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|全長 |
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| 1. |
| 1.68 m |
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|砲身長 |
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| 1. |
| 1.525 m(32口径) |
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|重量 |
|運行重量 |
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| 315 kg |
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|放列砲車重量 |
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| 277 kg |
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|口径 |
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| 47 mm |
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|初速 |
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| 630 m/秒(徹甲弾)<br />250 m/秒(榴弾)<br /> |
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|最大射程 |
|最大射程 |
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| 7,000 m(榴弾)<ref name="range">[[:en:Cannone da 47/32 M35]]、及びそのリンク先[http://www.comandosupremo.com/Cannone4732.html Comando Supremo]では7,655feet(約2,333 m)という数字も併記されている。</ref> |
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| 7000m(榴弾) |
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|有効射程 |
|有効射程 |
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| 2,000 m(徹甲弾)<br />4,000 m(榴弾) |
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|使用弾種 |
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| 徹甲弾<br>榴弾<br>榴弾35型<br>対戦車成型炸薬弾<br>曳光徹甲弾35型<br>曳光徹甲弾39型<br>空包弾<br>特殊榴弾< |
| 徹甲弾<br />榴弾<br />榴弾35型<br />対戦車成型炸薬弾<br />曳光徹甲弾35型<br />曳光徹甲弾39型<br />空包弾<br />特殊榴弾<br /> |
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|使用国 |
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| イタリア<br>オーストリア<br>オランダ<br>ソビエト連邦<br>中華民国<br>ドイツ<br>フィンランド<br>ルーマニア<br>ユーゴスラビア< |
| イタリア<br />オーストリア<br />オランダ<br />ソビエト連邦<br />中華民国<br />ドイツ<br />フィンランド<br />ルーマニア<br />ユーゴスラビア<br /> |
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47ミリベーラー平射[[歩兵砲]]は[[第一次世界大戦]]の戦訓を生かしてオーストリアのベーラー社が1920年代後半から自主開発していた砲である。 |
47ミリベーラー平射[[歩兵砲]]は[[第一次世界大戦]]の戦訓を生かしてオーストリアのベーラー社が1920年代後半から自主開発していた砲である。 |
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基本的には[[フランス]]が大戦中に戦線投入したプトー砲の大幅拡大改良であり、その目的とするところも大差はない。 |
基本的には[[フランス]]が大戦中に戦線投入した[[M1916 37mm歩兵砲|プトー歩兵砲]]の大幅拡大改良であり、その目的とするところも大差はない。 |
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本家のオーストリアの他、[[オランダ]](Kanon van 4.7)、また少数ながら[[ソビエト連邦|ソ連]](М1935Б)も採用している。 |
本家のオーストリアの他、[[オランダ]](Kanon van 4.7)、また少数ながら[[ソビエト連邦|ソ連]](М1935Б)も採用している。 |
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また、[[アンシュルス# |
また、[[アンシュルス#ドイツによる併合|オーストリア併合]]後、オーストリア軍が装備していた本砲は4.7cmPAK177(i)の名で[[ドイツ国防軍]]の装備に加わっており、[[山岳猟兵]][[師団]]の対戦車[[大隊]]で短期間ながらも使用された。 |
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しかし、最も大量かつ長期間使用したのはイタリアである。 |
しかし、最も大量かつ長期間使用したのはイタリアである。 |
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[[1935年]]にイタリア軍はベーラー社製平射歩兵砲のライセンス生産権を取得。da 47/32と名づけ国産に乗り出した。本砲はda 47/32 Mod.35とda 47/32 Mod.39の二種類があった。
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[[1935年]]にイタリア軍はベーラー社製平射歩兵砲のライセンス生産権を取得。da 47/32と名づけ国産に乗り出した。本砲はda 47/32 Mod.35とda 47/32 Mod.39の二種類があった。
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Mod.35は更に主に山岳部隊向けの軽三脚砲架(移動は分解搬送)のタイプと、半空気式パンクレスタイヤ装備の開脚砲架のタイプとがある。 |
Mod.35は更に主に山岳部隊向けの軽三脚砲架(移動は分解搬送)のタイプと、半空気式パンクレスタイヤ装備の開脚砲架(サスペンションは無いので、移動は低速な馬による牽引)のタイプとがある。 |
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Mod.39は開脚砲架タイプのみで、砲身が改良されている他、高速牽引が可能なように車軸 |
Mod.39は開脚砲架タイプのみで、砲身が改良されている他、砲兵トラクターやトラックによる高速牽引が可能なように、車軸に懸架装置︵サスペンション︶を追加する改良がされている。また、空挺部隊用に車輪のホイールを軽量のマグネシウム合金にしたものが少数作られた。
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da 47/32は歩兵砲や[[山砲]]、そして[[対戦車砲]]や空挺砲など、さまざまな用途に使用できる汎用性があり、また砲自体軽量なためパラシュートでの投下が可能、空挺部隊によって広く使用することができた。しかし、限られた重量の中で汎用性を追求した分、どの用途に使用しても目的に対して十分な性能を得られないといった欠点も露呈した。 |
da 47/32は歩兵砲や[[山砲]]、そして[[対戦車砲]]や空挺砲など、さまざまな用途に使用できる汎用性があり、また砲自体軽量なためパラシュートでの投下が可能、空挺部隊によって広く使用することができた。しかし、限られた重量の中で汎用性を追求した分、どの用途に使用しても目的に対して十分な性能を得られないといった欠点も露呈した。 |
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なお本砲は[[徹甲弾]]と[[榴弾]]を発射することができた。徹甲弾の射距離は |
なお本砲は[[徹甲弾]]と[[榴弾]]を発射することができた。徹甲弾の射距離は500 mで43 mmの貫徹能力を、榴弾の射程は7,000 m程度あった<ref name="range"/>。貫徹能力は、元来が軽量の歩兵砲であることから列強の対戦車砲と比較すると劣っていたが、榴弾威力はやや高く、[[トーチカ]]の銃眼や掩体越しの射撃などではそれなりに有効だった。なお本砲は通常5名前後で使用する。 |
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== da 47/32の長所・短所 == |
== da 47/32の長所・短所 == |
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*砲自体、軽量なため[[パラシュート]]による投下が可能 |
*砲自体、軽量なため[[パラシュート]]による投下が可能 |
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*さまざまな用途に使用できる汎用性があった |
*さまざまな用途に使用できる汎用性があった |
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*他国の砲 |
*他国の砲と比べて榴弾の破壊力がやや高い |
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'''短所''' |
'''短所''' |
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*汎用性がある分、どの用途に使用しても性能が中途半端である(射程 |
*汎用性がある分、どの用途に使用しても性能が中途半端である(射程および威力) |
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*車輪軸の低さからの他車両による牽引失敗 |
*車輪軸の低さからの他車両による牽引失敗 |
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== da 47/32のその後 == |
== da 47/32のその後 == |
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開発後、Da 47/32はイタリア陸軍全般で広く使用されることになるが、しかし第二次世界大戦に参戦してみると[[イギリス軍]]の戦闘車両の装甲は全般に強固で、da 47/32では多くの場合で歯が立たなかった。貫通能力の劣るda 47/32は対戦車砲としてよりも歩兵砲としての使用に限定されることが多くなっていく。 |
開発後、Da 47/32はイタリア陸軍全般で広く使用されることになるが、しかし第二次世界大戦に参戦してみると軽戦車や初期型[[巡航戦車]]を除けば[[イギリス軍]]の戦闘車両の装甲は全般に強固で、da 47/32では多くの場合で歯が立たなかった。貫通能力の劣るda 47/32は対戦車砲としてよりも歩兵砲としての使用に限定されることが多くなっていく。 |
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また、戦車砲AS 40の母体ともなっており、L6/40軽戦車改造の[[自走砲]]セモ |
また、戦車砲AS 40の母体ともなっており、L6/40軽戦車改造の[[自走砲]][[セモヴェンテ da 47/32]]や、[[M13/40]]及び[[M14/41]]中戦車の主砲としても使用されることになる。 |
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== da 47/32・データ == |
== da 47/32・データ == |
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*初速(徹甲弾:630 m/sec 榴弾:250 m/sec) |
*初速(徹甲弾:630 m/sec 榴弾:250 m/sec) |
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'''使用砲弾''' |
'''使用砲弾''' |
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*徹甲弾(弾丸重量:1. |
*徹甲弾(弾丸重量:1.44 kg、貫徹能力:射距離500 mで43 mm、型式等は不明) |
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*榴弾(弾丸重量:2. |
*榴弾(弾丸重量:2.37 kg) |
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*47 mm榴弾35型 |
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*対戦車弾「エフェト-プロント」(成形炸薬弾) |
*対戦車弾「エフェト-プロント」(成形炸薬弾) |
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*対戦車弾「エフェト-プロント スペツィアーレ」 |
*対戦車弾「エフェト-プロント スペツィアーレ」 |
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*特殊榴弾 |
*特殊榴弾 |
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== 脚注 == |
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== da 47/32の登場するメディア作品 == |
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<references/> |
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[[メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード2ND]](WINDOWS用ゲーム) |
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== 外部リンク == |
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*[http://comandosupremo.com/cannone4732.html COMMANDO SUPREMO -ITALY AT WAR-](英語) |
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*[http://www.italie1935-45.com/RE/photoscopes/artillerie/cannone47-32.html ITALIE 1935-45](フランス語) |
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{{第二次世界大戦のイタリアの火砲}} |
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[[Category:47mm砲]] |
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[[Category:山砲]] |
[[Category:山砲]] |
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[[Category:歩兵砲]] |
[[Category:歩兵砲]] |
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[[Category:対戦車砲]] |
[[Category:対戦車砲]] |
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[[Category:イタリアの火砲]] |
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[[en:Cannone da 47/32 M35]] |
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[[it:47/32 Mod 35 (cannone controcarri)]] |
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[[pl:Armata przeciwpancerna Böhler 4.7 cm]] |
2023年7月6日 (木) 07:36時点における版
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制式名 | Cannone da 47/32 | |
全長 | 1.68 m | |
砲身長 | 1.525 m(32口径) | |
運行重量 | 315 kg | |
放列砲車重量 | 277 kg | |
口径 | 47 mm | |
初速 | 630 m/秒(徹甲弾) 250 m/秒(榴弾) | |
最大射程 | 7,000 m(榴弾)[1] | |
有効射程 | 2,000 m(徹甲弾) 4,000 m(榴弾) | |
使用弾種 | 徹甲弾 榴弾 榴弾35型 対戦車成型炸薬弾 曳光徹甲弾35型 曳光徹甲弾39型 空包弾 特殊榴弾 | |
使用国 | イタリア オーストリア オランダ ソビエト連邦 中華民国 ドイツ フィンランド ルーマニア ユーゴスラビア |
Cannone da 47/32 は、第二次世界大戦前にオーストリアで開発され、イタリアでライセンス生産された大砲である。
開発経緯
da 47/32 の登場
da 47/32の長所・短所
長所
- 砲自体、軽量なためパラシュートによる投下が可能
- さまざまな用途に使用できる汎用性があった
- 他国の砲と比べて榴弾の破壊力がやや高い
短所
- 汎用性がある分、どの用途に使用しても性能が中途半端である(射程および威力)
- 車輪軸の低さからの他車両による牽引失敗
da 47/32のその後
da 47/32・データ
- 全長:1.68 m
- 口径:47 mm
- 重量:280 kg
- 初速(徹甲弾:630 m/sec 榴弾:250 m/sec)
使用砲弾
- 徹甲弾(弾丸重量:1.44 kg、貫徹能力:射距離500 mで43 mm、型式等は不明)
- 榴弾(弾丸重量:2.37 kg)
- 47 mm榴弾35型
- 対戦車弾「エフェト-プロント」(成形炸薬弾)
- 対戦車弾「エフェト-プロント スペツィアーレ」
- 曳光徹甲弾35型
- 曳光徹甲弾39型
- 空包弾
- 特殊榴弾
脚注
- ^ a b en:Cannone da 47/32 M35、及びそのリンク先Comando Supremoでは7,655feet(約2,333 m)という数字も併記されている。
外部リンク
- COMMANDO SUPREMO -ITALY AT WAR-(英語)
- ITALIE 1935-45(フランス語)