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「青いおむつ症候群」の版間の差分

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== 類縁疾患 ==

== 類縁疾患 ==

青いおむつ症候群ではアミ酸の中で{{underline|トリプトファンだけ}}が腸での吸収を障害されるが、同じく常染色体劣性遺伝性であるハートナップ病ではトリプトファンを含む多くのアミノ酸の吸収障害が腸と尿細管で起こる。便中の各種アミノ酸量が増加し青いおむつ症候群と同じく増えたトリプトファンは腸内細菌でインドールに変えられインジカンとして尿に排出される。腸だけでなく尿細管でのアミノ酸の再吸収も妨げられるためハートナップ病では尿はアミノ酸尿となり、この点で青いおむつ症候群とは異なる。ハートナップ病では皮膚症状や神経症状も見られるが、高カルシウム血症はおこらず知能発達は多くの例では正常である<ref name="大関">大関武彦、近藤直実 総編集『小児科学』第3版、医学書院、2008年、ISBN 978-4-260-00512-8、p.1413</ref>。

青いおむつ症候群ではアミ酸の中でトリプトファンだけが腸での吸収を障害されるが、同じく常染色体劣性遺伝性であるハートナップ病ではトリプトファンを含む多くのアミノ酸の吸収障害が腸と尿細管で起こる。便中の各種アミノ酸量が増加し青いおむつ症候群と同じく増えたトリプトファンは腸内細菌でインドールに変えられインジカンとして尿に排出される。腸だけでなく尿細管でのアミノ酸の再吸収も妨げられるためハートナップ病では尿はアミノ酸尿となり、この点で青いおむつ症候群とは異なる。ハートナップ病では皮膚症状や神経症状も見られるが、高カルシウム血症はおこらず知能発達は多くの例では正常である<ref name="大関">大関武彦、近藤直実 総編集『小児科学』第3版、医学書院、2008年、ISBN 978-4-260-00512-8、p.1413</ref>。



== 注釈 ==

== 注釈 ==


2023年8月13日 (日) 07:43時点における版


: blue diaper syndrome1


1964Drummond[1][2][2]0.09[1]


X[2]1962,Michael[3]




()[2]便[4]便[4]尿[1][2][3]尿[1][2]尿


便[ 1][ 2][1][2][1]


尿便尿尿尿[1][2]


D[1][2][2][1]


尿便尿尿尿尿[5]

注釈

  1. ^ 短い上向きの鼻、開いた口、離れた目、丸い頬、眼角贅皮、眼裂上外方傾斜など-滝田齊「青いおむつ症候群」『先天性代謝異常症候群』下巻、別冊 日本臨牀No.19、日本臨牀社、1998年、pp.574-575
  2. ^ 視力障害、外斜視、眼振、角膜石灰沈着、小角膜、乳頭水腫、視神経萎縮など-滝田齊「青いおむつ症候群」『先天性代謝異常症候群』下巻、別冊 日本臨牀No.19、日本臨牀社、1998年、pp.574-575

参考文献

  1. ^ a b c d e f g h i 滝田齊「青いおむつ症候群」『先天性代謝異常症候群』下巻、別冊 日本臨牀No.19、日本臨牀社、1998年、pp.574-575
  2. ^ a b c d e f g h i j 安西尚彦、岡本和久、堂前真理子「青いおむつ症候群」『先天代謝異常症候群』第2版上巻、日本臨牀別冊新領域別症候群シリーズ 2012年10月号No.19 日本臨牀社、2012年、pp.790-791
  3. ^ a b 多田啓也「トリプトファン吸収不全症(青いおむつ症候群)」『先天性代謝病免疫病ハンドブック』山村雄一監修 代謝19号1982-10臨時増刊、中山書店、1982年、pp.390-391
  4. ^ a b 中村広「インジカン」『広範囲 血液・尿化学検査,免疫学的検査(第7版)1-その数値をどう読むか-』日本臨牀 67巻 増刊8、日本臨牀社、2009年、pp.161-163
  5. ^ 大関武彦、近藤直実 総編集『小児科学』第3版、医学書院、2008年、ISBN 978-4-260-00512-8、p.1413