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| アニメーション制作 = [[トムス・エンタテインメント]] |
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== テレビアニメ == |
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[[2019年]]7月より放送予定<ref name="animate">{{Cite news|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1552875092|title=夏アニメ『Dr.STONE』より、壮大な“石の世界(ストーンワールド)”が描かれた第2弾キービジュアル&メインスタッフ公開!監督、シリーズ構成・脚本担当からコメントも到着|newspaper=[[アニメイトタイムズ]]|date=2019-03-18|accessdate=2019-03-18}}</ref>。 |
[[2019年]]7月より[[TBSテレビ|TBS]][[ジャパン・ニュース・ネットワーク|系列]]放送予定<ref name="animate">{{Cite news|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1552875092|title=夏アニメ﹃Dr.STONE﹄より、壮大な“石の世界(ストーンワールド)”が描かれた第2弾キービジュアル&メインスタッフ公開!監督、シリーズ構成・脚本担当からコメントも到着|newspaper=[[アニメイトタイムズ]]|date=2019-03-18|accessdate=2019-03-18}}</ref>。[[MBSテレビ|毎日放送]]制作枠では﹃[[僕のヒーローアカデミア]]︵第1期︶﹄以来の﹃[[週刊少年ジャンプ]]﹄原作アニメの放送はTBS放送局初となる。
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=== スタッフ === |
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| [[2019年]]7月 - | 土曜 7:00 - 7:30 | [[TBSテレビ]]('''製作局''')ほか[[ジャパン・ニュース・ネットワーク|TBS系列]]全28局ネット | [[全国放送|日本国内]]<ref group="注">[[秋田県]]・[[福井県]]・[[徳島県]]・[[佐賀県]]を除く</ref> | |
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== 脚注 == |
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* [https://dr-stone.jp アニメ「Dr.STONE(ドクターストーン)」公式HP] |
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* {{Twitter|STONE_anime_off|アニメ「Dr.STONE」公式}} |
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|前番組 = [[新幹線変形ロボ シンカリオン|新幹線変形ロボ シンカリオン<br />THE ANIMATION]]<br />(2018.1.6 - 2019.6.29)<br/>【ここまで『[[アニメサタデー630]]』枠の第2部】 |
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{{週刊少年ジャンプ連載中}} |
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[[Category:アニメ作品 と|くたあすとおん]] |
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[[Category:ジャンプ・コミックスのアニメ作品]] |
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2019年5月28日 (火) 08:36時点における版
Dr.STONE | |
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ジャンル | 少年漫画 サイエンス・ファンタジー サバイバル |
漫画 | |
原作・原案など | 稲垣理一郎 |
作画 | Boichi |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 2017年14号 - |
発表期間 | 2017年3月6日 - |
巻数 | 既刊10巻(2019年4月現在) |
その他 | 科学監修:くられ |
アニメ | |
原作 | 稲垣理一郎・Boichi |
監督 | 飯野慎也 |
シリーズ構成 | 木戸雄一郎 |
脚本 | 木戸雄一郎 |
キャラクターデザイン | 岩佐裕子 |
音楽 | 加藤達也、堤博明 YUKI KANESAKA |
アニメーション制作 | トムス・エンタテインメント |
製作 | Dr.STONE製作委員会、TBS |
放送局 | TBS系列 |
放送期間 | 2019年7月 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
ストーリー
プロローグ Z=1 - 12 高校生の大木大樹は、以前より想いを馳せていた小川杠に自分の気持ちを告白しようとしていた。その宣言を聞いた幼馴染の千空から心の籠っていない激励を受け、大樹は遂に杠を学校のクスノキの木の前に呼び出して告白に臨む。ところがその刹那、突如空が眩く発光し、地球上の全人類が一斉に石化するという怪現象に襲われてしまう。 五感を失い身動きが取れない大樹は、﹁杠への想い﹂だけを糧に長い年月を耐え続けた末に自由な身体を取り戻すが、目前には樹木が生い茂り、風化した景色が広がっていた。大樹は一足先に石化が解けて目覚めていた千空と再会を果たし、彼からこの世界が自分達の時代からおよそ3700年経過しているという現状、そして人類が消えて滅んだ世界で自力で文明を再建させるという決意を聞かされる。自分達の石化が解けた原因が﹁石の腐食﹂であると踏み、2人だけで長い月日を経て漸く石化を解く﹁ナイタール﹂を完成させる。早速、完成品を杠に使用しようとしていた矢先、野生のライオンの群れと遭遇してしまった大樹たちは、緊急事態を打開しようと杠に使用する筈だったナイタールを使い、﹁霊長類最強﹂と詠われていた獅子王司を復活させる。ライオンの撃退と伴に新たな戦力が加わったことに感激する大樹だったが、実は司は自身の思想に合わない人間を容赦なく排除する危険人物だった。千空から司の本性を聞かされた大樹は急いで杠を復活させ、再会を喜ぶ間もなく3人で逃走を図る。 司に対抗できる力を手に入れるため、一同は千空の提案で火薬の原料である﹁硫黄﹂確保に箱根へと向かうが、その動向を推察した司もまた箱根へと追跡に向かう。その後、大樹たちの隙をついて杠を人質に取った司と対峙した千空は、やむなく復活液であるナイタールのレシピを司に渡す。しかし司が目論んでいたのは﹁人間が科学を発展させれば自らの手に余る余計な力を得て過ぎた権利を主張し出す。人間にとって科学とは危険な害悪でしかない﹂とする科学を人類の悪と決めつけた思想に基づく﹁科学文明の破棄﹂であり、千空にその協力を求めだす。だが純然たる科学の徒である千空は、最期まで彼の強迫を頑なに断り続け、遂に首を折られて殺害されてしまう。大樹は友の死を嘆き、その遺体を抱えて杠と共に司から離れるが、千空の人格を知る大樹はそれゆえに﹁杠を庇って千空が死んだ﹂事実に疑問を抱く。実は千空は石化の性質を逆手に利用し、自ら一時的な仮死状態に陥っていたのだ。その意図に気付いた大樹と杠は残された復活液をもって千空の蘇生を試みるのであった。 第一部 STONE WORLD THE BEGINNING Z=13 - 45 仮死状態から復活に至るまでの間、千空の意識は自らがこの世界に復活してからのことを夢に見ていた。千空は地道な努力で石器・道具・炎・食料・服・住居を順番に手に入れていく。そして石化した大樹を見つけた千空は彼を復活させるために自然発生していた硝酸を用いてトライアンドエラーを繰り返していた。夢の中で千空は大樹に復活するよう呼びかける。その叫びが現実における大樹の呼びかけとシンクロし、ついに千空は蘇生復活した。大樹と杠の機転により無事に蘇生した千空は、自身の生存を司が知らないことを利用して、大樹たちに司の傘下に付いて監視するよう促し、自身は単独行動で司に対応できる﹁科学王国﹂の建設を目論む。 大樹としばしの別れを告げた千空は、謎の少女コハクと出会い、彼女に案内されて﹁生きた人間﹂が暮らす集落の存在を知らされる。しかし、集落の住民のほとんどは警戒心が強く、余所者である千空を村に招こうとはしなかった。千空はコハクと、村の外れで妖術︵科学︶の研究をしている変わり者クロム、無垢な子どものスイカ、村の番人である金狼・銀狼の兄弟という協力者の力を借り、村人たちを取り入って﹁科学王国﹂の人材︵マンパワー︶にする方法を画策する。そこで猫じゃらしでラーメンを作って村人へ配り、その対価として労働力を提供してもらおうとした。ところが、その現場にて村の近辺に潜み紛れ込んでいた司サイドのメンタリストあさぎりゲンと出会う。しかし千空たちが不調のコハクの姉ルリを助けるためにサルファ剤を作る過程において発電を成功させる姿を見て、ゲンは千空側に寝返るか司側に留まるかで思いを揺らがせる。だが、状況に迷い様子見を行っていたゲンは、村の覇権を得ることを願うマグマ一派に襲われて大怪我を負う。間一髪のところを千空たちに救われたゲンは、今わの際に自身が復活してから渇望しながらも知識がないゆえに果たせず心の内に秘めて諦めていた﹁ささやかな願い﹂を口にし、千空は科学の力でそれを必ず叶えることを約束する。その約束を信じたゲンは、司の元に戻り﹁千空は死んだ﹂と報告し、その生存を隠した。一方で千空は村人の協力者を増やし、長を決める御前試合の前日に、ついに残る材料となる﹁酒﹂を手に入れると完成するところまで来た。もともと仲間の誰かが長にならないとルリへの薬の投与が実現しないため、御前試合に出る予定ではあった。しかし優勝すると薬の原料となる酒が手に入ることも知り、どんな手段をもってしても仲間を優勝させることを決意する。その一方でマグマ一派も村長となるために謀略を動かしていた。千空たちの謀略とマグマたちの謀略が激突する中、千空たちは自らの知恵と技術を駆使してマグマ一派との激突を制し、結果として千空が優勝、新しい村長となった。 そして、サルファ剤を完成させてルリの命を救うことに成功し、無事に病気から快癒した彼女から千空が聞かされたのは、自らの育ての父であった石神百夜が石化を逃れて、この村を創り上げる始祖となるまでの物語﹃百物語 其之百 石神千空﹄であった。物語に託されたメッセージにより、﹁科学復興・人類救出という願いが、正しく百夜の遺志である﹂と知らされた千空は改めて父の遺志を継ぐことを決意。村人たちもまた千空を支えることこそが村の始祖の遺志であることを知り、石神村は新たなる結束の時を迎えた。 第二部 STONE WARS Z=46 - 82 千空が百夜の遺志を継ぐことを決意して石神村の結束が新たな時を迎えたのも束の間、ついに獅子王司が武力による村の制圧に乗り出す。そのことをゲンから知らされた千空は石神村の人々と共に、司軍の対策に乗り出す。 司の腹心・氷月を筆頭に襲撃してきた刺客を千空たちは、ストーンワールドで最強の剣、日本刀を作り撃退する。双方とも冬ごもりに入り、春の決戦に備えて千空は携帯電話を作り始める。千空たちはその過程で真空管の作成を始めるが、真空管の超高熱に耐えられるフィラメントを作れず行き詰まる。代用策を千空が考えている途中で年を越し、皆と初日の出を見ることになるが、朝日が昇る一瞬の紫外線にスイカが偶然見つけた灰重石─タングステンが反応する。千空、クロム、マグマの三人組は電球とバッテリーを携え、タングステン採取のためにクロムが灰重石を拾った川の上流にある洞窟の中を探索する。その途中で千空とマグマは正式な仲間になり、洞窟の奥の鉱脈でタングステンを初めとした様々な種類の貴重な金属を採取することに成功する。その後、石神村で千空に対し、ゲン発案で展望台のサプライズプレゼントが送られる。 携帯電話が完成した日、千空はルリの一言から百夜が遺していたガラスのレコードを発見する。レコードに封じられていたリリアンの歌を聴いたゲンは、自身の声帯模写とレコードの歌を使って司帝国の人々に偽の希望を持たせ、帝国を瓦解させる作戦を立案する。千空も作戦を了承し、ゲン、クロム、マグマが大樹、杠の元へ携帯電話を運ぶことになり、千空たちは村を見張っていた氷月の部下・ほむらへの陽動を仕掛ける。陽動と電話のベルを使ったモールス信号による連携でほむらの捕縛に成功し、クロム達は大樹達が作った千空の墓に携帯を埋めることに成功する。しかし、硬い岩盤を割った音を聞きつけた羽京に察知され、ゲンのみを逃がす。無事、大樹達と連絡を取った千空とゲンにより大樹達の監視をしていたニッキーを仲間に加えることに成功するが、一方でクロムは自ら羽京に捕縛される。千空達はクロム救出のため司帝国の近くに砦を作ることを決め、物資の運搬用に自動車を作る。さらにクロムの捕らえられている牢屋に突撃するため自動車を戦車に強化するが、司も千空が蒸気機関を作ることを想定し罠を張っていた。罠に気付いたクロムは見張りの陽の隙を突いて有り合わせの物を用いて作り出した次亜塩素酸ナトリウムを使って脱走、千空達に合流した。さらに千空たちの策略に気付いた羽京と死者を出さないことを条件に手を結ぶことに成功する。 準備が整った千空たちは奇跡の洞窟を僅か20秒で制圧するが、そこに司と氷月が現れ、最後の戦いの幕が開いた。圧倒的な二人に対し、コハク達が時間を稼いでいる間に千空は硫酸、硝酸、石鹸からニトログリセリンを調合、ダイナマイトを作り出して司と対等に交渉することに成功する。司が戦う理由は臨床的脳死となった妹・未来の生命維持費を稼ぐためと指摘した千空は、石化現象の修復作用なら未来を助けられる可能性を提示し、司も停戦に同意する。病院があった周辺を捜索して発見した未来の石像に復活液をかけると、無事に目を覚ますことに成功するが、直後に司を殺す機会を窺っていた氷月が本性を現し、司は左胸を貫かれ、陽が脱走させたほむらにより奇跡の洞窟も崩壊してしまう。千空と司は氷月の野望を止めるためにタッグを組み、即席のスタンガンで氷月を破る。 戦争は終結し、千空は石化現象を逆利用して司を助けるため、本格的に石化現象の解明に取り組むことを決意する。 第三部 Dr.STONE Z=83以降 司を助けるため、石化の謎を解く事を決めた千空は、司をコールドスリープさせるための冷蔵庫を制作し、一時的に司の命を止める。百夜の遺した情報から石化光線の出所がアメリカ大陸だと掴んでいた千空は海を渡るため、船の建造を宣言。石神村民と旧司帝国民の間で軋轢が起こる事を危惧したゲンの提案により外洋航海船の設計コンペを開催し、千空の帆船が全会一致で採択される。船の建造がはじまると共に千空は復活者選定役の南に船長の心当たりを聞き、彼女の案内で七海龍水を復活させる。船を一瞥した龍水により材木の質に問題がある事を指摘され、帆と動力ハイブリッドの機帆船とする事になるが、そのための燃料として石油を探す事となった上、船長報酬として石油の所有権は全て龍水のものとなり、千空達は龍水から石油を購入する必要に迫られる。日本唯一の油田である相良油田の捜索を開始するが、3700年の間に富士山の大噴火で起きた天変地異により地形が激変している事が発覚し、新しい地図を制作する必要に迫られ、千空はスイカの一言から気球を制作する事になる。杠達の尽力により気球は完成、同時に余った麻布で作った洋服を売り出し、順調に軍資金も確保する。気球からの地図製作と平行し、龍水の提案で長期航海用の保存食探索も始まり、ヤギや小麦を発見。農耕を開始し、同時にパンを試作するものの千空達の技術ではまともなパンを焼けなかった事からシェフを復活させる事になる。南が隠し持っていた復活液で龍水の執事兼シェフであるフランソワを復活させ、無事パンの問題は解決、復活液を提供した南との取引でカメラを制作して撮影した航空写真を見たコハクにより油田の所在も判明する。広大な森から水たまりを探すのに難航するものの、食材として捕らえたイノシシの一匹が油くさかった事からそのイノシシを使い、ついに油田を発見する。 石油を発見した千空達はテストとしてモーターボートを作り、さらに海上での正確な位置を知るためのGPSを制作する。ところが、GPSのテストの最中に謎の通信が入り、千空達以外の謎の存在がいる事が判明する。登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。現代人
石神 千空︵いしがみ せんくう︶ 声 - 小林裕介[1] 本作の主人公。逆立った白髪が特徴の16歳の少年。身長171.4cm[2]。1月4日生。 口癖は﹁唆るぜ、これは!﹂。また修飾語に﹁100億パーセント○○﹂という言葉をよく用いる。根っからの科学オタクで、﹁科学は地道な探求﹂という持論を持つ。頭脳明晰で技術に詳しい反面、身体能力自体は低い。合理的な性格だが非情ではなく、1人の命と大勢の命を天秤にかけるような場面でも1人の命を見殺しにできない甘さもある。その性格は少年のころからで、宇宙へ行くという夢のもと積極的に実験を繰り返していた。 広末高等学校科学部部長の男子高校生だったが、石化後、秒数を数えて暦を把握し、大樹よりも数か月前に復活。原始に戻った世界で再び科学をもたらすべく奮闘する。 完成させたサルファ剤でルリの肺炎を完治させ、正式に石神村の長となる。長になったことで、科学関連の作業に村人を総動員できるようになる。科学関連の作業の過程で村人の生活水準を飛躍的に上げているのもあって村人からの信頼度は高く、千空が鉱石採掘のために出掛けている間にゲンの提案で天文台の誕生日プレゼントが造られる。 キャラクターとしては、原作者の稲垣理一郎からは前作品﹃アイシールド21﹄の金剛阿含と同一であると明かされる。 大木 大樹︵おおき たいじゅ︶ 声 - 古川慎[3] 千空の幼馴染で友人。16歳。 典型的な脳筋だが誠実で単純な性格。争いを好まない故、喧嘩は不得意。杠に想いを寄せている。作中での発言から、両親は亡くなっている様子。大柄で、千空からは﹁デカブツ﹂と呼ばれている。 千空の復活から数か月後に復活。有り余る体力で千空とのサバイバルに奮闘。戦いはしないが、身体能力の高さは作中でもトップクラスで、石化している杠を軽々と持ち上げたり、80キロメートルの距離を﹁フルマラソン2周分だから5時間あればいけるか﹂と発言する。また、司によると司の蹴りを受けても倒れなかった初めての人物とのことで、ニッキーの乱打に至ってはほとんどダメージを受けていなかった程。 スパイ兼人質として司帝国で杠のサポートをしながら暮らしていたが、その後科学王国と合流する。農耕を始めた際、リーダーに任命される。 小川 杠︵おがわ ゆずりは︶ 声 - 市ノ瀬加那[3] 本作のヒロイン。15歳。 お茶目で明るい性格。口癖は﹁ワオ﹂。手芸部に所属していたため、手先が器用。ここぞという時の度胸も据わっている。大樹に想いを寄せられており薄々気付いているような描写も。 千空と大樹によって復活した後、彼らと行動を共にする。以前は司帝国で暮らしており、スパイとして千空から受けた任務をこなしていた。司帝国の者達は、彼女が一晩中かけて復活者用の服を作っていると思っていたが、実際は短時間で作業を終え、残り時間を司によって破壊された石像の破片を集めてつなぎ合わせていた。その後、バラバラになったが、断面が風化していない石像の破片をつなぎ合わせてから、復活液を使用することにより、1度破壊された石像を復活させる。司帝国
獅子王司と彼によって復活させられた人々。体力・戦闘力に優れた者が多い。 獅子王 司︵ししおう つかさ︶ 声 - 中村悠一[3] 千空と大樹に続き3番目に復活した18歳の青年。異名は﹁霊長類最強の男子高校生﹂。 肩まで伸びた長髪の端正な顔立ちで屈強な肉体をもつ。自分の台詞に﹁うん﹂と合間を入れる話し方をする。異名の通り非常に高い戦闘力を持ち、ライオンの群れを単独かつ素手で撃退し、時速200km以上のボウガンの矢を容易く掴むほど。また、石化復活液の正体を看破するなど、賢さも併せ持つ。自身の理想のためなら殺人も厭わず、今の状況を﹁石の世界=まだ何の汚れもない楽園﹂と解釈し﹁純粋な若者だけを復活させ、このまま誰のものでもない自然と共に生きていく﹂という選民思想を持つ危険人物で、独善的な価値観を持つ。 ﹁死に逝く妹のためにせめて綺麗なものを﹂と海岸で貝殻を拾おうとしたら、漁業権の問題から泥棒と決めつけられ、釈明の機会も与えられることなく漁業権の権利所持者の大人から苛烈な折檻を受けたという過去の体験に基づくトラウマから﹁大人﹂を忌み嫌う。復活後、自身の価値観から千空・大樹・杠と敵対。千空を亡き者にしようと執拗に追跡する。 帝国住民の名前は末端まで把握しているようで、氷月が見殺しにした部下達の名も全員覚えていた。また、破壊した石像のある場所も全て記憶にあったなど、非情に高い記憶力を有しているようである。 氷月との対決で重症を負い、石化の治癒効果を逆用して助けるため、一時的にコールドスリープさせられる。 氷月︵ひょうが︶ 司帝国の男性戦闘員。マスクで口元が隠された糸目の青年。 槍の達人で、ゲンによると司と同様に石神村の人間が総出でも勝てないほどの実力を有するようである。貫流槍術の使い手で、管槍を使用して戦う。日本刀を装備したコハクらの5人を相手に単独で圧倒するほどの実力を見せるが、ゲンが事前に鉄製の刃物で外からは分かり辛い切れ込みを入れていたことで、コハクを仕留める寸前に管槍は砕け散る。 部下達を突き落して毒ガスの有無を調べるなど、非情な性格の持ち主。また、その時に死なせた部下達の名前は全く記憶していなかった。人類の選別という根柢では司と考えが合致してはいたが、司が目指す人が人から奪わない理想郷には興味が無く、むしろ﹁弱い者が優れた者の得た成果をただ受け取るだけなのは搾取と同じ﹂と考え、能力的に優れた者のみを選別し生かすべきと考える。 彼の真の目的は司の殺害。霊長類最強と呼ばれる司を殺すことは彼の実力を持ってしても不可能だったが、復活した司の妹を襲撃し、身を呈して守りに入った司の体を貫く。司に致命傷を与えた事で自身が人類最強になったと確信したが、司と千空との連携で千空が作り出したスタンガンをくらい敗北する。 西園寺 羽京︵さいおんじ うきょう︶ 司帝国の男性戦闘員。司・氷月と共に司帝国の3トップに数えられるほどの実力者。弓矢使い。現代では自衛官で潜水艦のソナーマンだった人物。身長173cm。 英語を話せる。耳が非常に良く、音で相手の居場所を把握しながら意図的に矢を紙一重ではずせるほどの腕を有する。 復活者同士が殺し合うことは避けたいと考え、誰も死なさないのを理想としている。クロムを捕えた場所やクロム達の目的について司らに嘘の報告をし、クロム脱走の手助けをする。千空とゲンの策略を看破した後、誰も死なない事を条件に協力する。決戦後はクロム、コハクと共に探索隊の一員として活動する。 上井 陽︵うえい よう︶ 司帝国の男性戦闘員。元警察官。帝国のNo.4を自称する。身長177cm。 右目と周囲が石化したままの容姿︵石化の破片を仮面のように着用している︶が特徴。石化前は脱獄犯に発砲したり、立ち小便をするなど問題警官だった模様。トンファーを使い、逮捕術と警棒部門で優勝経験があり、作中ではマグマと同程度の戦闘能力である描写がある。 クロムの監視を担当する。ミスをした仲間に一撃を加えただけで許すなど寛大なところを見せるが、クロム達を原始人だからと馬鹿にしてはいけないと言いつつ馬鹿する。自信過剰な性格で、言動も軽い。いずれは頂点に立つ野望を抱く。 クロムを取り逃がし、部下に自分が死んだと報告するように伝え、帝国から離脱する。その後、偶然捕らえられたほむらを発見し、彼女を助ける事で帝国復帰を画策するが、戻った時には帝国は敗北し、科学王国に合流する。科学王国においてもトップに立とうと画策し、マグマと張り合う。 浅霧 幻︵あさぎり ゲン︶ 声 - 河西健吾[4] 男性のマジシャン兼メンタリスト。﹁浅霧 幻︵あさぎりゲン︶﹂は芸名で本名は不明。19歳。 軽薄で飄々とした性格で口が上手く用意周到で、体中にはタネを仕込み千空からは骨の髄までマジシャンと称された。口癖として﹁ゴイスー﹂﹁バイヤー﹂﹁ドイヒー﹂などの倒語︵ズージャ語︶を多用する。基本的に、年齢・性別に関係なく誰に対しても﹁ちゃん﹂付けで呼ぶ。声帯模写が得意で、無理をすれば女性の声の模写も可能。好きな物はコーラ。 復活後、千空の死を確認する任務を与えられて石神村へ訪れるが、ある事件により千空に寝返り、司に嘘の報告をする。その後は石神村で暮らし、科学関連の作業に従事する。科学知識は乏しいが、千空と同じ現代人であるため文字が読めたり現代人でないと伝わりにくい事柄が理解できるなど、石神村において貴重な存在となる。 司帝国との決戦後は石神村と司帝国の住民達の諍いを失くすために尽力する。 紅葉 ほむら︵もみじ -︶ 司帝国の女性戦闘員。氷月の右腕。身長145cm。 氷月が唯一信用する人物で彼の盲信者。彼のためなら人の命を奪う覚悟がある。司ではなく氷月に従い、氷月の真の目的のために行動する。元体操選手であることが窺える描写があり、コハク並の速さに加え柔軟な身のこなしで動き回る。 氷月達が陽動でコハク達と戦っていた際に、石神村に泳いで侵入して火を付ける、その後も石神村の動向を常時見張る。携帯電話を持って司帝国へ向かうクロムらを追跡するも、携帯電話の呼び出し音を使ったモールス信号で情報のやり取りをされ、追跡していたはずのクロム達と後からほむらを追跡し始めた千空達によって挟み撃ちにされ、捕縛される。捕縛後も機を窺い、陽に助け出され、奇跡の洞窟を爆破させたが、再び捕らえられる。 花田 仁姫︵はなだ にき︶ / ニッキー 司帝国の女性住民。元柔道選手。﹁ニッキー﹂は柔道部の後輩達からのあだ名で、他に﹁アニキ﹂と呼ばれていたが根は乙女。歌手リリアンのファン。身長180cm 筋肉質な体つき。樹と杠を監視する。監視時、大樹から話を持ちかけられるも聞く気はなく、4文字以上喋ったら殴ると宣告したものの彼が殴られながらも話し続けたため、根負けして話を聞く。携帯電話越しにゲンがリリアンを装い話しかけるも、ニッキーは学生時代にリリアンの歌で救われるなど強い思い入れがあり、真偽を確かめるためにマニアックな質問を出し、千空とゲンの嘘を見破る。千空達は最後の賭けでレコードでリリアンの歌を再生し、その歌声を聴いたニッキーはリリアン本人のものであると確信すると同時に、彼女は既にこの世にいないと悟る。リリアンの歌声を復活させてくれた千空達への感謝と、リリアンが遺した最後の歌を守るために千空側に寝返る。 ニッキーによると、ゲンが行ったリリアンの声帯模写は100点満点中55点。そこで精度向上に協力し、微妙な南部訛りも再現に成功して100点の評価をつけるほどになる。 北東西 南︵ほくとうざい みなみ︶ 司帝国の女性情報屋。石化前は記者。司のファン。身長166c。 名前の頭文字を並べると﹁NEWS﹂となり、記者になる運命を感じていた。作中人物でも色気が強いが、仕事に対するプライドが高く、その色気を取材の武器にすることはない。 司が復活者選定のために復活させる。司が眠りについた後は落ち込んでいたが、船長を探す千空の依頼で龍水の元へ案内する。司に秘密で一人分の復活液をくすねており、フランソワ復活のためカメラを作る事を条件に取引に応じる。 ゴーザン、ユーキ、レン、アカシ、キョーイチロー、モリト 氷月と共に石神村を襲撃した男性戦闘員達。 囮になったスイカを追いかけ、硫酸湖から流れ出た毒ガスに遭遇、千空から木の上で待つよう忠告を受けるが、氷月に毒ガスが本物かどうか確認するため木から落とされて命を落とす。その死は司には千空によるものと報告される。 獅子王 未来︵ししおう みらい︶ 司の妹。身長139cm。 6歳の時に臨床脳死の状態に陥り、意識が回復する可能性がなかった。生命維持装置によって生きながらえていたが、司はその費用を捻出するために格闘家になり、霊長類最強と呼ばれるまでになった。 千空は司に停戦の取引として、復活液で彼女を復活させ脳死状態を治すことを提案した。彼女の石像は、司帝国近くの地中に埋まっており、司によって発見された。復活液によって脳死状態が治り、久々に見た兄を老けたと言った。兄とは異なり関西弁らしき言葉を話すが、現時点では詳しい理由は不明。 中身は意識を失った6歳当時のままだが、王国での仕事に従事するようになって急速に成長を始する。司帝国崩壊後に復活した人物
基本 徹夜︵きのもと てつや︶ 漫画家。身長155cm。 1度石像としてバラバラになったが、科学王国と司帝国の停戦後、破片をつなぎ合わせ復活液を使用されることにより復活する。王国ではナマリと共に絵描きとして活動し、七海による通貨発行後は、自身の描いた漫画を100ドラゴで販売する。 七海 龍水︵ななみ りゅうすい︶ 千空が遠洋航海船の船長として目覚めさせた男。海運業でグループ資産200兆円を誇り、海洋系学校﹁七海学園﹂のオーナーでもある七海財閥の御曹司。身長187cm。 フィンガースナップと﹁はっはー!﹂が口癖。南からは﹁性格はアレ﹂と言われ、世界は俺の物と豪語し、新世界でも既得権益獲得を目論む。また、女性は全て美女と嘯く。ただしこれらは幼少期からの﹁自分の﹃欲しい﹄という思いを誤魔化さない・妥協させない﹂という姿勢の現れでもある。その欲望が結果的にイノベーションを起こすこともあるため、羽京も﹁こういう世界では欲張りも悪いことじゃないかも﹂と評する。帝王学を修めており、リーダーの資質は極めて高く、本人も﹁いずれは世界のすべてを手中に﹂と嘯くが、その﹁世界﹂とは﹁皆が活躍した結果、より輝いた世界﹂なので、自分以上の能力を発揮する他者には好意的。上に立つことに拘らず、今の世界では自分が楽しむ姿を見せることで皆が自発的に着いていく千空がリーダーであるべきと感じる。 子供の頃から億単位の小遣いを全てボトルシップなどの模型につぎこむ。中学時代からは本物の帆船を作らせ乗り回していた筋金入りの船乗り。その経験値は非常に高く、千空の作った帆船の欠点を見抜き、的確なアドバイスを行う。また、己の感覚のみで正確な温度・湿度を把握し、高い精度で気象予測を行う特技を持つ。 自身の経験から、船を目的地に到達させるためには石油が必要だと指摘する。その際に自らの技術と引き換えに、発見した油田の権利を要求する。石神村に通貨の概念を持ち込む。 フランソワ 龍水の執事兼シェフ。中性的な外見のもてなしのスペシャリスト。"フランソワ"は男性の名前だが、龍水いわく性別・人種・国籍は不明。 現代の有名パン屋並のパンを焼けるほどの腕を持ち、レストランを開業して食生活を豊かにする。 文明崩壊後ながら龍水への忠誠は深く、七海財閥の復活のため、千空を欲する。石神村の人物
コハク 声 - 沼倉愛美[5] 村に住む金髪碧眼の少女。千空が最初に遭遇した石神村の住人。16歳。 青いワンピースのような服装。古風な口調で話す。粗暴だが年相当の少女らしさを持ち合わせる。視力11.0で軽快な身のこなしで村一番の武力を誇る。司からは女子高校生としては有り得ないほどの戦闘能力と評されるが、実力は司どころか氷月にも遠く及ばない。 母親が亡くなり、姉のルリが病弱なことため、父親・コクヨウから巫女になり百物語を途絶えさせないよう命じられる。しかし、ルリが死んでもOKというプランに手を貸す気は無く、自分がいつでも巫女を継げる状況になればルリを持たせている気力の糸が切れてしまうと思い、父に嫌われ巫女にふさわしく無い娘になろうと、粗暴になった。 ルリのために温泉を汲みに行った際に千空に出会い、彼に協力するようになる。司が杠を人質にとり、千空が身代わりになって攻撃を受けた一連の様子を目撃しており、司を尾行して問答無用で殺そうとする。しかし殺人経験は無く、ほむらを捕える上で無傷での捕縛は不可能だが殺すことは可能と判断し、いざと言うとき躊躇しないために千空にほむらの殺傷許可を求める。 カセキが物作りに興奮して肉体が膨らみ服が弾け飛んだ時には真っ赤になって顔を手で覆っていた反面、クロムが御前試合でのマグマ対策で睾丸を攻撃する練習をしてた際には﹁積極的に睾丸を叩くべき﹂と助言をするなど、戦闘方面では冷静な性格。 父から贈られた盾をギアの材料にする際は微塵も構わないと言うなど、物への愛着よりも実用性を重視するようである。 クロム 声 - 佐藤元[5] 村に住む16歳の少年。コハクとルリの友人。 いわゆる理数系で、好奇心旺盛で頭が良い。化学の倉庫を所有。口癖は﹁ヤベー!﹂﹁クッソ!﹂。科学を﹁妖術﹂と呼び、村の科学と算術を確立させた。千空と出会い、科学の素晴らしさを学ぶ。ルリに想いを寄せているが、彼女との恋愛は諦めている。戦闘能力自体は低いようだが、鉱石の探索などで耐久力が鍛えられており、千空など一般的な身体能力の現代人と比べれば身体能力は高めのようである。 千空が作ったわたあめ機から水車を思いつきカセキと共に3日間徹夜で作り上げたり、電球が完成したことで洞窟の奥深くから鉱石を入手することを思い浮かぶなど、柔軟な発想力を持っている。 ルリ 声 - 上田麗奈[4] 村の巫女。コハクの姉。病弱体質。18歳。 ﹃桃太郎﹄の他、日本ではまず見ないであろう動物や、難しい言葉を知っている。 千空が完成させたサルファ剤を服薬して健康になる。その際、薬に対する反応から肺炎を患っていたことが判明する。元々の身体能力は妹と同様に高く、完治後は村人が驚くほど活発に動き回る。その後はワイン作りやマンガン電池の製造など、労働にも従事する。 金狼︵キンロー︶ 声 - 前野智昭[5] 村の門番の18歳の青年。 生真面目でルールに厳格な性格。千空に得物の槍を金メッキを施されると喜ぶなど年相応の一面も見せる。本来の実力はマグマをも上回り、ボヤボヤ病(近眼)だが、メガネを着用して克服する。目つきが悪いのは元々だと言っていたが、メガネを着用後は明らかに目つきが柔らかくなる。 銀狼︵ギンロー︶ 声 - 村瀬歩[5] 金狼の弟。村の門番の少年。16歳。 フランクだが単純かつ弱気な性格。語尾が間延びした喋り方をする。金メッキを施された金狼の槍に嫉妬し、その槍が無くなった時はおちょくる。硫酸採取時に気を失いかけたが、その後千空の言葉で勇気を出し、硫酸の池に落下しそうになったクロムを助けるなど、硫酸採取に貢献する。御前試合では千空らと共に八百長に参加するが、ルリの言葉を行間も読まず解釈し、準決勝で裏切り千空を本気で攻撃するなど、利己的な本性を露わにする。また、カセキの言葉に隠された意味をその場にいたほとんどの者が理解していたにも関わらずわざわざ口に出したり、電話でルリと話そうとしたクロムに告白するように促すなど、野暮でお節介な一面もある。 コクヨウ 村の長。、ルリとコハクの父親。 御前試合でルールを破ったコハクを勘当した。御前試合で優勝してしまった千空に対し、当初は長になることを認めないが、ルリの肺炎を完治させたことで千空を正式に長に任命する。その後、村の発展に貢献し続ける千空の活動を目の当たりにし、長の座を譲った判断は間違っていなかったと確信する。厳格な性格だが、コハクが自分にとって思い入れの深い盾をギアに改造しようとしたさいに惜しむなどの一面も見せる。 スイカ 声 - 高橋花林[4] 模様のないスイカをフルフェイスヘルメットのように被った小柄な9歳の少女。﹁スイカ﹂という名前が本名なのか渾名なのかは不明。 内向的だが純真な性格で、﹁人の役に立ちたい﹂という思いが強く、積極的な行動を起こす。小柄な体と被り物を活かした情報収集を得意とする。ボヤボヤ病︵近視︶を患い、素顔は可愛らしいが被り物を脱ぐと目を細めてしまうので凄い顔になる。 御前試合でマスクを破壊されたため、千空とカセキが作った新しいマスクに新調した。このマスクについている葉っぱは丸めてあり、集音機となる。 ﹁スイカ﹂のイントネーションは、稲垣理一郎や担当編集は果物のスイカと同じイントネーションで呼んでいるが、Suica・果物のスイカのイントネーションのどちらで呼んでもよいとしている[6]。 マグマ 目付きも性格も凶暴な男性。 下品な笑い方をする。﹁問題を解決するために千空たちを迷いもなく殺そうとする﹂﹁自分が長になるためにあさぎりゲンの暗殺を企てる﹂など、司とは違うベクトルで危険人物にあたる悪人。コハクが勘当されるきっかけを作った張本人でもある。体格が良く、石神村で次期長に最も近いとされていたが、ゲンのハッタリとクロムの機転で御前試合で敗北する。総合的な実力は、コハク、メガネを着用した金狼には劣るが、力だけで言えば村でダントツとのこと。村では強い男ほど人気があるらしく、村の中では最もモテるらしいが、作中では女性人気があるとは思えないような描写しかない[注 1]。 その後、真空管作成のためにタングステン採取に行くときに、その怪力に目をつけた千空が白羽の矢をたてる。その際、洞窟の中で雲母に落ちたあと、千空と協力して雲母から脱出し、千空の仲間になる。後に一応改心し、怪力を活かして鉱石の採掘や実験の力仕事に貢献する。 司がコールドスリープ状態になった後、指導者を失った旧司帝国の構成員を従えるべく、船長の座を狙う。その際のマントルとの会話で、千空を殺す意思が薄れたことが明らかになる。 マントル マグマの腰巾着。常にマグマに付き従うが、マグマに恐怖心を持っている。現在はマグマと共に千空に協力している。 マグマから千空を殺したいかどうかを聞かれた際に、すぐに答えを出さず、複雑な顔をして悩む。 カセキ 声 - 麦人[4] 長い髭を生やした60歳の老人。仕事熱心な職人。千空達の物作りにおける中心的存在。 老人ながら屈強な肉体をもつ。千空と同じく技術に詳しい。その技量は鉄具・染料も無い状態でコハクの盾をつくり[注 2]、現代ですら専門職人が製作するヒックマンポンプを、千空の描いた絵だけを頼りにガラス細工で作成するほど。千空の作ったガラスを加工して、実験道具を作る。物作りで興奮すると、肉体が膨らみ服が弾け飛ぶ。 もともと、物作りが好きな少年で、他の村人から白い目で見られないように、橋や盾を作っていた。そのため、千空たちとは歳が50近くも離れ、通常は隠居するほどの高齢でありながら現役扱いされる。 理由は不明だが、ゲンのことを気に入っているようで何かと作業の手伝いをさせている。 ルビィ、サファイア、ガーネット 村一番の綺麗所である三姉妹。通称﹃キラキラ3姉妹﹄。 村の女の中では特にモテるらしい。3人とも彼氏が欲しいらしく、ルビィは奢ってくれる人、サファイアはイケメン[注 3]、ガーネットは強い男が好み。 ガンエン 村で一番の食いしん坊。食べ物関連の話題がある場面に良く出てくる。 ジャスパー 長の側近の一人。やせ形で長身の男性。御前試合で審判を務める。 御前試合の審判は前回準優勝者が務めるという決まりがあることから高い実力を有しているようで、クロムによると外野からの攻撃など試合での不正は絶対に見逃さない。同じく長の側近であるターコイズと比べると柔軟で、御前試合にコハクが出場しようとした際には女子が出場してはいけないという決まりは無いとのことで出場を許可し、銀狼がルリの言葉をそのまま解釈した時には﹁少しは人の言葉の行間を読むことを学べ﹂と心の中で突っ込む。 ターコイズ 長の側近の一人。真面目で正直な女性。千空を﹁よそ者﹂と呼ぶ。頭が固く、融通が利かない性格。 ナマリ 絵を描くのが得意。御前試合のトーナメント表や千空の科学ロードマップを描く。無口な性格らしく、時折出番はあるが台詞らしい台詞は現時点では見受けられない。 七海が通貨を発行する際、通貨のデザインになる版画作りに協力する。 チョーク 白い毛並みの犬。 猫じゃらしで遊ぶのが好き。単行本第6巻では、第1話に出てきた少女の飼い犬が石化した子犬の子孫であることを示唆する描写がある。この子犬は諦めきれずに石化した飼い主にしばらく寄り添っていたが、生き抜くために内に秘めていた野生の力を思い出す。似たような境遇の犬たちと群れを作り、つがいを見つけて家族を作ったが、最期まで飼い主のことは忘れずに立派に生き抜いたとのこと。 シャベル 小さな子供。出っ歯。おしゃべりで、得た情報を村人たちに言いふらす。最初に同じ言葉を繰り返す癖がある。 鉄犬 金狼と銀狼の父親。白金の夫。 白金 金狼と銀狼の母親。鉄犬の妻。 礁 漁の名人。村の食糧係のひとりで、自身が獲った魚を村民たちに分け与えている。珊瑚の夫。 珊瑚 礁の妻。 アラバスタ ルビィ、サファイア、ガーネットの父親。ダイアの夫。 ダイア ルビィ、サファイア、ガーネットの母親。アラバスタの妻。 サガン ガンエンの父親。エンの夫。村の酒作りを担当している。 エン ガンエンの母親。サガンの妻。 アルゴ 胸に傷のある筋肉質な男性。御前試合で銀狼と対戦する。 玄武 長髪で長い顎髭で体格のいい中年男性。 なとり、あるみ 村の老夫婦。カーボの実の両親でベリーの義父母。 カーボ 金髪の若い男性でベリーの夫。気性が荒く、千空が強力磁石作成を作成する際にマグマに同行して千空を殺害しようとする。なとりとあるみの息子。 ベリー 黒髪の若い女性でカーボの妻。 すず おかっぱ頭の少女。 あずら お下げで童顔の少女。 ウンモ 坊主頭に剃り込みを入れた背の低い中年男性。御前試合で太鼓を叩く。 孔雀 金髪で妙齢の女性。 チタン 黒髪でボサボサした髪型の青年。村人の一覧表に載っていたが、現時点では未登場。 ソユーズ(名無し) スキンヘッドで頭に大きな傷のある男性。幼い頃に石神村に拾われ本名であるソユーズを隠し、名無しとして生きてきた。 元は3700年前に百夜達が到着したほぼ無人だった島の出身のようで、名無しで生きてきたのは鉱石由来の名前の者ばかりである石神村では目立つ名前だからとのこと。始祖︵6人の宇宙飛行士︶
石神百夜︵いしがみ びゃくや︶ 千空の父親。日本人。前職は広末大学の講師。 千空とは違いアホなことが好きでロマンチックでポエミーな発言もするムードメーカー。千空との血の繋がりは無いが、養子の千空に深い愛情を向けている。 かつて、夢であった宇宙飛行士の採用試験を受けるが、水泳が苦手だったために着衣水泳の試験で足がつって落とされた過去がある。その後、千空が自分のために作った電極スパルタスーツに触発され苦手だった水泳を克服し10年ぶりに行われたJAXAの宇宙飛行士候補生の採用試験に合格し、ムードメーカー的な能力も買われて宇宙飛行士に抜擢された。5年後、ソユーズにてISS国際宇宙ステーションに行くが、3日後に南米が発生源の得体のしれない光を目の当たりにした直後、地上と連絡が一切取れなくなり、辛うじて繋がったネットの定点カメラの映像から地上の人間が全て石化したことを知る。人類を助けるため地上に戻るも、石化光線の発生源から最も遠い場所にあるほぼ無人の島で世捨て人のような砕けた石像を目の当たりにし、自分達が人類最後の6人である現実を受け入れる。 その後は仲間達と無人島に住み、いつか復活するであろう千空と子孫に生きるための知恵袋として百物語を残す。百物語は当初、英語で作ろうとしていたが、母語でない言語で小説を作ることに百夜が難儀し、リリアンからの助言で日本語で作成された。また、この時点で人類最後の6人だった者達は百夜とリリアンしか残っていなかったのもあってか、子孫達は日本語を使う。百物語の最後は千空へのメッセージで、自分達のその後および千空への激励を伝えた。百夜自身の最期は不明だが、リリアンを看取った描写がある事から仲間の中では最後まで生き、無人島に落ちた帰還用のソユーズが木で覆われるくらいの年数は生きていたようである。リリアンと夫婦になったかは、作中では明記されず不明[注 4]。 ガラス瓶の底を切り取った物でレコードを作ることを思い浮かび、いずれ復活するであろう千空へのメッセージとリリアンの歌声をレコードに録音して墓石の中に残した。千空によると、百夜自身は科学にそこまで詳しいわけではないようで、レコードなどの機器を作ったのは仲間の宇宙飛行士達だろうとのこと。 シャミール・ヴォルコフ︵Shamil Volkov︶ ロシア人のソユーズの船長。前職はパイロット。 百夜を﹁オジサン﹂と呼ぶ。趣味はチェス。宇宙飛行士としては百夜とは逆で、感情に流されずに判断を下せる点が評価される。無愛想な性格で、家庭を持つことに関心を持っていない様子であったが、地球の人間が石化した際には状況を確認するために先発隊として地球に戻る。地球に戻ってから3年後、コニーと結婚をして子供を儲ける。その後、コニー共々肺炎にかかり亡くなる[注 5]。人間は楽しみが無くても死にはしないという持論の持ち主だったが、結果論ではあるが人類が宇宙に行けてたおかげで自分達だけでも助かり、作ると思ってなかった妻子を持ち、宇宙ステーションで百夜から貰ったラーメンが笑えるほど旨かったなど、本当は楽しかったという胸中を亡くなる前に百夜に語った。 コニー・リー︵Connie Lee︶ アメリカ人の黒髪の女性。前職はNASA職員。 リリアン、シャミールと共に地球帰還への先発隊として地球に帰還する。地球に戻ってから3年後、シャミールと結婚をして子供を儲ける。その後、シャミール共々肺炎にかかり亡くなった[注 5]。 結婚に関しては、本人たちはそれどころじゃないと考えていたが、百夜やリリアンが囃し立てる形でそうなったとのこと。 リリアン・ワインバーグ︵Lillian Weinberg︶ 有名なアメリカ人歌姫。 冒険好きで、宇宙船の民間向け座席を購入した。宇宙ステーションに到着直後、演技で高圧的な態度を見せて先に宇宙ステーションに乗っていた3人を動揺させるも、それはいわば彼女を含む後発組が仕込んだドッキリで、実際には恥ずかしがり屋で大人し目の性格。見た目によらず大食い。 地球帰還後、仲間の中では比較的長く生きたが最期は肺炎にかかって亡くなったようである。仲間が遺していった子供達を白夜と共に育て、その成長を見守る中、自分たちの限界から、人類が培ってきた物語や音曲などの文化が消えていくことを嘆いていた。百夜と夫婦になったかどうかについては、作中では明記されておらず不明[注 4]。 百夜達と作ったガラスのレコードでは、千空が村の仲間達の心を掌握できずに困っていた場合に備え、歌を残す。ゲンによると、リリアンは歌唱力世界トップの1人で、村人達はリリアンの歌声に酔いしれていた。また、石神村の住民はリリアンの歌を聴いたことで旧人類達が育んだエンターテイメントに興味を抱き、石化した旧人類を復活させたいというモチベーションを作るきっかけになる。 ヤコフ・ニキーチン︵Yakov Nikitin︶ ロシア人の壮年の男性。前職は医師。唯一、二度目のステーション滞在者。妻であるダリヤと共に宇宙ステーションに乗っていた人物。 口癖は﹁オホー!﹂で、子孫の1人であるカセキも同様の口癖がある。妻によると、声は大きいが肝っ玉は小さいとのことで、リリアンが高圧的な態度の演技をした際には動揺していたが、演技だと分かると安心していた。地球帰還後、妻との間に子供を儲けたが、コニーが肺炎にかかった際に妻と共にボートで本土まで抗生物資を取りに行くも戻ってくることは無かったようである。百夜の思いつきで始まったガラスのレコード作りでは、ガラスを刻むための針用に夫婦でダイヤモンドの結婚指輪を提供した。 見た目に反して気は小さいが、研究者としての能力は高い。 ダリヤ・ニキーチナ︵Darya Nikitina︶ ロシア人女性。前職は医師。夫であるヤコフと共に宇宙ステーションに乗っていた人物。 夫とは対照的に気が強い。が、親切な性格でもありヤコフを尻に敷いているが夫婦仲は良好。地球帰還後、夫との間に子供を儲けたが、コニーが肺炎にかかった際に夫と共にボートで本土まで抗生物資を取りに行くも戻ってくることは無かったようである。百夜の思いつきで始まったガラスのレコード作りでは、ガラスを刻むための針用に夫婦でダイヤモンドの結婚指輪を提供した。その他のキャラクター
リューさん 硫酸のイメージとして出てきた女神。一見美しい女神だが、近づいたり、硫化水素が発生した時にその本性を現しグロテスクな容姿になる。 ホワイマン 海上でGPSのテストを行っていた時に通信に割り込んできた謎の存在。モールス信号で﹁WHY﹂を繰り返していたため龍水に﹁ホワイマン﹂と名付けられる。千空は石化の謎に関わっていると考えている。用語
石化現象 現代の地球で、突如発生した謎の怪現象。 南米を起点に、放射状に広がった空の激しい発光と共に、地球上にいる全人類を石化する。石化されると﹁見る﹂や﹁聞く﹂という五感を失うものの思考は続いているが、定期的に謎の力によって意識を奪われかける︵千空曰く﹁腹下しみてえなもの﹂。︶。また、身動きが取れずに無防備になる上、体内細胞までもが脆い石の組織に置き換えら、ほとんどの人類は制御を失った事故などによる二次災害や、長い年月をかけた天災や風化により事実上死亡してしまった。 厳密には石化は作中で確認される限り、人類と燕にのみ被害があり、石化の影響を受けなかった動物は人類が消えた数千年で繁殖を続ける。石化する日の午前には既に石化した既に複数の燕が石化しいた。千空は石化の正体について、﹁宇宙人の侵略説﹂、﹁未知のウィルス説﹂、﹁人類の科学兵器の自滅説﹂を考えているが、どれも憶測の域を出ていない。また、前述のように石化されている間は思考を維持しなければならないが、その脳を働かせるカロリーをどのように供給していたのかも解明されていない。ただし、千空と大樹は石化中も思考を維持し、カロリーを消費し続けたことで復活できた事から、カロリーの消費が石の何かを消費したことが推測される。 石化を解くには、現在千空たちが突き止めた唯一の方法として、﹁体表面を腐食させる﹂という外的要因による手段が用いられ、腐食に成功すると表面がひび割れるとともに身体の構造も元の細胞に戻り、自由な身体を取り戻す︵復活すると身体のどこかにヒビの跡が付いた名残がある︶。ちなみに石の腐食には、﹁その部位を健全な状態に治癒させる﹂という副次作用があり、これを利用することで千空は死を偽装した。また、この作用から、千空は石化事態が本当に人類に害を与えるものなのかを疑う。 石の腐食方法については千空は当初、洞窟に生息する蝙蝠の糞尿から採取した硝酸を使って漸く大樹を復活させたが、大樹の機転で調達した葡萄を発酵させ、ワインをつくることでアルコールを確保。さらに2人で硝酸とアルコールの調合割合を研究した末にナイタールを生産する手段を得た。 千空によると、石化現象は一種のコールドスリープで、体の微量金属元素で作った保護膜のようなもので、謎原理な元素の位相をズラし、石化状態を保っているとの事。 石化した人間は一度バラバラになっても、断面が風化しない限り、破片をつなぎ合わせてから復活液を使用することにより元通りになる。 石神村 千空がコハクに案内されて訪れた、子供と隠居を除いて人口40人の集落。 巫女を崇拝する。農業は行わず[7]狩猟採集を中心とした自給自足の生活を送る。千空の時代と同じ言葉︵日本語︶を流暢に話し、これがほぼ母国語となっているが﹁別の言い方﹂として、数詞などのいくつかの英単語も保持する。また、村の住民には苗字は無いが、巫女のみ苗字の概念を保持している。 村人は、宇宙にいたために石化を免れた石神百夜たち6人の宇宙飛行士の子孫。そのため、村人には金髪碧眼など西洋の血が入った容姿をしている者も多く、始祖である6人の宇宙飛行士のうち少なくとも4人は西洋人である事から、人種で言えばむしろコーカソイドに近い。故に彼ら自身には石化の経験が無く、嘗ての文明では常識だった﹁科学﹂についても﹁妖術﹂と認識する。村人は、独特の形をした石のサンダルを履く。 かなり原始的な集落で、村人は百物語のおかげで現代人に近いレベルの語彙力を有するが、文字文化は途絶え、墓標には何も書かれていないものや図形のみ書かれているものもある。また、千空が石鹸で作ったシャボン玉もクロムを除いて初めて見る様子であった。 コハクが生まれる前は現在よりも大きな村だったらしいが、不漁の年にターコイズの家族を含めて多くの村人が亡くなる等、百夜達の代から数千年経ってもさほど人数が増えなかったのは食料問題を解決できなかったのが理由のようである。そういった事情もあり、村人は現代人のように舌が肥えてはおらず、パン作りに失敗してできた黒焦げの物体など現代人であれば不味くて食べられないような物でも美味しく食べる事ができる。 ボヤボヤ病 石神村で病気とされている、目が良く見えなくなる症状。その実態は単なる近眼である。 百物語 村に口伝で伝わる百の物語。 これを途切れさせず代々伝えていく事こそが、巫女にとって最も重要な仕事とされる。内容は﹁様々な知識がこめられた100本の話を、村に代々欠かさず継いでいく﹂と言うもので﹃桃太郎﹄などの話がある。ルリによる説明のシーンの背景には、﹃兎と亀﹄やピカチュウらしきキャラクターも登場する。実は石神村の始祖として最後まで生き残った百夜が、のちの子どもたち、ひいてはいずれ復活するであろう千空のために構築して子どもたちに遺した物語。食料の確保と猛獣などの危険の回避、鉱物に興味を持って収集する者が出現することを目的とした鉱物や植物についての物語もある。また、ノリツッコミといった言葉および概念が村に伝わっている所から、お笑い関連の内容も含まれているようである。 元は英語で作られる予定だったが、百夜にとって英語は母語ではないため、日本語で作成された。子孫には英語も幾らか伝わっており、百物語には英語に関する内容︵もしくは英語で作成された物語︶も含まれていると思われるが、詳細は不明。 千空が物語を一から聞こうとした際は、ルリが一晩かかっても一桁台の物語を話し終える事ができないほど物語の量は膨大である。 百物語其之一 白夜たちが漂着した離島から千空がいる本土を目指して欲しい旨を伝える物語。 百物語其之十四 スピーカーというおしゃべりが大好きな蜂がいて、その蜂は墓石に針を刺すと死者の声を喋ることができたという物語。 物語が何の知識継承にもなっておらず、スピーカーという現代人にしか分からない単語を使ってることに千空とゲンが怪しさを感じ、百夜達創始者の墓石がタイムカプセルになっていることに気付く。墓石はコンクリートでできており、その中にはアルミホイルでコーティングされたガラスのディスクが入っていた。このガラスのディスクはレコードで、百夜の千空へのメッセージとリリアンの歌声が録音されていた。 百物語其之百﹃石神千空﹄ 石神村に伝えられ続けた百物語において記された最後の段で、巫女のみがその存在を知るものとされる物語。他ならぬ千空自身の幼少期から始まり、百夜が宇宙へ行き石化現象を免れ地上に帰還したのちに石神村と百物語を成立させるまでを記し、村人たちに﹁いずれ復活する千空の力になる事﹂を﹁村の始祖の遺志﹂として伝える、いわば石神村の創成記。この物語の最後は百夜から千空へ向けたメッセージで締められている。 司帝国 司を頂点とした、司が選んだ若者のみで構成される帝国。東京︵だった場所︶に本拠地を持つ。 石神村とは徒歩2日ほどの距離。石化復活液は司達が独占し、時間が経つほど人数も増える。住民年齢の上限は詳細不明だが、現代では社会人だった者もいる事から成人もいると思われる。戦闘能力の高い者や好戦的な者も多く、石神村の住民殺傷や放火を躊躇なく行うなど、現代日本で生活していたとは思えないような危険人物も少なくない。司や氷月など、単独で石神村を制圧できる程の戦闘能力を有する者が複数いるなど、戦力面では石神村とは比較にならないほど高い。石神村住民を﹁原始人﹂と呼ぶ者もいる。クロム達が司帝国に侵入した際、復活待ちの石像には番号が振られ、その時点で最も若い番号が33となっていた。ゲンが司帝国にいた時点では石像に番号が振られていなかったため、ゲンが裏切後に最低でも32人以上復活してるらしく、想定よりも復活のペースがかなり早いとの事。 指導者である司がコールドスリープ状態になった後は、科学王国と共に行動する。千空が船を作る際は、マンパワー要員として住人が力仕事を手伝う。陽によると、司帝国の人数は100人位のようである。キーアイテム
作中に登場したアイテムの中でも、ストーリー上において重要な役割を果たしたアイテムや資材。受賞歴
●第3回次にくるマンガ大賞コミックス部門10位入賞[8]。 ●次にくるマンガ大賞2018 コミックス部門2位入賞[9]。 ●第64回小学館漫画賞少年向け部門受賞[10]。その他
●コミックス10巻の初版分には166から167ページに一部抜け落ちがあったため、後日当該ページの無料ダウンロードおよび電子版のデータ差し替え配信の措置がとられた[11]。書誌情報
漫画本編
●稲垣理一郎︵原作︶・Boichi︵作画︶ ﹃Dr.STONE﹄ 集英社︿ジャンプ・コミックス﹀、既刊10巻︵2019年4月4日現在︶ (一)﹁STONE WORLD﹂2017年7月9日発行︵7月4日発売[集 1]︶、ISBN 978-4-08-881184-0 (二)﹁石の世界の二つの国﹂2017年9月9日発行︵9月4日発売[集 2]︶、ISBN 978-4-08-881184-0 (三)﹁200万年の在処﹂2017年12月9日発行︵12月4日発売[集 3]︶、ISBN 978-4-08-881288-5 (四)﹁SENKU'S LAB﹂2018年2月7日発行︵2月2日発売[集 4]︶、ISBN 978-4-08-881341-7 (五)﹁幾千年物語﹂2018年4月9日発行︵4月4日発売[集 5]︶、ISBN 978-4-08-881381-3 (六)﹁STONE WARS﹂2018年7月9日発行︵7月4日発売[集 6]︶、ISBN 978-4-08-881558-9 (七)﹁声は無限の彼方へ﹂2018年9月9日発行︵9月4日発売[集 7]︶、ISBN 978-4-08-881610-4 (八)﹁HOT LINE﹂2018年12月9日発行︵12月4日発売[集 8]︶、ISBN 978-4-08-881667-8 (九)﹁FINAL BATTLE﹂2019年2月9日発行︵2月4日発売[集 9]︶、ISBN 978-4-08-881726-2 (十)﹁ヒトの翼﹂2019年4月9日発行︵4月4日発売[集 10]︶、ISBN 978-4-08-881801-6小説
●森本市夫︵著︶・稲垣理一郎︵原作︶・Boichi︵作画︶︿ジャンプ ジェイ ブックス﹀ ●﹃Dr. STONE 星の夢、地の歌﹄2019年2月発行︵2月4日発売[集 11]︶、ISBN 978-4-08-703472-1テレビアニメ
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スタッフ
●原作 - 稲垣理一郎・Boichi[1] ●監督 - 飯野慎也[1] ●シリーズ構成・脚本 - 木戸雄一郎[1] ●キャラクターデザイン - 岩佐裕子[1] ●音楽 - 加藤達也、堤博明、YUKI KANESAKA[1] ●音楽制作 - 東宝 ●アニメーション制作 - トムス・エンタテインメント[1] ●製作著作 - Dr.STONE製作委員会、TBS放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [12] | 備考 |
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2019年7月 - | 土曜 7:00 - 7:30 | TBSテレビ(製作局)ほかTBS系列全28局ネット | 日本国内[注 6] |
脚注
注釈
出典
以下の出典は集英社内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
外部リンク
- 週刊少年ジャンプ内公式サイト
- 「Dr.STONE」公式 (@DrSTONE_off) - X(旧Twitter)
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TBS系列 土曜7:00 - 7:30枠 | ||
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新幹線変形ロボ シンカリオン |
Dr.STONE |
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