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[[アドビシステムズ|Adobe]] は Flash の[[仕様書]]を公開している。しかし、以前は Flash の再生ソフトの開発に利用することを認めていなかった。そのため、Gnash の開発メンバーは Adobe のライセンスに縛られないように、それを参照せず Adobe の開発ツールを利用せずに、ウェブ上に存在する Flash ファイルを集めて解析するという[[クリーンルーム設計|クリーンルーム]]方c式での開発を行っていた<ref>{{cite web|url=http://www.gnashdev.org/?q=node/25#eula|title=How do Gnash developers work with the Adobe/Macromedia EULA?|language=英語|accessdate=2008年5月13日}}</ref>。しかし、2008年5月1日のライセンス変更で Open Screen Project が始まり、互換プレーヤーを作れるようになった<ref>{{cite web|url=http://www.adobe.com/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200804/050108AdobeOSP.html|title=Adobe and Industry Leaders Establish Open Screen Project|language=英語|accessdate=2009年9月10日}}</ref>。
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<ref>{{cite web|url=http://www.gnashdev.org/?q=node/25#eula|title=How do Gnash developers work with the Adobe/Macromedia EULA?|language=英語|accessdate=2008年5月13日}}</ref>。しかし、2008年5月1日のライセンス変更でOpen Screen Projectが始まり、互換プレーヤーを作れるようになった<ref>{{cite web|url=http://www.adobe.com/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200804/050108AdobeOSP.html|title=Adobe and Industry Leaders Establish Open Screen Project|language=英語|accessdate=2009年9月10日}}</ref>。
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== 脚注 == |
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2009年9月9日 (水) 21:15時点における版
Gnash 0.8.0 のスクリーンショット | |
開発元 | Rob Savoye など |
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最新版 | |
リポジトリ | |
対応OS | クロスプラットフォーム |
種別 | メディアプレーヤー |
ライセンス | GPL |
公式サイト | www.gnashdev.org |
Gnash(グナッシュ) は Adobe Flash フォーマットの動画を再生できるフリーのプレイヤーである。
歴史
Gnash は GameSWF (ゲームスウィフ) のパブリックドメインのコードをもとにして作られている。2005年12月に GameSWF はフォークされ、GNU プロジェクトスタイルに再アレンジされた後、Gnash プロジェクトとして Firefox プラグインの開発が開始された[1]。
主なバージョン
- 0.7.1
- 0.8.0
- 0.8.2
概要
名称は、﹁GNU﹂と﹁Flash﹂から取られている。これに加えて、﹁プロプライエタリなソフトウェアをインストールしなければ、自分の使っているプラットフォーム上でFlashを再生できないことに対して歯ぎしり︵=英語で"gnash"︶する﹂[5]、という意も含まれ、ダブルミーニングとなっている。本来、英語の gnash は﹁ナッシュ﹂と発音されるが、GNU を﹁ヌー﹂ではなく﹁グニュー﹂と呼ぶのと同様に、Gnash は﹁グナッシュ﹂と発音される。
ライセンスは GPL であり、その開発プロジェクトは FSF の高優先フリーソフトウェアプロジェクト[6]に挙げられている。FSF による GPL 3 リリースに伴い、Gnash のライセンスはバージョン 0.8.1 から GPL 3 になった[7]。
Gnash はスタンドアロンの Flash 再生ソフトとして動作する。KDE ベースのものは Klash と呼ばれる。またプラグインとしても使われ、 Firefox のような Mozilla 系のブラウザや Konqueror で使える。
Gnash は C++ で実装され、Boost が利用されている。Gnash は複数のバックエンドを持っており、レンダリングには OpenGL、AGG (Anti-Grain Geometry)、Cairo など、サウンドには SDL、GStreamer などから選択できる。AGG は主に組み込みシステムなど OpenGL が使用できない環境での利用を想定している。GUI としては、 GTK+ や Qt、フレームバッファなどが用意されている[8]。
今のところリリースされているのはベータ版までである。
Gnash では Adobe Flash Player が持つ機能を実装することを目標としており、SWF︵バージョン7の大部分と、8と9の一部︶と FLV に対応している。
Adobe Flash Player に存在せず、Gnash に存在する機能に拡張機能がある。これは Flash の仕様に無い機能を追加するものである[9]。拡張機能はデフォルトで無効になっており、有効にするにはユーザ設定ファイルで明示的にオンにする必要がある[10]。
プラットフォーム
Gnash は64ビット環境を含む Linux、Mac OS X、FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、IRIX や Windows、OS/2 などで動作する[8]。なお、Adobe Flash Player の Linux 版は x86 互換 CPU のみで動作し、PowerPC や SPARC 上の Linux や FreeBSD では動作しない[11]。また、64ビット対応の Adobe Flash Player については Linux 版がアルファ版としてある[12]が、安定版の Adobe Flash Player はない[13]。
この他に、対応 Flash Player がリリースされていない RISC OS[14] や最新の Flash Player がバージョン4の BeOS[15] にも Gnash が移植されている。また、スマートフォンや PDA などの組み込みシステムでも動作する。
開発
Adobe は Flash の仕様書を公開している。しかし、以前は Flash の再生ソフトの開発に利用することを認めていなかった。そのため、Gnash の開発メンバーは Adobe のライセンスに縛られないように、それを参照せず Adobe の開発ツールを利用せずに、ウェブ上に存在する Flash ファイルを集めて解析するというクリーンルーム方c式での開発を行っていた[16]。しかし、2008年5月1日のライセンス変更で Open Screen Project が始まり、互換プレーヤーを作れるようになった[17]。
脚注
(一)^ “Gnash メーリングリストの最初の投稿 "Welcome to the Gnash project!"” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(二)^ “最初のアルファリリースのメッセージ” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(三)^ “三番目のアルファリリースのメッセージ” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(四)^ “最初のベータリリースのメッセージ” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(五)^ “What does Gnash stand for?” (英語). 2009年3月12日閲覧。
(六)^ “フリーソフトウェア財団の高優先フリーソフトウェアプロジェクトのリスト” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(七)^ “Gnash GPLv3” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(八)^ ab“BuildMatrix” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(九)^ “用語集” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(十)^ “ユーザ設定ファイル” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(11)^ “Flash Player 必要システム構成”. 2008年5月13日閲覧。
(12)^ “Adobe Labs - Downloads: Flash Player 10”. 2009年3月8日閲覧。
(13)^ “Flash Player の64ビット版オペレーティングシステム対応状況”. 2008年5月13日閲覧。
(14)^ “RISC OS To Get Flash, Word Support” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(15)^ “Gnash for BeOS (Take 2).” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(16)^ “How do Gnash developers work with the Adobe/Macromedia EULA?” (英語). 2008年5月13日閲覧。
(17)^ “Adobe and Industry Leaders Establish Open Screen Project” (英語). 2009年9月10日閲覧。