限定販売

限定販売︵げんていはんばい︶、もしくは限定発売︵～はつばい︶とは、企業が商品を地域や期間などに区切って販売する方法。全国販売に先駆けて試験的に行われるマーケティング目的の限定販売や、商品の購買意欲を高める目的で行われるものがある。企業の負担が軽い割には効果が大きく、最近では意図的に行われるケースが増えている。そのため、露骨な商業主義だと反発する消費者も少なからず存在する。

地域限定

関東や中部･四国などのブロックに区切り、そのエリア内でのみ販売される手法。地方の名産品を素材にしたものや、コストの関係で全国販売が難しいものなどが対象となる。また、どん兵衛などのレトルト麺の中には、地域に応じてスープのベースとなるダシを変えるなど、消費者が気づかないうちに限定品を購入している場合がある。近年ではコンビニエンスストアでも出店地域ごとにデザートなどのラインナップを変え、地方ごとの独自色を打ち出す試みが行われている。また、地域性からか北海道では多数の限定品が販売されている（詳しくは北海道限定品参照のこと）。

期間限定

菓子類や飲食店のメニューで多く用いられ、春であれば桜の花、夏であれば梅など、季節にあわせた味付けを施した商品が多い。また最近では、﹁試験にうカール﹂︵カール・明治製菓︶や﹁きっと勝つと﹂︵キットカット・ネスレ︶など受験シーズンに合わせて語呂合わせでネーミングを変えた商品が期間限定で販売されるケースが増えている。TCG販売において多用されている。

数量限定

生産数を制限して販売する手法。高級食品といった大量生産するとコストに見合わない製品のほか、往年のDVDなどの元々一定の顧客にのみアピールする商品などが対象となる。商品によっては製造本数とその中で何番目に造られたのかを示すロットナンバーが記されることがあり、その中でも若い数字、つまり初期に生産されたものが価値があるとされている。こちらもTCG販売で多用されている。

限定販売の例

数量限定

期間限定

マクドナルド

月見バーガー（秋季）
てりたまバーガー（秋季）
グラタンコロッケバーガー（冬季）
マックシェイク（不定期）

地域限定

グリコ

ジャイアントポッキー・夕張メロン味（北海道）
ジャイアントポッキー・信州巨峰（信州）

場所限定

撃（自衛隊限定）

評価

一般的に限定販売に対しての評価を悪く思う人も少なくない。特に非難されているのが、期間限定、数量限定である。これらの理由として ●経済面に余裕がないから買えない。 ●仕事等が忙しくて買えない。 ●トレーディングカードゲーム等では、新規プレイヤーが欲しいカードが過去に発売され、今では非常に手に入りにくい、もしくは、非常に高い値段で売ってあるため限定カードであったがため、ひがむ人が多い︵学生に特に見られる︶。もしくは再発売されたものの、高い金額を払ってまで、手に入れたのに、手に入れたときの金額より安い値段で再発売されることに対して腹を立てる消費者がいる。 ●ただでさえ、自分には欲しいものがありすぎるのに、限られた数量分発売する等、消費者をからかっている行為である。等の非難も多い。また、先述で述べたように、意図的に行われている場合も増えてきているので、実質的に品薄商法との声もかなり多い。また、CDやDVDで多く見られる、初回限定盤と通常版の仕様の違いもしばしば非難の対象になる。熱心なファンは両方買う傾向があるため、このような販売方法はファンの心理につけこんだ金儲けだと批判されることがある。CDやDVDによっては一度に発売される限定盤の数が数種類に及ぶものがある。批判の声がある一方で、限定盤ならではの仕様を支持する声も存在する。

地域限定

期間限定

数量限定

限定販売の例

数量限定

期間限定

地域限定

場所限定

評価

関連項目