降田天
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(鮎川はぎのから転送)
職業 | 小説家 |
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言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 2015年 - |
ジャンル | 推理小説 |
主な受賞歴 |
第13回『このミステリーがすごい!』大賞大賞 第71回日本推理作家協会賞短編部門 |
デビュー作 | 『女王はかえらない』(2015年)(「降田天」名義で) |
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降田 天︵ふるた てん︶は日本の小説家・推理作家。萩野 瑛︵はぎの えい︶と鮎川 颯︵あゆかわ そう︶が小説を書くために用いている筆名のひとつ。他に鮎川 はぎの︵あゆかわ はぎの︶、高瀬 ゆのか︵たかせ ゆのか︶の名義がある[1][2]。日本推理作家協会会員[3]。
プロフィール[編集]
萩野 瑛 1981年9月生まれ。茨城県常陸大宮市出身。女性。早稲田大学第一文学部総合人文学科卒業。辞書の編集プロダクション勤務を経て、小説家に転身。プロットを担当している[2][4]。 鮎川 颯 1982年3月生まれ。香川県三豊市三野町出身。女性。香川県立丸亀高等学校[5]、早稲田大学第一文学部総合人文学科卒業。法律事務所勤務を経て、小説家に転身。執筆を担当している。子どもの頃から本を読んだり文章を書いたりするのが好きだった。大学時代に自分1人で小説を書いていて、小説の執筆の他にやりたいことはない、と思う一方で、自分で書いた作品が面白いとは感じなかった。そんな中で、書いた小説を萩野に読んでもらうと、彼女から的確なアドバイスを受けた。このことが、一緒に活動しようと思うきっかけとなった[2][4]。経歴・概要[編集]
2007年、鮎川はぎの名義で﹁横柄巫女と宰相陛下﹂が第2回小学館ライトノベル大賞︿ルルル文庫部門﹀期待賞を受賞[6]、小説家としてデビューを果たす。少女向けのライトノベルを発表し始める[7]。2010年から、高瀬ゆのか名義で少女向け漫画︵およびその映画版︶のノベライズを出している[8]。 2014年、﹁女王はかえらない﹂で第13回﹃このミステリーがすごい!﹄大賞︵宝島社主催︶の大賞を受賞︵優秀賞は神家正成﹁深山の桜﹂と辻堂ゆめ﹁夢のトビラは泉の中に﹂︶[9]。2人は大学の同級生で、東京都で共同生活をしながら執筆活動を行っている。萩野が大筋を書き、2人で登場人物の心情などを話し合った後で、鮎川が執筆している[2][9]。 受賞の後、﹁﹃女王はかえらない﹄の通学路の描写は、小学生の頃を思い出しながら執筆した﹂﹁ライトノベル作品を数年間執筆していて、書き続けるのが難しいという感触を持っている。﹃このミステリーがすごい!﹄大賞は憧れの賞だった。素晴らしいスタート地点に立てたことをありがたく思いながら、今後ますます精進していきたい﹂との旨を鮎川は語っている[2]。 2018年、﹁偽りの春﹂で第71回日本推理作家協会賞受賞︵短編部門︶[10]。著作リスト[編集]
降田天名義[編集]
単著[編集]
﹁狩野雷太﹂シリーズ[編集]
●偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理︵2019年4月 KADOKAWA / 2021年9月 角川文庫︶ ●収録作品‥鎖された赤 / 偽りの春 / 名前のない薔薇 / 見知らぬ親友 / サロメの遺言 ●朝と夕の犯罪︵2021年9月 KADOKAWA︶その他の小説[編集]
●女王はかえらない︵2015年1月 宝島社 / 2016年1月 宝島社文庫︶ ●匿名交叉︵2016年6月 宝島社︶ ●︻改題︼彼女はもどらない︵2017年7月 宝島社文庫︶ ●すみれ屋敷の罪人︵2018年12月 宝島社 / 2020年1月 宝島社文庫︶ ●ネメシスIV︵2021年5月 講談社タイガ︶ - ﹃ネメシス﹄のテレビドラマ第5話相当とスピンオフ[11] ●収録作品‥父が愛した怪物 / 探偵Kを追え! ●さんず︵2022年6月 小学館︶ ●事件は終わった︵2022年8月 集英社︶ ●収録作品‥事件 / 音 / 水の香 / 顔 / 英雄の鏡 / 扉 / 壁の男アンソロジー[編集]
﹁﹂内が降田天の作品
●このミステリーがすごい! 三つの迷宮︵2015年11月 宝島社文庫︶﹁冬、来たる﹂
●5分で読める! ひと駅ストーリー 旅の話︵2015年12月 宝島社文庫︶﹁命の旅﹂
●10分間ミステリー THE BEST︵2016年9月 宝島社文庫︶﹁初天神﹂
●5分でほろり! 心にしみる不思議な物語︵2017年3月 宝島社文庫︶﹁命の旅﹂
●ザ・ベストミステリーズ 2018 推理小説年鑑︵2018年5月 講談社︶﹁偽りの春﹂
●︻再編集・改題︼ベスト8ミステリーズ 2017︵2021年4月 講談社文庫︶
●小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー︵2020年4月 講談社タイガ︶﹁イカロス﹂
●3分で読める! コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語︵2020年6月 宝島社文庫︶﹁モンブラン死すべし﹂
●5分でドキッとする! 意外な恋の物語︵2020年8月 宝島社文庫︶﹁初天神﹂
●刑事コロンボの帰還︵2020年10月 二見書房︶﹁奪われた結末﹂
●本格王2021︵2021年6月 講談社文庫︶﹁顔﹂
●ザ・ベストミステリーズ 2021 推理小説年鑑︵2021年6月 講談社︶﹁顔﹂
●3分で読める! 眠れない夜に読む心ほぐれる物語︵2021年7月 宝島社文庫︶﹁快眠パジャマ﹂
●5分で読める! ぞぞぞっとする怖いはなし︵2022年6月 宝島社文庫︶﹁おやゆびひめ﹂
●あなたの涙は蜜の味 イヤミス傑作選︵2022年9月 PHP文芸文庫︶﹁ひとりでいいのに﹂