鷲
三好達治
鷲が二羽 降りようとして舞つてゐる
巖のあらはな巓を 私は仰ぎ 私はたちどまる
その山の肩のあたり 林の盡きた笹原に 私は籠手を翳し
私は逡巡する さてまづ晝餉をしたためる
底本‥﹁三好達治全集第一卷﹂筑摩書房
1964︵昭和39︶年10月15日発行
底本の親本‥﹁定本三好達治全詩集﹂筑摩書房
1962︵昭和37︶年3月30日
初出‥﹁改造 一八卷一號﹂
1936︵昭和11︶年1月
入力‥kompass
校正‥大久保 知美
2018年10月24日作成
2019年8月10日修正
青空文庫作成ファイル‥
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