意識と時間との関係

坂口安吾










  




〔説明〕意識内容とは、かつて意識された事柄である。意識された事柄はさらに、意識の対象として意識することを得る。
  


〔説明〕もし意識が意識対象となることを得るならば、(九)により意識は意識より独立に存す。もし意識が意識より独立に存せば、(二)の「意識なきときには意識なし」は成立せず、明に意識なき時に於ても意識あるべし、これ不合理である。
 系 意識は意識さるゝことを得ず。
十一、意識さるゝことを得ざる意識とは「意識の力」である。










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後記









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tatsuki

2009419
201644

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