気になる嫁さん
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気になる嫁さん | |
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ジャンル | テレビドラマ、ホームドラマ |
脚本 | 松木ひろし 他 |
監督 | 千野皓司 他 |
出演者 |
榊原るみ 佐野周二 山田吾一 水野久美 石立鉄男 山本紀彦 関口守 浦辺粂子 |
音楽 | 大野雄二 |
製作 | |
プロデューサー |
吉川斌 上野徹 |
制作 |
日本テレビ(放送局) ユニオン映画(制作) |
放送 | |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1971年10月6日 - 1972年9月27日 |
放送時間 | 水曜 20:00 - 20:56 |
放送枠 | 日本テレビ水曜8時枠連続ドラマ |
放送分 | 56分 |
回数 | 38 |
﹃気になる嫁さん﹄︵きになるよめさん︶は、日本テレビ系列で1971年10月6日から1972年9月27日にかけて放送されたテレビドラマである。主演は榊原るみだが石立鉄男&ユニオン映画シリーズの2作目として数えられる。
主演の榊原は、この作品の出演のため﹃帰ってきたウルトラマン﹄を降板し、当時アイドル的な人気を博した。
メインキャストには佐野周二、水野久美、浦辺粂子などの映画出身のビッグ・ネームの他、山田吾一、冨士眞奈美、山本紀彦ら、石立ドラマおなじみのメンバーがキャスティングされている。
放送データ
- 放送期間:1971年10月6日 - 1972年9月20日
- 放送時間:毎週水曜日 20:00 - 20:56
- 放送回数:全40回
- 製作媒体:16ミリフイルム・カラー作品(撮影は35ミリフィルム、放送時16ミリフィルム)
あらすじ
清水家は、父呂之介と5人の兄姉弟、そして家政婦のばあやとで暮らす大家族。そこに、アメリカに留学が決まった末っ子・純の婚約者、坪内めぐみ︵演‥榊原るみ︶が﹁嫁﹂として同居することになる。その清水家と周辺でまき起こる様々な騒動を描く。
純は留学先で風邪をこじらせ客死するが、両親がいないめぐみは﹁ここが私のうちです。どうか置いてください﹂と清水家に戻り、一同も死んだ純の代わりにめぐみを大切に思い﹁嫁﹂として扱う。途中めぐみは、若者から求婚されたり、見合い話が持ち上がったりするも、純への貞節を貫き、呂之介を父と慕い、兄嫁から追い出されてもすぐ戻り、清水家での同居を続ける。最終回では、実父が生きていてパリで病に臥せっていると聞かされても一旦は渡仏要請を断り清水家に留まると明言した。しかし呂之介が表むき娘小夜子の結婚に反対しつつ陰で挙式を見守る姿をみて考え直し、実父に会うべく清水家を離れ、パリに飛んだ。
めぐみは純への想いを捨てず(27話)、兄弟たちとは平等に接したが、純からは何かあったら次男の文彦に相談するように言われており、所々で文彦を頼りにした。37話では、文彦が結婚詐欺師(二役)と間違われて逮捕されたときも文彦を信じ、危険を顧みずにおとりとなって真犯人逮捕に協力したが、釈放された文彦が真顔で﹁そろそろ気にならない嫁さんが﹂欲しいと口説こうとすると﹁詐欺師に言われているよう﹂と笑い飛ばした。最終回、めぐみが清水家の一人一人に別れを告げる中、文彦だけは大阪へ取立てに出ており、羽田に急いだ文彦も、飛び立つ飛行機しか見送れず、互いに別れの言葉を口にすることはなかった。
結局、小夜子の結婚、鉄道会社への屋敷の売却と引っ越し、めぐみの渡仏をうけ、力丸と文彦も独立を決め、新居では呂之介とばあやが部屋を用意してめぐみの帰国を待つことに。空き家となった屋敷では、力丸が文彦にめぐみを託すと言って出ていき、文彦がひとり残され、走馬灯のように(純以外の)家族とばあや、めぐみの顔が浮かんでは消える。文彦は灰皿代わりの牛乳瓶をガラス窓に投げつけ、純に別れを告げると家を去っていく。
キャスト
●坪内めぐみ︵清水純の婚約者︶
演 - 榊原るみ
独身の伯母に育てられた。純とは高校から付き合っており冒頭で婚約、清水家に同居する。20話で誕生日を迎え、最後は実父に会いに渡仏。宮崎に伯父がいる。
●坪内宏子︵めぐみの伯母︶
演 - 杉葉子
独りで歯科医を開業。ゲン担ぎが好きでトランプ占いをよくする。めぐみの父のことは、死んだことにしていた。
●清水呂之助︵清水家の父︶
演 - 佐野周二
妻を亡くし20年間やもめぐらし。会社の破産で父の権威はなく、末っ子の純とその嫁めぐみを溺愛。最後は屋敷を鉄道に売りわたして新居に移り、めぐみを待つことに。
●清水輝正︵清水家の長男︶
演 - 山田吾一
高卒で就職、10年来家族を支える。プライドが高く気取り屋。中盤で呂之介の借金帳消しのため、結婚して近くのマンション住まいとなるが、しばしば実家に入り浸る。
●清水八重子︵輝正の妻︶
演 - 冨士眞奈美
中盤で見合い相手として登場、人相学から輝正を気にいり結婚。文彦の会社に大口出資した。けちで清水家に食事をもらいに来ては騒動を起こすが、最後は妊娠して幸せになる。
●清水小夜子︵清水家の長女︶
演 - 水野久美
社長秘書からラーメン屋までやるが主婦業は苦手。付き合う男たちには苦労させられているが、終盤で子持ちの大学講師と結ばれる。
●清水文彦︵清水家の次男︶
演 - 石立鉄男
同業の﹁小判社﹂社員だったが独立して、サラリーマン金融﹁大判社﹂の社長として切り盛りする。その後、紆余曲折あり、﹁新大判社﹂として再起。また、輝正の独立後は清水家の家計を取り仕切る。密かに、めぐみに好意を寄せている。
●清水力丸︵清水家の三男︶
演 - 山本紀彦
ハイジャンプでミュンヘン五輪を目指す大学三年生。思い込んだら猪突猛進するタイプで、その度に清水家で騒動を巻き起こす。あからさまにめぐみへの思いを口にして、頻繁に兄弟喧嘩を起こしている。
●清水純︵清水家の末っ子︶
演 - 関口守︵のちに佐野守に改名︶
めぐみと婚約の直後にイリノイ大学へホテル経営学を学ぶために、めぐみを清水家に残して渡米。時折、カセットテープで近況を報告しあう。
●大杉たま︵清水家の家政婦︶
演 - 浦辺粂子
ばあやと呼ばれる。横浜の娘たちからは邪険にされており、最後まで清水家に残って呂之介の新居にもついていく。日露戦争の3年前に生まれた(第5話で力丸の言)。
●雨宮︵﹁大判社﹂の共同出資者︶営業担当。
演 - 津村秀祐︵のちに津村鷹志に改名︶
輝正が独立後は家賃手当の代わりに格安で下宿人となる。最終回ではめぐみにフランス語を自慢している‥
●安子︵﹁大判社﹂の共同出資者︶
演 - 津山登志子
経理担当だが取立にも行く。17話で文彦の情実融資を見つけ雨宮とともに一時造反する。
●魚辰の政夫︵魚屋御用聞き︶
演 - 三遊亭笑遊
道端で力丸とからんではよく叩かれる。
●トリ子︵呂之助の妹︶
演 - 園佳也子
7話でめぐみから借金をして清水家を困らせるも改心。17話では呂之介の借金を帳消しにするため八重子の見合い話を持ってくる。
●箕浦︵小夜子の勤務先の社長︶
演 - 石浜朗
小夜子に気があり、小夜子が退職後も清水家に押しかけ、求婚を申し出る。
●竹山︵小夜子が思いを寄せる青年︶
演 - 橋本功
ラーメン屋台を営みながら、ギターを弾いている無口な青年。偶然通りかかったラーメン屋台で、小夜子は一目ぼれする。その後、小夜子が屋台を手伝うようになり、竹山自身も心を開き、次第に小夜子に惹かれていく。実は﹁ロバート・キャパ﹂の再来と謳われた著名な戦場カメラマン。
●田辺︵9話と12話でめぐみに求婚する若者)
演 - 酒井修
●広沢寅吉︵清水家の下宿人︶
演 - 村田正雄
輝正の独立後、清水家に一時やっかいになる。家出していた娘を探したものの、仲直りが出来ずあきらめて岡山に帰る。
●花岡(小夜子の夫︶
演 - 滝田裕介
伊東で出会った小夜子に幼い子供を預け、公害をあばくことに執心する大学講師。家出した妻が新潟で心中したのに傷つき、同情した小夜子と結ばれる。
●ジャン・ピエール︵めぐみの異母弟︶
演 - 永井秀和
パリで病気の父坪内伯堂に代わり、絵の個展を開くため突然帰国、めぐみを訪ねてきた。めぐみが清水家を出るきっかけとなる。
スタッフ
- 企画:小坂敬(日本テレビ)
- プロデューサー:吉川斌(日本テレビ)、上野徹(ユニオン映画)
- 脚本:放映リスト参照
- 音楽:大野雄二
- 撮影:岩佐一泉
- 照明:藤林甲
- 美術:佐谷晃能
- 編集:西村豊治
- 録音:片桐登司美
- 色彩計測:東原三郎
- 助監督:丸山豊(ユニオン映画)
- 記録:桑原みどり
- タイトル:土屋昭雄、豊島弘尚
- 美術:東京テレビアート
- 装飾:高津映画装飾
- 衣裳:東京衣裳
- アフレコ・ダビング・ネガ録音(リレコーディング):映広音響
- 現像所:東洋現像所(現・IMAGICA)
- 製作担当:山本剛正(ユニオン映画)
- 衣裳提供:Weathercock、ナイガイ
- 監督(演出):放映リスト参照
- 製作:ユニオン映画
放映リスト
話数 | 放映日 | サブタイトル | 原案 | 脚本 | 監督 | ゲスト |
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1 | 1971年 10.6 |
愛さなくテワ | 葉村彰子 | 松木ひろし | 千野皓司 | 八代英太 |
2 | 10.13 | 涙の結納 | ||||
3 | 10.19 | お世話になります | ||||
4 | 10.26 | はじめての試練 | 植木昌一郎 | 田中知己 | ||
5 | 11.3 | おとなの胸のうち | 大辻伺郎 | |||
6 | 11.10 | 心から愛をこめて | 松木ひろし | 手銭弘喜 | ||
7 | 11.17 | 余計なことってすばらしい | 植木昌一郎 | 天地総子 | ||
8 | 11.24 | 母さんの味 | 山本邦彦 植木昌一郎 |
平山晃生 | ||
9 | 12.1 | なんという兄弟愛 | 千野皓司 | 酒井修 | ||
10 | 12.8 | 突然の悲しみ | 松木ひろし | |||
11 | 12.15 | 誓いの言葉を | 加藤武 | |||
12 | 12.22 | 馬鹿にしてるわ この家族 | 山本邦彦 植木昌一郎 |
手銭弘喜 | 清水まゆみ、酒井修 | |
13 | 12.29 | あの人のために | 平山晃生 | 酒井修 | ||
14 | 1972年 1.5 |
こんなはずでは | 鶴島光重 植木昌一郎 |
田崎潤、三崎千恵子 | ||
15 | 1.12 | 金の切れ目が… | 松木ひろし | 千野皓司 | 渥美国泰、弘松三郎、辻玲子 | |
16 | 1.19 | 思う心は一つ | 山本邦彦 植木昌一郎 |
清水まゆみ、水沢有美 | ||
17 | 1.26 | 果報は寝ていた | 平山晃生 | 清水まゆみ | ||
18 | 2.9 | 赤ちゃん欲しくなっちゃった | 鶴島光重 植木昌一郎 |
橋本功 | ||
19 | 2.16 | しょっぱい渡世 | 千野皓司 | |||
20 | 2.23 | 未亡人はいらないわ | 山本邦彦 植木昌一郎 |
|||
21 | 3.1 | 忘れられぬ故郷の風 | 平山晃生 | 沖雅也 | ||
22 | 3.8 | 思いこんだら命がけ | 鶴島光重 植木昌一郎 |
沖雅也 | ||
23 | 3.15 | わかっちゃいない | 千野皓司 | 村田正雄 | ||
24 | 3.22 | その気になった その時は | 山本邦彦 植木昌一郎 |
|||
25 | 3.29 | 同情なんてまっぴらよ | 平山晃生 | |||
26 | 4.5 | ギョーザと赤ちゃん | 鶴島光重 植木昌一郎 |
大泉滉 | ||
27 | 4.12 | ただ今撮影中! | 松木ひろし | 千野皓司 | 三谷昇、天本英世 | |
28 | 4.26 | ヒヨコと同情 | 山本邦彦 植木昌一郎 |
|||
29 | 5.10 | 二人だけの秘密 | 平山晃生 | 本田みち子 | ||
30 | 5.24 | 男らしくがんばって! | 鶴島光重 植木昌一郎 |
|||
31 | 6.7 | 人の気も知らないで | 山本邦彦 植木昌一郎 |
手銭弘喜 | ||
32 | 6.21 | おやじの縁談 | 蘇武路夫 植木昌一郎 |
千野皓司 | 月丘千秋 | |
33 | 7.12 | 先立つものにさきだたれ | 鶴島光重 植木昌一郎 |
平山晃生 | ||
34 | 7.26 | 愛すればこそ…? | 田村多津夫 植木昌一郎 |
手銭弘喜 | ||
35 | 8.2 | 夫婦養子 | 杉本彰 植木昌一郎 |
潮万太郎 | ||
36 | 8.9 | 夢をこわした私! | 山本邦彦 植木昌一郎 |
千野皓司 | ||
37 | 8.23 | 結婚サギ師をだますには… | 鶴島光重 植木昌一郎 |
平山晃生 | 雨森雅司 | |
38 | 9.6 | 母を求めて | ||||
39 | 未放送 | 弟がいたなンて! | 山本邦彦 植木昌一郎 |
千野皓司 | ||
40 | 9.20 | 私、泣いちゃうもン! |
エピソード
●第27話﹁ただ今撮影中!﹂は、一種の番外編。このシリーズでその後、石立鉄男がカメラ目線でよくやるメタフィクションの枠を超え、石立が本人役でスタジオの内外を案内し、その他の役者も本人役で登場し、榊原は楽屋でラーメンをすすり、山田は細うで繁盛記での富士の活躍を誉め、富士はたまには優しい役がしたいと訴えもする︵28話で実現︶。台本がまだできてないというので、楽屋で待ちくたびれた出演者たちが、一人一人﹁自分の役の都合のいいように﹂ロマンチックな展開を予想し、そのとおりに話が進んでは、ダメ出しされて現実に戻り、結局めぐみの純への変わらぬ想いが強調される回となっている。
当初2クール26回の予定が延長されたことによる特番の色彩はあるが、佐野は出演日と勘違いしたといって登場し、関口は降板したのに呼ばれたと言って幻想シーンに出演、監督役は天本英世、脚本家役は三谷昇が演じているので、あくまでドラマであり、話数にも含まれる。
●第39話は、めぐみが渡仏するきっかけを描く重要な話だが、プロ野球中継のためオンエアされず、再放送時に放映された。
放送局
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
- 日本テレビ(制作局):水曜 20:00 - 20:56
- 青森放送:水曜 20:00 - 20:55[1]
- テレビ岩手:水曜 20:00 - 20:56[1]
- 秋田放送:水曜 20:00 - 20:56[1]
- 山形放送:水曜 20:00 - 20:56[1]
- 宮城テレビ:水曜 20:00 - 20:56[1]
- 福島中央テレビ:水曜 20:00 - 20:56[1]
- 北日本放送:水曜 20:00 - 20:56[2]
- 北陸放送:水曜 20:00 - 20:56[2]
- 福井放送:水曜 20:00 - 20:56[3]
- 西日本放送:水曜 20:00 - 20:56
映像ソフト
DVD[4][5]は2012年12月 - 2013年1月(全2巻、各巻20話収録)、Blu-ray[6]は2020年2月に、いずれもベストフィールドから発売。
脚注
日本テレビ系 水曜20時台 (1971年10月 - 1972年9月) |
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