ファラオ
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ファラオ︵英語‥Pharaoh︶は、古代エジプトの君主の称号。しばしば王と和訳される。
[編集] 概要
狭義ではヘテプセケメイを指すが、古代エジプトの君主の称号︿君主号﹀とする場合が現代の言葉の使用法である。神権皇帝。古代エジプト語の﹁ペル・アア﹂が語源である。旧約聖書では﹁パロ﹂、クルアーンでは﹁フィルアウン﹂として出てくるとされるが、それは俗説とされる見解が学会の意見である。 ペル・アアとは﹁大きな家﹂の意味であると考える見解もあり、王宮そのものを表す言葉であるという想像から、転じて王宮に住む者、つまり王を意味するとする学者も僅かだがいる。 クレオパトラ7世などのわずかな例外を除き、男性である︵そのクレオパトラ7世も男性ファラオとの共同統治であり、単独のファラオではない︶。基本的に継承権はファラオの娘である第一王女にあり、その夫が次代のファラオとなる。しかし通常は第一王子が次代のファラオになる。そのため、第一王子の王位継承を正当化するために、王位継承者である王子は、第一王女を妻に娶った。またこれは神話に基づく面もあった︵オシリスとイシスの伝説参照︶。つまり単なる近親婚ではなく、女系に継承されている王位を男系に実質的に継承させるための機能を果たしていた。従って必ずしも近親相姦により子をなした訳ではなく、多くのファラオは側室を娶って子をなした︵クレオパトラ7世が正式には弟と結婚していながら、カエサルやアントニウスの愛人であった事も、キョウダイ婚が形式であった事を裏付けている︶。しかしながら本当に近親相姦を行い子供を産み、王位を継承した例もある事が、近年の遺伝子研究により解明されている。 ファラオは神権により支配した。名前の一部にはホルス名、セト名といった神の名前が含まれ、ファラオの関係している神や、その神官グループとの繋がりを示す。 ファラオは公式の場では冠をかぶり、普段はネメス︵en:nemes︶と呼ばれる頭巾をつけていた。ただしネメスは王族以外でも着用されていた。 肘を曲げ手首を胸に置いて腕を交叉させるのがファラオを象徴するポーズであり、通常ファラオのミイラはこの格好をしている。 現代エジプトでは、﹁民を虐げる圧政者﹂という意味で使用されることがある。例を挙げれば前大統領ホスニー・ムバーラクがファラオ︵フィルアウン︶と呼ばれた。一方で、サッカーエジプト代表をファラオズというニックネームで呼ぶように、肯定的なイメージで用いられる場合もある。[編集] 人種
ファラオのDNAの調査報告において、人種は公表されていない。しかし、ファラオの彫像から、その面立ちの8割以上が、前頭骨眼窩部の隆起が少なく眉から瞼にかけての傾斜がコーカソイドやネグロイドよりも平坦で、また、頬骨に対して涙骨の窪みが目立ち、モンゴロイドの特徴を呈していることが、知られている[要出典]。[編集] 関連項目
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