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{{出典の明記|date=2019-05-15}} |
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'''姫始め'''(ひめはじめ)とは、[[頒暦]]の[[正月]]に記された[[暦注]]の一。 |
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== 概要 == |
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これはかつての[[仮名暦]]の正月の初めに﹁ひめはじめ﹂とあったのが、その[[解釈]]をめぐって多くの説が生じたものである。真名暦には﹁火水始﹂とあった。[[卜部家]]の秘説があるといわれた。
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他には以下のような説がある。 |
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*女伎(ひめ)始め - [[衣服]]を縫い始める日。 |
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== 諸説 == |
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[[category:風俗|ひめはしめ]] |
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[[category:日本の年中行事|ひめはしめ]] |
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『和名抄』(『[[和名類聚抄]]』)では「糄𥻨」をヒメと訓じ、「非<sub>レ</sub>米非<sub>レ</sub>粥之義」(<sub>レ</sub>は返り点)と注されているから、飯のことであると解されている。上代の飯は強飯で(上述)、姫飯はより水分の多いやわらかなものであるが、一方で、粥はシルカユと訓むから、糄「米索」はそれよりも濃い粥であるという。一説に、「非<sub>レ</sub>米」の音でヒメという、という。『資益王記』<ref>[https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/bunko20/bunko20_00375/index.html 資益王記 / 白川資益 撰]:[[早稲田大学]]図書館古典籍総合データベース</ref>に、正月1日の諸社遙拝のあとに、次看経、次御コワ、次比目始とあるのが、すなわちこれであり、『春曙抄』に「飯の類なり、米は蓬莱台に始り、粥は七種に始まる。飯の始もまたあるべし、何ぞ馬乗始ありて飛馬始あらんや」といい、『東牖子』<ref>{{Google books|m7k1PwAACAAJ|東牖子}}</ref>に「いづれ暦の糄「米索」始は粥のくひはじめなるべし、[[元旦]]に[[雑煮]]を食し初めて、而して後にひめはじめあり」といい、後世の姫糊(ひめのり)にいうヒメも同じであるという。 |
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また、[[藤原彦麿]]の[[随筆]]『傍廂<ref>[https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/i05/i05_00674/index.html 傍廂 巻之1-3 藤原彦麿 随筆]:早稲田大学図書館古典籍総合データベース</ref>』(片ひさし)1巻<ref>[https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/i05/i05_00674/i05_00674_0001/i05_00674_0001_p0003.jpg 傍廂 1巻]:早稲田大学図書館古典籍総合データベース</ref>には、<blockquote>「故師[[伊勢貞丈]]大人の云く、初春のひめはじめは、諸説まちまちなれど、皆とるに足らず、むかしより世俗のいひ来れる男女交合の始なり」<br>「親子兄弟の中にては、つつましさにさともえいはぬは、好色淫奔の心を恥づればなるべし、さる故に小ざかしき人は糄𥻨始なりといへり、和名抄に糄𥻨比女とあるは、衣につくる糊なり、誤りて食物と思へり、よしや常の飯にしても毎日くへば、何ぞ其始をいふべき、さればひめはじめは糄𥻨にも姫にも飛馬にもかかはる事にあらず」<ref>[https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/i05/i05_00674/i05_00674_0001/i05_00674_0001_p0004.jpg 該当記述]:早稲田大学図書館古典籍総合データベース</ref></blockquote>とある。その伊勢貞丈は『[[安斉随筆]]』で、姫はじめに関する後人の諸説は「みな出所なき推量なり」としているから、事実ははやくにすたれ、暦の上にのみ残ったものであるとされる。 |
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=== その他諸説一覧 === |
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* 姫飯(ひめいい)始め - 正月に初めて炊く軟らかめの飯。 |
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* 飛馬(ひめ)始め - [[乗馬]]初めの日。『[[梁塵秘抄]]』の用字であるといい、しかし別に「馬乗始」があるから当たらないとしりぞけられる。 |
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* 日見始め - 『理斉随筆』の説。 |
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== 脚注 == |
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<references /> |
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== 外部リンク == |
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*{{kotobank}} |
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*{{kotobank|姫始}} |
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*{{kotobank|ひめ始め}} |
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{{Normdaten}} |
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{{デフォルトソート:ひめはしめ}} |
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[[Category:風俗]] |
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[[Category:日本のセクシュアリティ用語]] |
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[[Category:新春の季語]] |
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[[Category:正月]] |
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概要
[編集]諸説
[編集]その他諸説一覧
[編集]脚注
[編集]- ^ 資益王記 / 白川資益 撰:早稲田大学図書館古典籍総合データベース
- ^ 東牖子 - Google ブックス
- ^ 傍廂 巻之1-3 藤原彦麿 随筆:早稲田大学図書館古典籍総合データベース
- ^ 傍廂 1巻:早稲田大学図書館古典籍総合データベース
- ^ 該当記述:早稲田大学図書館古典籍総合データベース