄]]（後の[[阪急電鉄]]：法人としては現在の[[阪急阪神ホールディングス]]）
*[[京阪神エルマガジン社]]（[[神戸新聞社]]グループ）

=== 地域名称としての「京阪神」 ===
*京都市・大阪市・神戸市、あるいは、これら<span class="ltr">3</span>市の[[衛星都市]]を合わせた都市圏を指す。近畿地方および西日本の中心部であり、日本で<span class="ltr">2</span>番目に大きい都市圏である。
*上記<span class="ltr">3</span>市を中心として、近畿<span class="ltr">2</span>府<span class="ltr">4</span>県の全[[都道府県庁所在地|府県庁所在地]]が集中している経済地域。各指標により範囲は異なるが、経済・文化的に相互依存関係が強い。近畿地方の主要部。

== 近畿大都市圏 ==
[[ファイル:Keihanshin MMA 2015.png|400px|thumb|{{Legend2|Navy}}中心市、{{Legend2|Blue}}都市雇用圏（10%都市圏）、{{Legend2|CornflowerBlue}}絶対都市圏（1.5%都市圏）を示す<ref name="keihanshin_daitoshi-ken">{{PDFlink|[https://www.stat.go.jp/data/chiri/map/c_koku/daitoshi/pdf/2015.pdf 平成<span class="ltr">27</span>年国勢調査 大都市圏・都市圏全国図]}}</ref>]]
{{after float}}
[[総務省]]の[[国勢調査 (日本)|国勢調査]]では、[[2005年]]まで大阪市・京都市・神戸市の<span class="ltr">3</span>市を中心市とした[[都市圏 (総務省)|絶対都市圏（1.5%都市圏）]]に'''京阪神大都市圏'''と名付けていた<ref>{{PDFlink|[https://www.stat.go.jp/data/chiri/map/c_koku/daitoshi/pdf/2005.pdf 平成<span class="ltr">17</span>年国勢調査 大都市圏・都市圏全国図]}}</ref>。[[2010年]]の国勢調査からは[[政令指定都市|政令市]]となった[[堺市]]を中心市に加え、'''近畿大都市圏'''の名称に変わった。範囲は右図の {{Color box|Navy}} {{Color box|Blue}} {{Color box|CornflowerBlue}} 部分に相当し、大阪府全域、兵庫県南部、京都府南部、[[奈良県]]北部および南部の一部、[[滋賀県]]南部および北部の一部、[[福井県]][[嶺南]]の一部、[[和歌山県]]の[[和歌山市]]・[[橋本市]]・[[岩出市]]・[[かつらぎ町]]、[[三重県]]の[[名張市]]にまで延び、[[人口]]は約1,930万人。

近畿大都市圏は世界屈指の大都市圏とされており、日本国内においては、東京を中心とした[[首都圏 (日本)|首都圏]]に次ぐ規模である。[[三大都市圏]]の一つとされ、近畿大都市圏のGDPは2009年現在で世界第<span class="ltr">3</span>位であり<ref>[http://www.creativeclass.com/rfcgdb/articles/Global%20metropolis.pdf World’s Largest Metropolitan Regions by LRP]2009年<span class="ltr">3</span>月、トロント大学により公表。</ref>、2010年の[[都市雇用圏]]に基づく大阪、京都、神戸各都市圏の合計の総生産額は63.9兆円となる<ref>[https://www.csis.u-tokyo.ac.jp/UEA/uea_data.htm 2010年 大都市雇用圏統計データ] 2015年<span class="ltr">10</span>月、東京大学のウェブサイトより公表。</ref>。この地域の[[第三次産業]]では、[[プライメイトシティ|首位都市]]の[[大阪市]]（人口約270万人）の[[都心]]が突出しているため、同市を中心とした都市圏を近畿大都市圏と見なすこともある。一方、大阪市のほかに、[[京都市]]（同約140万人）と[[神戸市]]（同約150万人）も[[昼間人口|昼夜間人口比率]]が100を上回っているため、各々が中心市となって都市圏を形成しているとも考えられる。その立場に立った[[都市雇用圏|都市雇用圏（10%都市圏）]]では、[[大阪都市圏]]、[[京都都市圏]]、[[神戸都市圏]]と、独立した都市圏（相対都市圏）を設定している。これは、[[東京]]（[[東京都区部]]）の周辺に位置する[[横浜市]]・[[さいたま市]]・[[千葉市]]などの首都圏の政令指定都市がいずれも[[東京都区部]]の[[ベッドタウン]]（[[衛星都市]]）としての性格が強いため昼夜間人口比率が100を下回り、独立した都市圏を持たないことに対して異なる点として挙げられる。ただ、[[堺市]]は政令指定都市ではあるものの大阪市に隣接し、かつ昼夜間人口比率が100を下回っているため、独立した都市圏を持つには至っていない。なお、近畿大都市圏の他に'''[[関西]]大都市圏'''や'''関西圏'''などの呼称があるが概ね同義である。

また、近代都市はその成長過程で工業を富の基盤とし、労働者を引き寄せて人口集中を実現する例が多い。日本でも[[高度経済成長#日本の例|高度経済成長期]]まで、大都市の都市部では[[第二次産業]]人口が最も多かった。この観点から、世界的には[[工業地帯]]に形成された人口密集地帯を<span class="ltr">1</span>つの「[[都市]]」とする例が見られる。この伝統的な見方に沿う場合、大阪市・神戸市を中心とした[[阪神工業地帯]]を<span class="ltr">1</span>つの都市（'''[[阪神都市圏]]'''）とし、近代重化学工業を基盤としない京都市（京都都市圏）は独立した都市圏として扱う。このように「阪神都市圏」と「京都都市圏」に分ける例は、[[国際連合]]の [[Urban Agglomeration]] や[[プライスウォーターハウスクーパース|プライスウォーターハウスクーパース (PwC)]] 社の都市圏別 GDP<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.pwc.com/uk/eng/ins-sol/publ/ukoutlook/pwc_ukeo-section3-march07.pdf|title=PwC社による都市圏別GDP|accessdate=2008-06-26|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080626041619/http://www.pwc.com/uk/eng/ins-sol/publ/ukoutlook/pwc_ukeo-section3-march07.pdf|archivedate=2008-06-26}}。このレポートでは「京都都市圏」と「阪神都市圏」は別々の都市圏とされている。「阪神都市圏」の GDP は世界<span class="ltr">7</span>位。</ref>などに見られる。

{| class="wikitable sortable" style="float: left; text-align: right; margin-right: 1em;"
|+京阪神大都市圏または近畿大都市圏の<br/>人口、面積及び人口密度の推移<ref>{{Cite book |和書 |author=総務省統計局 |year=2009 |title=大都市圏の人口 |series=平成<span class="ltr">17</span>年国勢調査人口概観シリーズ, no.9 |pages=470-475 |publisher=日本統計協会 |isbn=9784822335779 }}</ref><ref>2010:{{Cite web|和書|title=平成<span class="ltr">22</span>年国勢調査 我が国人口・世帯の概観 - 表1-28 大都市圏・都市圏別人口、面積及び人口密度|url=https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/pdf/waga2.pdf|accessdate=2018-09-26|page=35|format=PDF}}</ref><ref>2015:{{Cite web|和書|title=平成<span class="ltr">27</span>年国勢調査 我が国人口・世帯の概観 - 表1-28 人口、面積及び人口密度 - 大都市圏・都市圏|url=https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/pdf/waga01.pdf|accessdate=2018-09-18|page=32|format=PDF}}</ref><ref>2020:{{Cite web|和書|title=令和<span class="ltr">2</span>年国勢調査 - 表1-3 男女別人口，世帯の種類別世帯数及び世帯人員並びに2015年（平成<span class="ltr">27</span>年）の人口（組替），2015年（平成<span class="ltr">27</span>年）の世帯数（組替），<span class="ltr">5</span>年間の人口増減数，<span class="ltr">5</span>年間の人口増減率，<span class="ltr">5</span>年間の世帯増減数，<span class="ltr">5</span>年間の世帯増減率，人口性比，面積（参考）及び人口密度－大都市圏 |url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000032266894&fileKind=0 |format=XLS |accessdate=2023-01-04}}</ref>
|- 
!class="unsortable"|年<span class="ltr">!</span>人口<br />（人）<span class="ltr">!</span>面積<br />（km<sup>2</sup>）<span class="ltr">!</span>人口密度<br />（人/km<sup>2</sup>）
|-
|[[1960年]]
|10,726,295
|
|
|-
|[[1965年]]
|13,202,883
|9,873
|1,337
|-
|[[1970年]]
|15,389,971
|10,896
|1,412
|-
|[[1975年]]
|16,347,806
|10,436
|1,566
|-
|[[1980年]]
|17,064,301
|10,996
|1,552
|-
|[[1985年]]
|17,610,589
|10,944
|1,609
|-
|[[1990年]]
|18,431,043
|10,522
|1,752
|-
|[[1995年]]
|18,996,974
|12,151
|1,561
|-
|[[2000年]]
|18,643,915
|11,169
|1,669
|-
|[[2005年]]
|18,768,395
|11,701
|1,604
|-
|[[2010年]]
|19,341,976
|13,033
|1,484
|-
|[[2015年]]
|19,302,746
|13,033
|1,481
|-
|[[2020年]]
|19,176,439
|13,090
|1,464
|}

{| class="wikitable" style="float: left; text-align: right;"
|+ [[昼間人口]]と夜間人口
! colspan="2" | 府県市<span class="ltr">!</span>昼間人口 (<span class="ltr">a</span>)
! 夜間人口 (<span class="ltr">b</span>)
! (<span class="ltr">a</span>)-(<span class="ltr">b</span>)
! (<span class="ltr">a</span>)/(<span class="ltr">b</span>)
|-
| colspan="2" style="text-align: center; border-bottom-style: none;" | [[大阪府]]
| 9,224
| 8,839
| 385
| 104%
|-
| style="border-top-style: none;" |
| style="text-align:center" | 大阪市
| 3,543
| 2,691
| 852
| 132%
|-
| colspan="2" style="text-align: center; border-bottom-style: none;" | [[兵庫県]]
| 5,294
| 5,535
| {{color|red|-241}}
| 96%
|-
| style="border-top-style: none;" |
| style="text-align:center" | 神戸市
| 1,572
| 1,537
| 34
| 102%
|-
| colspan="2" style="text-align: center; border-bottom-style: none;" | [[京都府]]
| 2,656
| 2,610
| 46
| 102%
|-
| style="border-top-style: none;" |
| style="text-align:center" | 京都市
| 1,608
| 1,475
| 133
| 109%
|-
| colspan="2" style="text-align: center" | [[滋賀県]]
| 1,364
| 1,413
| {{color|red|-49}}
| 97%
|-
| colspan="2" style="text-align: center" | [[奈良県]]
| 1,228
| 1,364
| {{color|red|-136}}
| 90%
|-
| colspan="2" style="text-align: center" | [[和歌山県]]
| 946
| 964
| {{color|red|-18}}
| 98%
|-
| colspan="2" style="text-align: center" | [[三重県]]
| 1,785
| 1,816
| {{color|red|-31}}
| 98%
|-
| colspan="6" style="text-align: left" | 2015年国勢調査、単位：千人
|}
{{-}}

== 歴史 ==
{{See also|近畿地方#歴史|大阪市#歴史|奈良県#歴史|京都#歴史}}
[[古墳時代]]には国内流通の中心である現在の[[大阪市]]の[[難波津]]・[[住吉津]]、中世に[[渡辺津]]などがあり、大阪市から[[堺市]]に向かう[[難波大道]]、堺市から奈良に向かう[[長尾街道|大津道]]・[[竹内街道|丹比道]]などで結ばれていた。他方、[[外交]]が重視される時期や、奈良盆地の既存勢力と距離を置きたい場合には、[[日本海]]-[[若狭湾]]-[[琵琶湖]]-[[淀川]]-[[大阪湾]]-[[瀬戸内海]]の内陸水系物流ルート沿いの琵琶湖南岸以南に都が置かれた。

[[大伴氏]]や[[物部氏]]などが本拠を置いた場所であり、[[大阪平野]]や[[奈良盆地]]に[[天皇]]（大君）がその在所を置くことが多く、[[日本の首都]]となった。[[難波宮]]・[[藤原宮]]・[[平城宮]]・[[平安宮]]などの大規模な首都整備、[[豪族]]・[[貴族]]の在地から首都への集住強制、納税や官人の往来のための[[官道]]整備（[[日本の古代道路]]）などにより、[[近畿地方]]は日本の富が集中する経済地域となっていった。

その後、[[公家]]・[[武家]]・[[寺院|寺家]]に権力が分散し、[[鎌倉幕府]]の成立によって畿内集中が弱まったこともあったが、[[室町幕府]]や[[南朝 (日本)|南朝]]が置かれたり、[[自治都市]]の大阪市の[[平野郷]]や[[日明貿易]]により[[神戸港|兵庫津]]や堺（現在の[[堺市]]）が伸張して富を集めた。

[[応仁の乱]]を皮切りに[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]の戦禍に巻き込まれたが、[[安土桃山時代]]に入ると[[織田信長]]や[[豊臣秀吉]]が当地に拠点を築いて経済改革を行い、また、[[手伝普請|城普請]]に伴って既に渡辺津や[[石山本願寺]]があった跡に[[大坂城]]が築かれ[[城下町]]が形成された。そして特に秀吉が淀川の改修工事を命じた際に、[[文禄堤]]が建設されたことが大坂と京を結ぶ安定した交通路たる[[京街道 (大坂街道)|京街道]]に結実し<ref>[http://www.yodo-museum.go.jp/kikaku/sp01/s01c.html 文禄堤と京街道] - [[淀川資料館]]</ref>、これらの結果として経済発展が見られた。

[[江戸時代]]には、上述の内陸水系物流ルート上の[[京都|京]]・[[大坂]]（'''[[上方]]'''）に、海路では[[西廻海運]]・[[菱垣廻船]]・[[樽廻船]]が繋がり、陸路では[[五街道]]などが整備されて、[[近江商人]]などが日本各地に分散して上方を含み日本の物資の集散地および金融の中心地へと変えた<!--（[[江戸幕府]]は、上方を直轄地とし、さらに[[御三家]]の内、東廻り航路の[[友ヶ島水道]]に[[紀州徳川家]]、[[東海道]]・[[中山道]]合流地に[[尾張徳川家]]を置いた）-->。[[大坂の陣]]の被害をうけた大坂であったが、各[[藩]]の[[蔵屋敷]]が集まり、世界初の商品[[先物取引]]所たる[[堂島米会所]]が置かれ、遠隔地取引での[[為替手形]]も用いられるようになり、大坂は「天下の台所」として再び日本経済の中心地となった。京は[[富裕層]]向けを初めとした高[[付加価値]]商品生産地、すなわち[[工業都市]]として発展し、製品・[[職人]]が日本各地へと流れ、付随して京文化の影響を各地に与えた。

明治時代には大きく変容する。幕末の[[開国]]により西日本最大の[[港湾都市]]となった神戸は近在の兵庫を併呑して膨張し、京都近在の伏見や大阪近在の堺を瞬く間に上回り、さらには京都市をも上回る大都市となった。「天下の台所」と呼ばれた経済都市の大阪市は健在であったが、江戸期以来[[参勤交代]]で富裕層の集住に成功して大消費地となった[[江戸]]が、[[東京府]]となって[[中央集権]]体制を確立し、税と外貿で富を更に集めるようになった。また、明治時代、東京にあった明治政府による[[藩債処分]]などの影響で大きな打撃を与えられた大阪市であったが、1894年に勃発した[[日清戦争]]以後、大阪市は「東洋のマンチェスター」と呼ばれる日本最大の商工業都市に発展し、神戸市は東洋最大の港湾都市へ飛躍するなど、再び日本における文化・経済の中心地となった（[[阪神間モダニズム]]も参照）。さらに1923年の[[関東大震災]]後には関東からの移住者が多数あり（横浜市や名古屋市や神戸市に移住した者も多数あり）、文化・経済の更なる興隆を見た。一方、神戸市や名古屋市の台頭で三都の地位から引きずり降ろされた京都市だったが、昭和初期に伏見市などを編入して東京市・大阪市に次いで<span class="ltr">3</span>番目の百万都市となり、面目を保った。また、関西における[[帝国大学]]は京都市に設置され、[[昭和天皇]]まで[[即位の礼]]は[[京都御所]]で行われるなど、学術・文化面での中心性は健在であった。しかし、港湾を持たないという決定的な違いから、京都市は[[観光都市]]の道を歩むこととなる。

昭和<span class="ltr">10</span>年代、[[日中戦争]]から[[第二次世界大戦]]へ突入していく中で[[近衛文麿]]政権により戦時体制が作られ、様々な業種が国家の統制管理に置かれる状況となって、近畿や他の地域の企業が統合されて関東に本社を置くことになったり、[[近畿地方]]から[[関東地方]]へ企業や[[財閥]]・[[資本家]]の移動が相次いだ。戦後の[[高度経済成長期]]には、[[阪神工業地帯]]などでの工場・事業所の新設や拡張などで、製造業生産高が増大していくが、[[東京一極集中]]による東京への本社や事業所の移転はその後も継続している。さらに工場などの生産拠点も、昭和<span class="ltr">60</span>年代以降は[[円高]]による海外への移転が相次いでいる（「[[産業空洞化]]」も参照）。

一方、研究設備や研究成果、教授陣が充実している[[大学]]や、[[関西文化学術研究都市]]や[[神戸医療産業都市構想]]を初めとした産学官連携研究施設が集積しており、経済面の環境が縮小している訳ではない。PwC社のリポートでは、阪神地区の GDP が世界の都市圏の<span class="ltr">7</span>位、マスターカード社のリポートでは、世界のビジネス都市としての環境の評価で<span class="ltr">19</span>位を格付けされるなど<ref>{{PDFlink|[http://www.mastercard.com/us/company/en/insights/pdfs/2008/MCWW_WCoC-Report_2008.pdf Worldwide Centers of Commerce Index]}} - [[マスターカード]]・ワールドワイドによる世界ビジネス都市ランキング<span class="ltr">08</span>年<span class="ltr">6</span>月<span class="ltr">11</span>日</ref>、世界的には未だ巨大な経済圏である。

== 地域 ==
{{右|
<gallery widths="160px" perrow="2" style="font-size:small">
ファイル:Sakura MtHiei.jpg|京都から望む[[比叡山]]（2005年<span class="ltr">4</span>月）
File:Minami and Kita districts of Central Osaka, Japan.png|[[あべのハルカス]]から望む大阪中心部（2014年<span class="ltr">8</span>月）
ファイル:Night view of Osaka bay.jpg|[[掬星台]]（[[摩耶山]]）から望む（2008年<span class="ltr">12</span>月）
</gallery>
}}
{{after float}}
=== 地理 ===
大きな都市圏を形成している京阪神ではあるが、かなり起伏の富んだ地形が広がっている。主に[[大阪平野]]を中心に、[[播磨平野]]・[[京都盆地]]・[[奈良盆地]]・[[近江盆地]]に広がっている。この点で、起伏の少ない関東平野を中心として放射状に広がっている東京圏と比べると、[[生駒山地]]や[[六甲山地]]などの山地を挟んで都市が広がっている京阪神は大きく異なっている。
;地形
*'''[[平野]]・[[盆地]]'''…大阪平野、播磨平野、京都盆地、奈良盆地、[[亀岡盆地]]、近江盆地、[[山科盆地]]、[[上野盆地]]
*'''[[山地]]・[[山]]'''…生駒山地、六甲山地、[[紀伊山地]]、[[比叡山]]、[[生駒山]]、[[丹波高地]]、[[金剛山 (金剛山地)|金剛山]]、[[甲山]]
*'''[[川]]'''…[[淀川]]、[[大和川]]、[[加古川]]、[[揖保川]]、[[紀の川]]
*'''[[湖]]'''…[[琵琶湖]]
;気候
気象予報などの地方区分では、'''近畿中部'''に分類される。主に平野部では[[瀬戸内海式気候]]、京都府南部・滋賀県南部・奈良県北部・三重県[[伊賀地方]]・伊賀地方などの内陸部は[[内陸性気候]]に属する。また阪神地域では六甲山から[[六甲颪]]、滋賀県湖西地域では比良山から[[比良おろし]]が吹き荒れる。また都市地域に広く覆われていることから[[ヒートアイランド]]がみられ、冬の冷え込みの弱さや夏の猛暑・熱帯夜がもたらされ、その現象によって気候修飾を受ける。

=== 郊外化 ===
京阪神では、[[アメリカ合衆国]]の例に倣った[[インターアーバン]]（都市間電車）路線の建設が盛んとなった。[[阪神本線|阪神電気鉄道本線]]（1905年開業）を嚆矢とし、続く[[箕面有馬電気軌道]]（後の[[阪急宝塚本線]]、1910年開業）、[[阪急神戸本線|阪神急行電鉄神戸本線]]（1920年開業）ほかの各線の開通は、神戸・[[北摂]]の未開拓な[[後背地]]であった近郊農村地帯への着目のきっかけとなり、快適な住環境創造を目的とする郊外住宅地の開発が、鉄道沿線である風光明媚な[[六甲山]]南斜面において進められた（[[阪神間モダニズム]]）。その時代の京阪神を描写した文学作品の代表例として、[[谷崎潤一郎]]の『[[細雪]]』が挙げられる。

また、京都で学び、大阪で稼ぎ、神戸に住むことが関西人の理想である、との言説は[[谷崎潤一郎]]や[[田辺聖子]]などが言及したとも言われている<ref>{{Cite journal|和書|author=[[岸本裕一]]|author2=森川卓夫|title=ヒット曲にみる関西—歌の三都物語—〜歌を通じた「関西広域連合」を視野に入れた地域マーケティングの実際〜|url=http://id.nii.ac.jp/1420/00001349/|journal=桃山学院大学総合研究所紀要|volume=34|issue=3|page=3-13|date=2009-03-13}}</ref>。

[[第二次世界大戦]]前後から阪神地域以外でも、[[京阪神緩行線]]（1934年開業）や阪急京都本線、[[京阪本線]]を中心とした京阪地域や、[[近鉄奈良線]]を中心とした[[阪奈]]地域、[[南海本線]]や[[南海高野線]]を中心とした泉州、南河内地域でも積極的に行われていくようになった。とりわけ京阪神では[[私鉄]]が多くの路線を敷設して、鉄道会社が中心となって、沿線開発が進んでいった。

昭和末期から平成期に入る頃になると、通勤圏が遠方ギリギリにまで拡大する傾向が目立っている。例えば、兵庫県[[丹波篠山市]]や[[加古川市]]、京都府[[園部町]]、奈良県[[大淀町]]、三重県[[青山町]]（現・[[伊賀市]]）、滋賀県[[近江八幡市]]や[[高島市]]、福井県[[若狭町]]や[[敦賀市]]、和歌山県[[橋本市]]までも拡大し、{{要出典範囲|[[兵庫府民]]・[[奈良府民]]・[[滋賀府民]]・福井府民・[[三重府民]]・[[和歌山府民]]という俗語も登場した|date=2015年<span class="ltr">1</span>月}}。その後は、[[都心回帰]]の傾向から通勤圏の拡大は弱まっている。

== 経済・学術 ==
=== 経済 ===
{{main|近畿地方#経済|阪神工業地帯}}
=== 研究機関 ===
{{右|
<gallery widths="160px" perrow="2" style="font-size:small">
ファイル:National Library Kansai.jpg|関西文化学術研究都市<br />・[[国立国会図書館関西館]]
ファイル:SPring-8 2007 12img pano.jpg|播磨科学公園都市・[[SPring-8]]
</gallery>
}}
{{after float}}
京阪神には以下の研究都市が存在する。詳細については、リンク先を参照。
* [[関西文化学術研究都市]]（大阪府、京都府、奈良県）
* [[播磨科学公園都市]]（兵庫県）
* [[神戸医療産業都市構想|神戸医療産業都市]]（兵庫県）
* [[神戸研究学園都市]]（兵庫県）
* [[国際文化公園都市]]（大阪府）

== 交通 ==
現在の京阪神は[[五畿七道]]では[[畿内]]に相当し、日本の中では他の地域に先駆けて古くから交通が発達していた。こうした交通網の発達は、明治以降鉄道建設や道路整備により京阪神を一体の地域としての性格を強めることに大きな影響を与えた。起伏のある地形や[[京都市]]・[[大阪市]]・[[神戸市]]それぞれが都市としての核であることから、[[東京都区部]]や[[横浜市]]を核とする首都圏のように、それぞれの都市を中心として環状に交通網が延び、同心円状に拡がっている。

=== 鉄道 ===
京阪神三都市間には複数の[[鉄道事業者|鉄道会社]]が路線を敷設しており、サービスや沿線開発において[[<span class="ltr">JR</span>]]と私鉄、また私鉄同士による熾烈な競合区間となっている。

{{ul
|都市間鉄道
* [[東海道新幹線]]
* [[山陽新幹線]]
|[[西日本旅客鉄道|JR西日本]]の在来線路線{{col-list|10em|
* [[琵琶湖線]]
* [[湖西線]]
* [[<span class="ltr">JR</span>京都線]]
* [[嵯峨野線]]
* [[奈良線]]
* [[<span class="ltr">JR</span>神戸線]]
* [[福知山線|JR宝塚線]]
* [[<span class="ltr">JR</span>東西線]]
* [[片町線|学研都市線]]
* [[大阪環状線]]
* [[桜島線|JRゆめ咲線]]
* [[大和路線]]
* [[桜井線]]
* [[阪和線]]
* [[関西空港線]]
* [[おおさか東線]]
* [[山陽本線]]
* [[福知山線]]
}}
|その他鉄道{{col-list|30em|
* [[大阪市高速電気軌道]]（Osaka Metro）{{inline-block|（[[Osaka Metro御堂筋線|御堂筋線]]、[[Osaka Metro谷町線|谷町線]]、[[Osaka Metro四つ橋線|四つ橋線]]、[[Osaka Metro中央線|中央線]]、[[Osaka Metro千日前線|千日前線]]、[[Osaka Metro堺筋線|堺筋線]]、[[Osaka Metro長堀鶴見緑地線|長堀鶴見緑地線]]、[[Osaka Metro今里筋線|今里筋線]]、[[Osaka Metro南港ポートタウン線|ニュートラム]]）}}
* [[京都市営地下鉄]]{{inline-block|（[[京都市営地下鉄烏丸線|烏丸線]]、[[京都市営地下鉄東西線|東西線]]）}}
* [[神戸市営地下鉄]]{{inline-block|（[[神戸市営地下鉄西神・山手線|西神・山手線]]、[[神戸市営地下鉄海岸線|海岸線]]）}}
* [[阪急電鉄]]{{inline-block|（[[阪急京都本線|京都線]]、[[阪急神戸本線|神戸線]]、[[阪急今津線|今津線]]、[[阪急伊丹線|伊丹線]]、[[阪急宝塚本線|宝塚線]]、[[阪急箕面線|箕面線]]、[[阪急千里線|千里線]]など）}}
* [[能勢電鉄]]{{inline-block|（[[能勢電鉄妙見線|妙見線]]、[[能勢電鉄日生線|日生線]]）}}
* [[阪神電気鉄道]]{{inline-block|（[[阪神本線|本線]]、[[阪神なんば線]]、[[阪神武庫川線|武庫川線]]）}}
* [[山陽電気鉄道]]{{inline-block|（[[山陽電気鉄道本線|本線]]、[[山陽電気鉄道網干線|網干線]]）}}
* [[神戸電鉄]]{{inline-block|（[[神戸電鉄有馬線|有馬線]]、[[神戸電鉄粟生線|粟生線]]など）}}
* [[京阪電気鉄道]]{{inline-block|（[[京阪本線]]、[[京阪中之島線|中之島線]]など）}}
* [[京福電気鉄道]]{{inline-block|（[[京福電気鉄道嵐山本線|嵐山本線]]、[[京福電気鉄道北野線|北野線]]など）}}
* [[近畿日本鉄道]]{{inline-block|（[[近鉄奈良線|奈良線]]、[[近鉄大阪線|大阪線]]、[[近鉄京都線|京都線]]、[[近鉄南大阪線|南大阪線]]、[[近鉄長野線|長野線]]、[[近鉄けいはんな線|けいはんな線]]など）}}
* [[南海電気鉄道]]{{inline-block|（[[南海本線]]、[[南海高野線|高野線]]など）}}
* [[阪堺電気軌道]]{{inline-block|（[[阪堺電気軌道阪堺線|阪堺線]]、[[阪堺電気軌道上町線|上町線]]）}}
}}
}}

{{hidden begin
|title = 京阪神周辺の競合区間
|titlestyle = background:lightgray
}}

{{ul
|京都 - 大阪間
* [[東海旅客鉄道]]（<span class="ltr">JR</span>東海） - [[東海道新幹線]]
* [[西日本旅客鉄道]]（<span class="ltr">JR</span>西日本） - [[<span class="ltr">JR</span>京都線]]（[[東海道本線]]）
* 阪急電鉄 - [[阪急京都本線|京都線]]
* 京阪電気鉄道 - [[京阪本線]]
[[近畿日本鉄道|近鉄]]にも[[京都駅]] - [[大阪難波駅]]を乗り換えなしで結ぶ特急列車「[[近鉄特急#観光特急「あをによし」（大阪 - 奈良 - 京都間）|あをによし]]」が運行されているが、あくまでも「観光特急」としての位置付けであり都市間連絡を目的としたものではない。
|大阪 - 神戸間
* JR西日本 -　[[山陽新幹線]]
* JR西日本 - [[<span class="ltr">JR</span>神戸線]]（東海道本線）
* 阪神電気鉄道 - [[阪神本線|本線]]
* 阪急電鉄 - [[阪急神戸本線|神戸線]]
|大阪 - 宝塚間
* JR西日本 - [[福知山線|JR宝塚線]]（福知山線）
* 阪急電鉄 - [[阪急宝塚本線|宝塚線]]
* 阪急電鉄 - 神戸本線・[[阪急今津線|今津線]]（[[西宮北口駅]]乗り換え）
|大阪 - 奈良間
* JR西日本 - [[大和路線]]（[[関西本線]]）
* 近畿日本鉄道 - [[近鉄奈良線|奈良線]]
* 近畿日本鉄道 - [[近鉄けいはんな線|けいはんな線]]
|大阪 - 高田・橿原間
* JR西日本 - 大和路線（関西本線）・[[和歌山線]]・[[桜井線]]
* 近畿日本鉄道 - [[近鉄大阪線|大阪線]]
* 近畿日本鉄道 - [[近鉄南大阪線|南大阪線]]
|大阪 - 関西空港・和歌山間
* JR西日本 - [[阪和線]]・[[関西空港線]]
* 南海電気鉄道 - [[南海本線]]・[[南海空港線|空港線]]
|京都 - 大津間
* JR西日本 - [[琵琶湖線]]（[[東海道本線]]）・[[湖西線]]
* 京阪電気鉄道 - [[京阪京津線|京津線]]・[[京阪石山坂本線|石山坂本線]]
|京都 - 奈良間
* JR西日本 - [[奈良線]]
* 近畿日本鉄道 - [[近鉄京都線|京都線]]
|神戸 - 姫路間
* JR西日本 - [[<span class="ltr">JR</span>神戸線]]（[[山陽本線]]）
* [[山陽電気鉄道]] - [[山陽電気鉄道本線|本線]]
}}

;競合区間の路線図
:<gallery>
ファイル:LineMap OsakaKyoto.png|京都-大阪間
ファイル:LineMap OsakaKobe.png|大阪-神戸間
ファイル:LineMap OsakaTakarazuka.png|大阪-宝塚間
ファイル:LineMap OsakaNara.png|大阪-奈良間
ファイル:LineMap OsakaWakayama.png|大阪-和歌山/関西空港間
ファイル:Kyoto-Nara Railway Line Map.jpg|京都-奈良間
</gallery>

*'''競合意識が薄れた区間'''
**大阪 - 堺間
*** JR西日本 - 阪和線・羽衣線
*** 南海電気鉄道 - 南海本線
*** 南海電気鉄道 - [[南海高野線|高野線]]
*** [[阪堺電気軌道]] - [[阪堺電気軌道阪堺線|阪堺線]]
*** [[Osaka Metro]] - [[Osaka Metro御堂筋線|御堂筋線]]（大阪市内-[[中百舌鳥駅|なかもず]]）
**大阪 - 河内長野・[[泉北ニュータウン]]間
*** 南海電気鉄道 - 高野線
*** 近畿日本鉄道 - 南大阪線・[[近鉄長野線|長野線]]
*** [[泉北高速鉄道]] - [[泉北高速鉄道線]]
** 京都 - 宇治間
*** JR西日本 - [[奈良線]]
*** 京阪電気鉄道 - [[京阪本線]]・[[京阪宇治線|宇治線]]
** 京都 - 大津間
*** JR西日本 - [[琵琶湖線]]（[[東海道本線]]）・[[湖西線]]
*** 京阪電気鉄道 - [[京阪京津線|京津線]]・[[京阪石山坂本線|石山坂本線]]
{{hidden end}}

=== 道路 ===
[[File:Hanshin_Expressway.svg|thumb|400px|right|阪神地域における阪神高速と周辺有料道路]]
{{after float|12em}}
{{ul
|高速道路{{col-list|12em|
* [[阪神高速道路]]
* [[名神高速道路]]
* [[中国自動車道]]
* [[山陽自動車道]]
* [[近畿自動車道]]
* [[西名阪自動車道]]
* [[阪和自動車道]]
* [[神戸淡路鳴門自動車道]]
* [[京奈和自動車道]]
* [[京都縦貫自動車道]]
* [[南阪奈道路]]
* [[第二阪奈道路]]
* [[第二神明道路]]
* [[第二京阪道路]]
}}
|国道{{col-list|8em|
* [[国道<span class="ltr">1</span>号]]
* [[国道<span class="ltr">2</span>号]]
* [[国道<span class="ltr">8</span>号]]
* [[国道<span class="ltr">9</span>号]]
* [[国道<span class="ltr">24</span>号]]
* [[国道<span class="ltr">25</span>号]]
* [[国道<span class="ltr">26</span>号]]
* [[国道<span class="ltr">28</span>号]]
* [[国道<span class="ltr">43</span>号]]
* [[国道163号]]
* [[国道171号]]
}}
}}

{{hidden begin
|title = 経路
|titlestyle = background:lightgray
}}
; 京都 - 大阪間
: 主要道路として、[[名神高速道路]]と[[国道<span class="ltr">1</span>号]]、北部では[[国道171号]]がある。慢性化した国道<span class="ltr">1</span>号の混雑緩和のため、[[第二京阪道路]]が建設された。
; 大阪 - 神戸間
: 主要道路として、[[阪神高速<span class="ltr">3</span>号神戸線]]、[[阪神高速<span class="ltr">5</span>号湾岸線|5号湾岸線]]、[[国道<span class="ltr">2</span>号]]、[[国道<span class="ltr">43</span>号]]がある。また、北側の迂回路として、[[中国自動車道]]や[[阪神高速<span class="ltr">7</span>号北神戸線]]もある。
; 京都 - 神戸間
: 主要道路として、名神高速道路（[[西宮インターチェンジ|西宮<span class="ltr">IC</span>]]以西は阪神高速<span class="ltr">3</span>号神戸線）と[[国道171号]]（[[西宮市|西宮]] - 神戸は国道<span class="ltr">2</span>号と重複）がある。
; 大阪 - 奈良間
: 主要道路として、[[西名阪自動車道]]と[[阪奈道路]]、[[第二阪奈有料道路]]がある。北和では[[国道163号]]が、西和では[[国道<span class="ltr">25</span>号]]が、中南和では[[南阪奈道路]]がある。
; 京都 - 奈良間
: 主要道路として、[[国道<span class="ltr">24</span>号]]と[[京奈和自動車道#京奈道路|京奈道路]]がある。
; 大阪 - 和歌山間
: 主要道路として、[[阪和自動車道]]、[[阪神高速<span class="ltr">4</span>号湾岸線]]、[[国道<span class="ltr">26</span>号]]（[[第二阪和国道]]）などがある。このほか、[[国道480号]]（父鬼街道）や[[大阪府道・和歌山県道<span class="ltr">62</span>号泉佐野打田線]]（粉河街道）、[[国道310号]]・[[国道371号]]（[[高野街道]]）など、大阪 - 和歌山を結ぶ道路は多岐に渡る。
; 京都 - 大津間
: 主要道路として、[[名神高速道路]]と[[京滋バイパス]]、[[国道<span class="ltr">1</span>号]]、北部では[[琵琶湖西縦貫道路]]がある。
{{hidden end}}

=== 港湾 ===
[[ファイル:Port of Kobe 20201114.jpg|thumb|240px|right|神戸港]]
{{after float}}
主に四つある港湾をまとめた[[スーパー中枢港湾]]には「'''阪神港'''」という名称がある。
* [[神戸港]]
* [[大阪港]]
* [[尼崎西宮芦屋港]]
* [[堺泉北港]]
{{-}}

=== 空港 ===
[[ファイル:Osaka Kansai Int'l Airport Terminal1 (17567741930).jpg|thumb|240px|right|関西国際空港]]
{{after float|10em}}
* [[関西三空港]]
** [[大阪国際空港]]（伊丹空港）
** [[関西国際空港]]（関西空港）
** [[神戸空港]]（マリンエア）
* [[八尾空港]]
{{-}}

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
<!--=== 注釈 ===
{{notelist2}}-->
=== 出典 ===
{{Reflist|30em}}

== 関連項目 ==
{{col-list|20em|
* {{Prefix}}
* {{Intitle}}
* [[大阪市]]
* [[京都市]]
* [[神戸市]]
* [[阪神間|阪神]]
* [[京阪]]
* [[京滋]]
* [[域内総生産順リスト]]
* [[NHK大阪放送局]]
* [[三都ネット]]
* [[大阪湾]]
* [[阪神・淡路大震災]]
* [[阪神工業地帯]]
* [[関西文化学術研究都市]]
}}

== 外部リンク ==
* {{WAP|pid=10317645|url=www.kkr.mlit.go.jp/kensei/kansai-map-j.html|title=京阪神都市圏の都市再生|date=2017-03-04}} - 京阪神都市圏[[シティプロモーション]]チーム
* [https://www.stat.go.jp/data/chiri/map/c_koku/t-mitsu/index.html 大都市圏・市区町村特性図 昼間・夜間人口密度] - 国勢調査
* [https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/pt/about/index.html 京阪神都市圏交通計画協議会とは]

{{日本の地域}}
{{日本の100万人都市圏}}
{{世界<span class="ltr">20</span>大都市圏}}
{{メガシティ}}

{{デフォルトソート:けいはんしん}}
[[Category:三大都市圏|近畿圏]]
[[Category:近畿地方の都市圏]]