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LPG船︵LPG carrier︶、またはLPGタンカー︵LPG tanker︶はブタン・プロパンなどを液化した液化石油ガス︵LPG︶を輸送する貨物船である。
種類
液化方法により、主に2つのタイプに分けられる。
圧力式︵加圧式︶
石油ガスに圧力を加えることにより液化する方式。圧力式で大容量のタンクは難しいため、主に内航用など小型のLPG船に用いられる。
冷却式︵低温式︶
石油ガスを冷却することにより液化する方式。プロパンでもマイナス42度程度で液化できるため、LNG船よりも技術的には容易である。外航用の大型LPG船は冷却式である。
歴史
加圧式のLPG船はアメリカ等で既に戦前から存在していた。冷却式では1950年代末に、より高度な技術が必要なLNG船の方が先に開発された。
日本では1960年に建造された加圧式の内航LPG船﹁第一ぷろぱん丸﹂が初で、1962年には世界初の本格的な冷却式外航大型LPG船﹁ブリヂストン丸﹂が建造された。
1960年代頃までLPGと原油の兼用船も建造されていた。衝突炎上事故で有名な第拾雄洋丸もLPG/原油兼用船であった︵第十雄洋丸事件参照︶。