コントロールキー
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/09/Keyboard-left_keys.jpg/220px-Keyboard-left_keys.jpg)
コントロールキー (Control key) は、コンピュータに装備されるキーボードに備わる修飾キーの一つ。修飾キーとは他のキーと一緒に押し下げることで(シフトキーなどと同様)、様々なコマンドを送信するために設けられたキー。キートップにはcontrol、CTRLないしはCtrlと刻印されている。
歴史
[編集]表記方法
[編集]コントロールキーを押しながら他のキーを押す動作を表記する場合、一般的な表記方法が存在する。以下の全ての例はコントロールキーを押しながらcキーを押し下げる動作を示す。
^C | 文字の前に^[注釈 1] を置く伝統的表記法 |
C-c | Emacsにおける表記 |
Ctrl-C | マイクロソフトの旧表記法 |
CTRL+C | 現在のマイクロソフトの表記 |
キーの位置
[編集]101キーボード
[編集]UNIXターミナル環境・Emacs準拠カーソル移動操作
[編集]UNIXターミナル環境、Emacs準拠テキスト上のカーソル移動操作などでコントロールキーが多用される。
Ctrl+F | カーソルを1文字分右へ移動 |
Ctrl+B | カーソルを1文字分左へ移動 |
Ctrl+E | カーソルを行末へ移動 |
Ctrl+A | カーソルを行頭へ移動 |
Ctrl+N | カーソルを1行下へ移動 |
Ctrl+P | カーソルを1行上へ移動 |
Ctrl+D | カーソルの右の一文字を削除 |
Ctrl+H | カーソルの左の一文字を削除 |
Mac OSのコントロールキー
[編集]Mac OSのコマンドキー
[編集]1980年のApple IIIで登場し、Classic Mac OS・macOS及びそれらのアプリケーションにおいて、コマンドキーは汎用的に使用される[注釈 5]。
Windows OSのコントロールキー
[編集]マイクロソフトのWindows系OSでは、Mac OSのコマンドキーの機能を受け継ぎながら、コマンドキー[注釈 6]ではなくコントロールキーを用いるよう置き替えたことから、それが汎用的に用いる修飾キーとなった。
使用例
[編集]Windows OS での基本的な使用法
[編集]マイクロソフトのWindows系OSでは、以下のように汎用的に使用される(いくつかの例外あり)[注釈 7][注釈 8]。
CTRL+A | 全選択 |
CTRL+C | 選択項目のコピー |
CTRL+F | 検索 |
CTRL+H | 置換 |
CTRL+N | 新規作成 |
CTRL+O | 開く |
CTRL+P | 印刷 |
CTRL+S | 保管 |
CTRL+V | カーソル位置にペースト |
CTRL+X | 選択項目のカット |
CTRL+Y | リドゥ(Redo; やり直し) |
CTRL+Z | アンドゥ(Undo; 元に戻す) |
単独での使用
[編集]Windows用の恋愛アドベンチャーゲーム・ビジュアルノベルにおいては、コントロールキーを単独で押すことにより、テキストの早送りができることが多い。また、一部のCPU切り替え機ではコントロールキーを連続して複数回押す事でモニタにメニューを表示する等の使用がされている。
WindowsにはCtrlキーを押すとマウスポインタの周囲に円が表示されマウスポインタを目立たせる機能が搭載されている。
韓国語のMicrosoft IMEでは、ハングルで読みを入力してから한자 (hanja) キーを押すことで漢字変換(および単独の字母を入力して記号への変換)を行うが、한자キーの無いキーボードではこの機能を右コントロールキーで代用するようになっている。
注釈
[編集]出典
[編集]関連項目
[編集]- キーボード(コンピュータ)
- キー配列
- 修飾キー
- ショートカットキー
- Control-Alt-Delete - Controlキーを含むキーシーケンス。
注 : 図は109キーボードのもの。106の場合は「Win」記載のWindowsキー2つと、「Appl.」記載のアプリケーションキーが無い。なお各キートップの印字は、Windowsキーは「田」に似た形のWindowsロゴマーク、アプリケーションキーは「≣」(4つの横線)に似た形のコンテキストメニューのマークが多く使用されている。 |
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