第13SS武装山岳師団
第13SS武装山岳師団﹁ハンジャ﹂︵クロアチア第1︶ (独‥13.Waffen-Gebirgs-Division der SS Handschar (kroatische Nr.1) とはローマンカトリック、ギリシャ正教、イスラム教を奉ずる諸民族の混住するバルカン半島のボスニアで編成されたイスラム教徒の武装親衛隊の一部隊である。将校、下士官はドイツ人 (Reichsdeutsche) 、あるいはこの地に生まれ育った民族ドイツ人 (Volksdeutsche) から成り、兵士はトルコ帽を着用したボシュニャク人などのイスラム教徒である。山岳地帯のパルチザン掃討戦に投入、ギリシャ正教徒であるセルビア人に対する宗教戦争的な様相を呈し、戦後にも禍根を残した。
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師団名の変遷
1943年3月 Kroatische-SS-Freiwilligen-Division 1943年10月 13.SS-Freiwilligen(bosnisch-herzogowinische)-Gebirgs-Division (Kroatien) 1944年6月 13.Waffen-Gebirgs-Division der SS Handschar (kroatische Nr.1)ハンジャ
師団名にある Handschar とは、ボスニアやクロアチアで Handžar と表記され、アラビア語では خنجر (Khanjar) と記されるイスラム教徒の成人男子が携帯する三日月型の短剣を意味する。 ボスニアの歴史的な表徴として師団章や襟章に用いられた。従来、﹁ハントシャール﹂と訳されてきたが、正しくは﹁ハンジャ﹂である。Han-dschar と切り分ける。 例えば、富士山︵ふじやま︶は英語話者を主たる対象として考案されたローマ字では Fu-ji-yama と表記されるが、ドイツ語圏では Fu-dschi-jama と表記されている。ハイフンは理解し易いように付け加えた。実際には必要ない。指揮官
- 1943年4月1日～8月9日 親衛隊大佐 Herbert von Obwurzer
- 1943年8月9日～1944年6月 親衛隊少将 Karl-Gustav Sauberzweig
- 1944年6月～1945年5月8日 親衛隊少将 Desiderius Hampel
姉妹師団
関連項目
- アミーン・フサイニー - パレスチナ民族主義者
- ユーゴスラビア共産主義者同盟
文献
- 山下 英一郎（著）『SSガイドブック』新紀元社、1997年、ISBN 4-88317-298-8
- Holm Sundhaussen: Zur Geschichte der Waffen-SS in Kroatien 1941-1945. In: Südost-Forschungen Band 30 (1971), S. 176-196.
外部リンク
- Axis History Factbook: 13. Waffen-Gebirgs-Division der SS Handschar (kroatische Nr. 1)
- Lexikon der Wehrmacht: 13. Waffen-Gebirgs-Division der SS „Handschar“ (kroatische Nr. 1)
- Wolf Oschlies: Die 13. SS-Division „Handshar“ in Bosnien-Hercegovina
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ハンジャをデザインした襟章
