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== 来歴 == |
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watabokuは佐賀県[[鳥栖市]]の出身である{{sfn|佐賀新聞|2017}}。元漫画家でその後家業の旅館を継いだ父・ |
watabokuは佐賀県[[鳥栖市]]の出身である{{sfn|佐賀新聞|2017}}。元漫画家でその後家業の旅館を継いだ父・蟻田邦夫{{efn2|蟻田邦夫の作品には『[[ガロ (雑誌)|ガロ]]』に掲載された「浮雲」「円盤に乗った男」「乞食男」「ジュライ」などがある{{r|ガロ}}{{r|Twitter}}。2010年ごろに死去{{sfn|佐賀新聞|2017}}。}}や後に東京の美術系大学に進む4歳上の姉の影響を受け、幼少時から絵を描き始める{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|HIGHFLYERS|2017}}{{r|Twitter}}。中学校のころはバンドを組んで([[ベース (弦楽器)|ベース]]を担当)音楽活動に熱中しており、本格的に絵画に取り組み始めたのは高校で美術部に入部して以降である{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|HIGHFLYERS|2017}}。その後[[九州産業大学]]美術学部[[デザイン学科]]で自動車などの[[プロダクトデザイン|プロダクト・デザイン]]を学び、卒業後は福岡県の食品会社に3年半ほど勤めた{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|Wacom|2020}}。このころ、[[deviantART]]に投稿された作品に触発されデジタル・イラストレーションの制作を開始しており、またバンドマンとしても活動していた。このころ使用していた'''わたし、ぼく、おれ'''名義は、会社員としての一人称「わたし」・デザイナーとしての一人称「ぼく」・バンドマンとしての一人称「おれ」を統合したものである{{sfn|バンタンデザイン研究所|2016}}。 |
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2012年に食品会社を退職し[[東京]]に拠点を移し、大学の同級生の伝手で映像会社に1ヶ月ほど勤めた後、トリプル・オー(OOO、クリエイティブ・プロダクション)で[[グラフィックデザイナー|グラフィック・デザイナー]]として[[ミュージック・ビデオ]]の制作など関わるようになる{{sfn|バンタンデザイン研究所|2016}}{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|HIGHFLYERS|2017}}{{sfn|Wacom|2020}}。この転職についてwatabokuは、仕事も含めた掛け持ちに限界を感じるようになり、ミュージック・ビデオであれば<q>音楽に関わりながらデザインを生かせる</q>と考えてのものであるったと述べている{{sfn|佐賀新聞|2017}}。転職後2年ほど経ったころに、(東京移住以降はバンド活動をしていないため「わたし、ぼく、おれ」から「おれ」を外した)'''wataboku'''名義で、イラストレーションの制作を再開{{sfn|バンタンデザイン研究所|2016}}{{sfn|佐賀新聞|2017}}。2015年以降、[[制服]]の[[女子高生|女子高校生]]のシリーズをFacebookやTwitterといったSNSに投稿し、少女ナイフ{{efn2|詩的な言葉をツイートする[[Twitter]]アカウント。後に白い文のアカウント名も用いており、浮谷ふみ名義で2018年に作家デビュー{{sfn|HIGHFLYERS|2017}}{{R|浮谷ふみ}}。}}とのコラボレーションなどを経て大きな反響を呼ぶようになった{{sfn|バンタンデザイン研究所|2016}}{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|HIGHFLYERS|2017}}。 |
2012年に食品会社を退職し[[東京]]に拠点を移し、大学の同級生の伝手で映像会社に1ヶ月ほど勤めた後、トリプル・オー(OOO、クリエイティブ・プロダクション)で[[グラフィックデザイナー|グラフィック・デザイナー]]として[[ミュージック・ビデオ]]の制作など関わるようになる{{sfn|バンタンデザイン研究所|2016}}{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|HIGHFLYERS|2017}}{{sfn|Wacom|2020}}。この転職についてwatabokuは、仕事も含めた掛け持ちに限界を感じるようになり、ミュージック・ビデオであれば<q>音楽に関わりながらデザインを生かせる</q>と考えてのものであるったと述べている{{sfn|佐賀新聞|2017}}。転職後2年ほど経ったころに、(東京移住以降はバンド活動をしていないため「わたし、ぼく、おれ」から「おれ」を外した)'''wataboku'''名義で、イラストレーションの制作を再開{{sfn|バンタンデザイン研究所|2016}}{{sfn|佐賀新聞|2017}}。2015年以降、[[制服]]の[[女子高生|女子高校生]]のシリーズをFacebookやTwitterといったSNSに投稿し、少女ナイフ{{efn2|詩的な言葉をツイートする[[Twitter]]アカウント。後に白い文のアカウント名も用いており、浮谷ふみ名義で2018年に作家デビュー{{sfn|HIGHFLYERS|2017}}{{R|浮谷ふみ}}。}}とのコラボレーションなどを経て大きな反響を呼ぶようになった{{sfn|バンタンデザイン研究所|2016}}{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|HIGHFLYERS|2017}}。 |
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== 作品集 == |
== 作品集 == |
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* {{cite book|和書|date=2016-12-07|title=感0|publisher=[[ポニーキャニオン]]|isbn=978-4-86529-233-6}} |
* {{cite book|和書|date=2016-12-07|title=感0|publisher=[[ポニーキャニオン]]|isbn=978-4-86529-233-6}} |
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* {{cite book|和書|date=2022-10-15|title=VSI|publisher=[[パイインターナショナル]]|isbn=978-4756257086}} |
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== 主な個展 == |
== 主な個展 == |
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* きみ、あなた、おまえ([[東京都|東京]]、[[大阪府|大阪]]、[[福岡県|福岡]]。2016年 - 2017年){{sfn|Real Sound|2016}}{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|wataboku|n.d.|loc=past works}} |
* きみ、あなた、おまえ([[東京都|東京]]、[[大阪府|大阪]]、[[福岡県|福岡]]。2016年 - 2017年){{sfn|Real Sound|2016}}{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|wataboku|n.d.|loc=past works}} |
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* 感0 – KANZERO︵[[台北]]、[[バンコク]]、[[シンガポール]]、[[ジャカルタ]]、[[佐賀県|佐賀]]。2017年 - 2018年︶{{sfn|ETtoday遊戲雲|2017}}{{sfn|Wacom|2020}}{{sfn|wataboku|n.d.|loc=past works}}
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* 感0 – KANZERO︵[[台北]]、[[バンコク]]、[[シンガポール]]、[[ジャカルタ]]、[[佐賀県|佐賀]]。2017年 - 2018年︶{{sfn|ETtoday遊戲雲|2017}}{{sfn|Wacom|2020}}{{sfn|wataboku|n.d.|loc=past works}}
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* WHO([[東京都|東京。]]2021年) |
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* SHAPE MEMORY([[大阪府|大阪]]。2022年){{sfn|Real Sound|2016}}{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|wataboku|n.d.|loc=past works}} |
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* VSI出版記念展︵[[東京都|東京。]] 2022年︶{{sfn|Real Sound|2016}}{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|wataboku|n.d.|loc=past works}}
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* 命令都市︵[[東京都|東京。]]2022年︶{{sfn|Real Sound|2016}}{{sfn|佐賀新聞|2017}}{{sfn|wataboku|n.d.|loc=past works}}
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== 注釈 == |
== 注釈 == |
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<ref name="浮谷ふみ">{{Cite web|和書|date=2018-09-04|last=岡村|first=和紗|title=あなたはその言葉に「誰」を思い出す? Twitterで大人気、何度も読み返したくなるエモい言葉|website=[[ダ・ヴィンチニュース]]|publisher=角川|url=https://ddnavi.com/review/483851/a/|accessdate=2021-05-16}}</ref> |
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<ref name="ガロ">{{Cite web|title=月刊漫画ガロ(ゲッカンマンガガロ)|website=戦後日本 少年少女雑誌データベース|publisher=寿限無|url=http://manga-db.jugemu-tech.co.jp/Mags/Detail?db=DATA2&mag=GAROrgl|accessdate=2021-05-13}}</ref> |
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*書籍 |
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** {{cite book|和書|date=2018-12-10|title=ILLUSTRATION 2019|editor-last=平泉|editor-first=康児|publisher=翔泳社|isbn=978-4-7981-5879-2}} |
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*** {{wikicite|reference=電子書籍版。{{ISBN2|9-784-7981-6011-5}}|ref={{sfnref|平泉編|2018}}}}
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*インタビュー等 |
*インタビュー等 |
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** {{Cite web|date=2017-05-09|author=HAMAO* Yokoyama, Yukiji|title=白いシャツの制服女子のイラストがSNSで話題に。池田エライザなど多くのコラボで国内外から注目を浴びるデジタルアーティスト|website=HIGHFLYERS|url=http://www.highflyers.nu/ocu/wataboku/|accessdate=2021-05-13|ref={{sfnref|HIGHFLYERS|2017}}}} |
** {{Cite web|和書|date=2017-05-09|author=HAMAO* Yokoyama, Yukiji|title=白いシャツの制服女子のイラストがSNSで話題に。池田エライザなど多くのコラボで国内外から注目を浴びるデジタルアーティスト|website=HIGHFLYERS|url=http://www.highflyers.nu/ocu/wataboku/|accessdate=2021-05-13|ref={{sfnref|HIGHFLYERS|2017}}}} |
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** {{Cite web|date=2020-06-01|last=古城|first=久美子|title=シンガポール一風堂に展示される2枚の女性イラストを手がけた、アジアで話題のデジタルアーティスト「wataboku」氏のルーツに迫る!|website=note|work=【公式】一風堂note編集部|url=https://note.com/ippudo/n/nfcdeae231b3a|accessdate=2021-04-27|ref={{sfnref|一風堂|2020}}}} |
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*リリース、イベント情報 |
*リリース、イベント情報 |
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** {{Cite web|date=2016-06-06|title=【デザイン授業レポート!】海外からも注目を浴びる、デジタルアーティストwatabokuさんによる特別講演会!|website=[[バンタンデザイン研究所]]|url=https://www.vantan.com/faculty/design/topics/detail/626.php |accessdate=2021-04-27|ref={{sfnref|バンタンデザイン研究所|2016}}}} |
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**{{Cite web|date=2016-10-06|title=wataboku、アーティストコラボのイラスト含む初のアートブック発売 同時に個展開催も|website=[[リアルサウンド (ニュースサイト)|Real Sound]]|publisher=blueprint|url=https://realsound.jp/2016/10/post-9602.html|accessdate=2021-04-27|ref={{sfnref|Real Sound|2016}}}} |
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*その他 |
*その他 |
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** {{Cite web|date=2017-01-24|title=Visitor.009 wataboku(デジタルアーティスト)右往左往して得た自信|work=クリエイターズカフェ|website=佐賀新聞LiVE|publisher=[[佐賀新聞社]]|url=https://www.saga-s.co.jp/articles/-/113492|accessdate=2021-04-27|ref={{sfnref|佐賀新聞|2017}}}} |
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== 外部サイト == |
== 外部サイト == |
2023年10月28日 (土) 05:31時点における最新版
ワタボク wataboku | |
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プロフィール | |
出身地 |
![]() |
職業 |
|
活動期間 | 2015年 - |
公式サイト | wataboku |
来歴
[編集]音楽に関わりながらデ
ザインを生かせると考えてのものであるったと述べている[4]。転職後2年ほど経ったころに、︵東京移住以降はバンド活動をしていないため﹁わたし、ぼく、おれ﹂から﹁おれ﹂を外した︶wataboku名義で、イラストレーションの制作を再開[2][4]。2015年以降、制服の女子高校生のシリーズをFacebookやTwitterといったSNSに投稿し、少女ナイフ[注 3]とのコラボレーションなどを経て大きな反響を呼ぶようになった[2][4][5]。 以前から目標としていた2016年に、個展﹃きみ、あなた、おまえ﹄開催とアートブック﹃感0﹄の発表を果たす[1][5]。個展をきっかけに山田悠介﹃パーティー﹄の装画やバラエティ番組﹃KEYABINGO!2﹄のメイン・ビジュアルを担当するなど個人の仕事が増え始めたため、2017年に会社を離れフリーで活動するようになる[1]。以降、装画やCDジャケットの他、テレビ番組のコンセプト・アートや映像作品のイメージボードなども手掛けている[1]。また、日本国外のアジア各国でも個展を開催している[1]。上記アートブックや2017年から2018年にかけてのアジア5カ国[注 4]における展覧会での題として使用された ﹁感0﹂というフレーズは、初心に帰り新たなスタートを切るというコンセプトであり、それまでの自身の創作感覚の一切をゼロに帰し、プレッシャー無く思うまま新たな創作に取り組む、という理念が表されている[10][9]。
作風
[編集]清潔感があって、無意味なよ
うにも謎めいたようにも見え、自分が無意識に求めていた表現が集約さ
れている気がしたと述懐している[4]。 また、﹁記号性﹂﹁普遍性﹂を作品の主題としており、作品集﹃感0﹄の冒頭には
すべての作品に自分にしかわからない記号があるという言葉が記されている。作品の表題は作品が描き上がったあとで、
日常の中で
ひらめいた言葉のメモから一番近い言葉を選んでつけており、
絵と言葉
が完全に一致しないのも表現の一部となっている[4]。
制作環境
[編集]極力息遣いが残せるよう
にアナログから取り込んだテクスチャを使って仕上げている。制作時間には1枚あたり6 - 10時間ほど掛けている[4][10]。 Wacom (2020) によると制作環境は次のとおりである。