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イランの地方行政区画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シャフレスターンから転送)

استانشهرستانبخششهردهستانده1983

訳語

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日本語での訳語はコンセンサスがなくやや混乱しているが、概ね3つのパターンに分けられる。本事典においては、もっとも多く用いられていると思われる(日本イラン協会編訳『イラン・イスラーム共和国憲法』で用いられる)日本語(1)の訳語を用いる。

ペルシア語 オスターン シャフレスターン バフシュ シャフル デヘスターン デフ
日本語(1) 地区 行政村(区)
日本語(2) シャフル 地区
日本語(3) 行政村(区)

区分

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531
地区 市・行政村
P州 A郡 中心地区 M市(中心)
N市
T行政村 1村、2村、3村、4村
X地区 O市
U行政村 5村、6村
Y地区 V行政村 7村、8村、9村
B郡 中心地区 Q市(中心)

PPAB2AXY3M1XMNTT1234XOUYV11QB

制度

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行政組織も上記区分階層を基本として構成される。各級に行政執行機関があり、その長はオスターンがオスターンダール、シャフレスターンがファルマンダール、バフシュがバフシュダール、シャフルがシャフルダール、デヘスターンがデフダールである。なおデフダール以外は法令(主に憲法)により政府(内務省)が任命することになっている。ほかに各級地方評議会がある。これは法律上の規定は非常に古くからあったが、さまざまな理由から設置が見送られてきた。2004年、初めての全国統一地方評議会選挙があった。

歴史

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1934114931

特徴

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関連項目

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参考文献

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  • 後藤晃、鈴木均編『中東における中央権力と地域性』アジア経済研究所、1997。ISBN 4-258-04479-2
    • 鈴木均「イランの生態圏と地域的構成」、pp. 17-58
    • 後藤晃「イランにおける国民国家形成の問題」、pp. 121-182
    • 八尾師誠「国民国家イランにおける「地方史・誌」の出版と中央・地方関係」、pp.305-350
  • 日本イラン協会編『イラン・イスラーム共和国憲法』日本イラン協会、1989。