コンテンツにスキップ

「志願制度」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
→‎志願兵制の歴史:  義勇兵へ転載分をコメントアウト
編集の要約なし
 
(38人の利用者による、間の46版が非表示)
1行目: 1行目:

[[Image:Kitchener-leete.jpg|thumbnail|right|250px|[[第一次世界大戦]]時の[[イギリス]]における[[キッチナーの募兵ポスター]]、『[[ブリトン人|英国民]]たちよ、([[国家]]は)君を必要としている』。当時イギリスでは[[徴兵制]]は敷かれていなかった。]]


''''''[[]][[|]][[]]Volunteer[[]]

''''''''''''[[]][[]][[]][[]][[]]{{en|All volunteer military system}}[[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[|]][[|]]


==概要==

==志願兵制と徴兵制==

国民[[国家]]の成立とともに[[徴兵]]制が誕生し普及したため、それ以外の制度が区別上[[志願]]制と呼ばれる。徴兵制の国家にも、自らの意志で入隊する'''志願兵'''は存在するが、志願制とは区別される。

まず、志願兵制がどのような状況で採用されるのか理解するには、徴兵制が何故採用されるのかを理解する必要がある。



[[20世紀]]後半から[[2010年代]]にかけて、現状にそぐわなくなった徴兵制が廃止・縮小され志願制に復帰する国家が増え続けている。詳しくは[[徴兵制度#徴兵制度の歴史]]及び[[徴兵制度#徴兵制度の問題]]を参照。


[[]][[]][[]][[]]



20169[[]]2010[[]]<ref>{{cite news |title=8 2018 |newspaper=[[|AFPBB News]] |date=2016-9-30 |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3102636 |accessdate=2016-12-23}}</ref><ref>{{cite news |title= |newspaper=[[]] |date=2016-10-2 |url=http://www.jiji.com/jc/article?k=2016100200016&g=int | accessdate=2016-12-23}}</ref>

1[[]][[]]


==大日本帝国の志願兵の服役==

無論、例外もあり、その必要性よりも[[国民皆兵]]の理念から徴兵制を採用する国家がある一方、政治的理由から志願兵制を採用している国家もある。

* [[大日本帝国陸軍]] - 3種ある。


**  - 172

**  - 412157417440

** 年齢40年を過ぎ志願により国民軍に編入された兵 - 当該期間第一国民兵にあるものとみなされる。

* [[大日本帝国海軍]]

** 本人の志願により海軍志願兵令に基づいて採用され、全国から徴募するが、兵種は水兵、航空兵、機関兵、軍楽兵、看護兵、主計兵の6種で、年齢17年以上21年未満のものについて行なう。ただし掌電信兵を志願する水兵は15年以上19年未満、軍楽兵は16年以上20年未満。服役は現役5年、予備役4年および後備兵役5年とし、後備役を終ったもので、年齢40年未満のものは第一国民兵に服させる。



現役定限年齢は35年とし、40年を服役の終期とする。

なお、一般的に人口は多くとも、技術力や経済力が低い国では、徴兵制による大規模な陸軍で防衛しようとする傾向がある。



朝鮮・台湾における志願兵制度については[[朝鮮人日本兵]]・[[台湾人日本兵]]をそれぞれ参照。

==志願兵制と服務規律等==

一部において「志願兵は徴兵制によって召集した兵士に比べて遥かに士気が高く、規律正しい優秀な軍隊である」と称える者がいる。しかし、これは全てに当てはまるとは言いがたい。国民皆兵の理念の元に徴兵制によって編成された近代的国民軍の方が士気が高く、規律正しいことも少なくない。



== 脚注 ==

実際、[[第二次世界大戦]]中の各国は元より、[[冷戦]]下における[[フランス]]、[[ドイツ]]をはじめとした陸軍国、[[スイス]]、[[スウェーデン]]と言った[[中立国]]、[[アメリカ軍]]を打ち破った[[北ベトナム]]軍、三倍から十倍もの圧倒的大兵力を誇るアラブ連合軍に幾度となく大勝をおさめた[[イスラエル]]国防軍のことを「士気が低い」、「規律が乱れている」、「無能である」などと誹謗中傷する者は少数派であろう。

{{reflist}}



== 関連項目 ==

顕著な例を掲げれば、[[満州事変]]において四十万もの志願兵によって構成された五大満州軍閥は、わずか一万の徴兵制による日本軍に蹴散らされている。

* [[反軍国主義]]

* [[ボランティア]]

* [[徴兵制度]]

* [[国民皆兵]]

* [[リクルーター (アメリカ軍)]]

* [[兵]]

* [[民兵]]

* [[義勇兵]]

* [[キッチナー陸軍]]

* [[ANZAC]]



{{Normdaten}}

このように軍の強弱はその国の社会の成熟度の影響の方が遥かに大きいと言えよう。

{{DEFAULTSORT:しかんせいと}}


[[Category:兵役]]

==志願兵制の闇==

[[Category:軍人]]

一部の[[発展途上国]]における軍隊では、本来なら広く国民一般から募集すべきところを利権と政治的なしがらみによって有力者が志願兵と称して兵員をかき集め、その有力者の[[ミリシア|私兵]]となっている例が見られ、有力政治家との[[コネ]]が無ければ入営できないなどということもある。

[[Category:自由主義]]


このような集団は、腐敗と堕落の温床となることが多く、隊内では薬物が蔓延したり[[私刑]]が発生したりし、隊外においては民間人に対して[[暴行]]や武装[[強盗]]を働くなど[[犯罪]]の巣窟になることもある。また、有力者の威光によって犯罪者を罰することができない場合は、ことさら酷い状況になる。


このように腐敗と堕落の温床となって、完全に服務規律が乱れ、士気が最低まで下がった政府軍を抱えた国家で[[内戦]]が勃発した場合、本当の意味での志願兵で構成された反政府軍に太刀打ちできないこともあり、[[鉱山]]資源の取り引きや薬物売買などで資金に余裕がある場合は「現代の傭兵」とも言える[[民間軍事会社]]に助けを求めるに至り、暗躍を許す状況を生み出す土壌となっている。


また、服務規律と士気が保たれている場合には、その有力者の指示で政権乗っ取りを画策した[[クーデター]]が発生する場合がある。


いずれにしてもこのような状況は、政情不安をもたらす一因である。


==志願兵制の将来==

昨今では主に先進国で徴兵制が廃止される傾向が見られる。




*平時の徴兵制はせいぜい1~2年程度の訓練のみを行うだけであるため、複雑化・専門化した軍備に対応するのが難しい

*徴兵制は国家の金銭的負担が大きい

*徴兵制の縮小や撤廃を求める声が強く、政治がそれを反映した


また、徴兵制の議論は、専ら軍の視点のみに立って議論される傾向があるが、戦時における生産活動の維持を図ることも大きな理由の一つである。


要するに戦争遂行能力の基本は経済力、生産能力であり、出征した戦闘部隊は、その何倍もの人数の市民による生産活動の支えがあって初めて活動が可能になるということである。


事例として、第二次世界大戦時の日本は、戦時生産計画や兵站を軽視し、兵員の不足を無計画に召集令状を乱発して徴兵することにより補ったため、生産活動の基盤が破壊され、開戦から僅か4年足らずで経済が破綻して戦争継続不能に陥り、主権までも失う事態に至った。



[[]][[]]

== 志願兵制の歴史 ==

<!--これは徴兵制の対概念としての志願兵ではなく「義勇兵」かと思いますので転載。

[[スペイン内戦]](スペイン内乱)では多くの文化人が自発的に戦争に参加し、その中には[[アーネスト・ヘミングウェー]](『[[誰がために鐘は鳴る]]』)や[[アンドレ・マルロー]](『希望』)、[[ジョージ・オーウェル]](『カタロニア賛歌』)などもいた。いずれもその体験をモチーフにした作品を残している。-->

日本では[[1883年]]の改正[[徴兵令]]で17歳以上20歳未満の者に志願兵を認めた。[[大日本帝国海軍|海軍]]では専ら一般志願者及び同様の意味を持つ将校候補生育成を目的とした[[海軍兵学校 (日本)|海軍兵学校]]出身者から取るのを基本として、戦時及び深刻な人員不足時以外に徴兵が行われることはなかった。一方、[[大日本帝国陸軍|陸軍]]では、[[予備役]]幹部育成のために1年制の志願兵制度([[1927年]]以後は幹部候補生制度と改称)を中等学校卒業以上の高学歴者に対して認めて徴兵の代わりとすることを認めた(ただし、費用は志願者負担)。1927年の[[兵役法]]制定以後、[[少年兵]]制度が導入され、[[軍楽隊]]や通信・航空・機関・戦車などの特殊技術習得のために14歳以上17歳未満の少年達を募集した。


[[日中戦争]]の激化した[[1938年]]から[[朝鮮]]、[[1942年]]から[[台湾]]で陸軍特別志願兵制度が、1943年8月からは朝鮮・台湾で海軍特別志願兵制度が、1944年からは対象を[[高砂族]]に限った高砂特別志願兵が施行された。このうち台湾原住民の志願兵で構成された[[高砂義勇隊]]が有名である。


<!--これも義勇兵かと。

[[1950年]]に始まった[[朝鮮戦争]]で[[中華人民共和国]]は[[中国人民志願軍]]を朝鮮に派遣したが、志願軍は中国本土への攻撃を避けるための名目で、実際には[[中国人民解放軍]]の正規部隊だった。しかもこの部隊には元国民党の兵士が多数おり、その背後に共産党の[[督戦隊]]が待ち構え、絶望的な突撃をさせるものであった。-->

[[アメリカ軍]]ではベトナム戦争後に徴兵制が廃止され、志願制に移行したがスラム街に住む貧困世帯から軍が行う好待遇のキャッチコピーに惹かれて志願する兵士が後を絶たない。<!--これも義勇兵でしょう。近年では多くの[[ムスリム]]志願兵が[[ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻]]や[[ボスニア紛争]]でイスラム側に参加した。-->


==関連項目==

*[[兵]]

*[[ミリシア#「義勇兵」と解釈されるべきミリシア|ミリシア]]

*[[義勇兵]]

*[[キッチナー陸軍]]

*[[ANZAC]]

*[[徴兵制度]]


[[Category:軍事|しかんへい]]

[[Category:軍人|しかんへい]]


2023年9月17日 (日) 07:36時点における最新版

第一次世界大戦時のイギリスにおけるキッチナーの募兵ポスター、『英国民たちよ、(国家は)君を必要としている』。当時イギリスでは徴兵制は敷かれていなかった。

All volunteer military system

[]




202010##

201692010[1][2]

[]


 - 3
 - 172

 - 412157417440

40 - 


617211519162054540

3540


脚注[編集]

関連項目[編集]