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ドント方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドント式から転送)

簿highest averages method

使用

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使

''1997簿使[1]使

配分方法

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1

   

 

 

1

  

 

簿簿簿簿

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5つの政党に7議席を配分する例を以下に示す。

1議席ずつ配分する場合:

政党 A 政党 B 政党 C 政党 D 政党 E
得票数 340,000 280,000 160,000 60,000 15,000
得票率 39.7% 32.7% 18.7% 7.0% 1.7%
政党 A 政党 B 政党 C 政党 D 政党 E
議席 1 340,000 280,000 160,000 60,000 15,000
議席 2 170,000 280,000 160,000 60,000 15,000
議席 3 170,000 140,000 160,000 60,000 15,000
議席 4 113,333 140,000 160,000 60,000 15,000
議席 5 113,333 140,000 80,000 60,000 15,000
議席 6 113,333 93,333 80,000 60,000 15,000
議席 7 85,000 93,333 80,000 60,000 15,000
獲得議席 3 3 1 0 0

一覧表を作る場合:

政党 A 政党 B 政党 C 政党 D 政党 E
得票数 340,000 280,000 160,000 60,000 15,000
得票率 39.7% 32.7% 18.7% 7.0% 1.7%
一覧表
得票 /1 340,000 280,000 160,000 60,000 15,000
/2 170,000 140,000 80,000
/3 113,333 93,333
/4 85,000 70,000
獲得議席 3 3 1 0 0

結果は同じである。

性質

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単記非移譲式との関係

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[2]mmmm+1

最適性

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配分結果が各党にとって有利か不利かは「1票あたりの議席数」によって測ることができる。この値が大きければ有利な配分を受けていると言えるが、ドント方式では最も有利な配分を受けた政党の「1票あたりの議席数」が最小となるような、すなわちどの政党にも有利すぎないような配分を与える。この意味でドント方式は最適な配分方式である。

総議席数が で、政党 がそれぞれ 票を得たとき、ドント方式による議席配分 は次の最適化問題

の解のうちの1つになっている[3]

大政党有利への偏り

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24 [1]17181017100.41715(0.629)(0.498)12191114
自民 民進 公明 共産 維新 社民 生活 その他小計
得票 20,114,788.264 11,751,015.174 7,572,960.308 6,016,194.559 5,153,584.348 1,536,238.752 1,067,300.546 2,795,270.891 56,007,352.842
「取り分」 17.239 10.071 6.490 5.156 4.417 1.317 0.915 2.396
獲得議席 19 11 7 5 4 1 1 0 48
得票 /1 1,536,238.752 1,067,300.546
/2 768,119.376 533,650.273
/4 1,288,396.087
/5 1,203,238.911 1,030,716.870
/6 1,002,699.093
/7 1,081,851.473
/8 946,620.039
/11 1,068,274.107
/12 979,251.265
/19 1,058,673.067
/20 1,005,739.413

名簿分割への耐性

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簿

簿

DD 簿D1簿D/2 簿D/2簿簿2 50%AB8 簿50%4 B簿5B1,B2,B3,B4,B510%5簿4B5154A3 200簿133133簿50%A672133B

簿Q1Qq qDQ調qQ簿q簿簿Q/q 24簿1414簿0.719111014

Q簿q q1簿Q 簿Qq qQ

簿 簿簿 簿簿

簿簿簿

同一の結果を与える計算方法

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ジェファーソン方式

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 1792)調[4]

ハーゲンバッハ=ビショフ方式

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ドント方式は、ヘア基数またはドループ基数での議席を配分したあとの、残余議席の配分方法に用いられることがある。この方法は、ハーゲンバッハ=ビショフ制(Hagenbach-Bischoff System)として知られ、結果ははじめからドント式ですべての議席を配分するのと同一なる[5]

参考文献

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  1. ^ Aurel Croissant and Daniel J. Pojar, Jr., Quo Vadis Thailand? Thai Politics after the 2005 Parliamentary Election Archived 2009年4月19日, at the Wayback Machine., Strategic Insights, Volume IV, Issue 6 (June 2005)
  2. ^ Gary Cox (1991) "SNTV and d’Hondt are ‘Equivalent’ " EIecltoral Studies p118-132
  3. ^ 哲男, 一森「議員定数配分問題の離散最適化による解法について(応用)」『日本応用数理学会論文誌』第23巻第1号、2013年3月25日、doi:10.11540/jsiamt.23.1_15ISSN 2424-0982 
  4. ^ 大和毅彦 (2003)「議員定数配分方式について : 定数削減, 人口変動と整合性の観点から」オペレーションズ・リサーチ 48巻第1号, 23-29頁
  5. ^ 西平重喜 (2001)「比例代表制の計算方法とその意味」選挙研究 16 巻 p. 114-124,183

外部リンク

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