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桐光・松井裕樹を見るなら今のうち!!
大注目の春季関東大会、見所を紹介。
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小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2013/05/16 10:30
![桐光・松井裕樹を見るなら今のうち!!大注目の春季関東大会、見所を紹介。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/3/f/350/img_3f958c818dc9fd887d4ae10688bd76ec281022.jpg)
5月3日の神奈川県大会準決勝で、1万5000人の観客を集めた桐光学園・松井裕樹。日大藤沢を相手に15個のアウトのうち、12個を三振で奪う圧巻のピッチングを見せる。
この7地区の中で最も注目を集めているのが関東だ。
選抜大会の優勝校・浦和学院が順当に春季埼玉大会を勝ち進んで頂点に立ち、神奈川では昨年夏、甲子園で旋風を巻き起こした左腕・松井裕樹を擁する桐光学園が準優勝を飾り、ともに関東大会進出を果している。全国的にも注目を集める2校が出場することにより、関東大会は例年以上に関心が高まることは間違いない。
センバツの“2年生エース”を温存した浦和学院。
浦和学院と桐光学園は、県大会での投手起用が対照的だった。
浦和学院は選抜大会で5試合、42回を投げた2年生左腕、小島和哉を1試合に投げさせただけで温存し、あとの4試合に先発したのは3年生の山口瑠偉だった。
山口が選抜で計測したストレートの最速は140キロ。特別速くないスピードだ。埼玉大会準々決勝の春日部共栄戦では与四球9個と制球を乱しているようにピッチングの完成度も高くない。しかし、走者を背負ってからの投球が粘り強く、とくに低めへの意識が高い。春日部共栄戦は延長12回を投げ抜き、36アウト中、フライアウトが17個を数えた。夏は小島との二本柱が期待できそうだ。
攻撃陣は、優勝した選抜とでは主力選手のポジションが変っていた。三塁を守っていた4番の高田涼太が捕手に、三塁には一塁を守っていた5番木暮騎士が入り、空いた一塁には2年生の酒本祐也が入っていた。適性ポジションを探して就かせる、という本来の目的以外にも、全国制覇したことによる慢心、気の緩みを防ぐためのポジション変更という狙いもあったと思う。