私の飼った犬

斎藤弘吉




最初はカラフト犬

 私が最初に飼った犬は、カラフト犬でした。大正の終わりごろですが、その当時はほしいと思う日本犬が手にはいらなかったので、立耳巻尾で形が似ているカラフト犬を、ホロナイ河口で漁業組合長をしていた友人に頼んで送ってもらったのです。生後二カ月余、全身黒褐色で胸のところに白毛があり、ムクムクふとって、ちょうどクマの子そっくりでしたので“クマ”と名づけました。東京の気候は、カラフト犬には暖かすぎるので、夜も外につないでおきました。ところが、これがわざわいとなったのです。というのは、飼って間もなく夜半に外から侵入して来た狂犬病の浮浪犬にかまれ、この恐ろしい病気をうつされて、とうとう私自身の手で悲しい処置をしなければならなくなったのでした。犬を飼ったら、決して外から他の犬がはいって来られるところに置くものでないと覚ったことでした。

土佐闘犬の子犬

 
 調

秋田犬“出羽”号

 姿
 
 

暗い山中で人を助ける

 
 

柴犬のいわれ

 
 
 鹿調調調調
 西鹿

柴犬をさがしに山奥へ

 沿
 
 

柴犬“十石”を手に入れる

 調
 西()()()()
 

気魄のある小型犬

 
 
 調西調調

たくましかった虎毛“百”

 調
 

毛が保護色の役も

 綿()()
 
 
 

激流もおどり飛ぶ

 
 
 


悲しい思い出“ギャングの虎”

 
 

 

マタギ系のメス犬“松”

 
 
 
 

“松”をゆずる

 
 
 姿







76 
   19892251

   19633811

noriko saito
201511

http://www.aozora.gr.jp/




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