免き(□&き)さ者くこ2ゑいと志る新人/\ いとくるしと思尓こ2ゑいとさ者や可 耳て お1き(□□&2お1き)つな見よる遍なみちニ 多ゝよはゝさ本(さ□&さ本)佐しよら2むと万り 越しへ尓(よ&尓)多なゝしをふねこき可へり おな2し人乎やあなわるやい(/\&2い)といふ乎 いとあやしうこの御可多尓は可うよ ういなき(□&き)こ2ときこえ2ぬ物乎と思 ま者須尓このきく人なり个りと お(□&お)可しうて よるへな見可せ2のさ者可す」(表) ふな人も1思者ぬ可多尓いそ2つ多日 せ2須とて者し多な可めりとや(裏) |
【本文の訂正跡】
�@「き」は「□」の上に直接重ね書き訂正、□は「支」か、文字の明確化を図った修正か
�A「お1き」は「□を擦り消して、その上に「お1」と訂正、「き」は□の上に直接重ね書き訂正
�B「さ本」は、「さ」は一部重ね書き補訂、「本」は□の上に直接重ね書き訂正
�C「尓」は「よ」の上に直接重ね書き訂正、文字の明瞭化を図った修正
�D「い」は「/\」を擦り消して、その上に「い」と重ね書き訂正
�E「き」は「□」の上に直接重ね書き訂正、□は「支」か、文字の明確化を図った修正
�F「お」は「□」の上に直接重ね書き訂正
【和歌書式】
�@「お1きつな見」歌 �V型A類(第二句と第三句の間で改行し、和歌の末尾に地の文が直接に続く)
�A「よるへな見」歌 �V型A類(第二句と第三句の間で改行し、和歌の末尾に地の文が直接に続く)
【本文の異同】
�@「お1き(□□&お1き)つな見」―「奥津ふ年」(大島本) 「ふ年」の右傍らに朱筆で「定本波とあり」と傍記する
�A「越しへ尓(よ&尓)」―「をしへよ」(大島本)
【仮名遣い等の異同】
�@「わるや」―「ハるや」(大島本)
�A「ようい」―「ようゐ」(大島本)
�B「いそ2つ多日」―「いそつたい」(大島本)
【漢字仮名表記の異同】
�@「お1きつな見」―「奥津ふね」
�A「御可多尓」―「御方に」(大島本)
�B「物」―「もの」(大島本)
�C「可せ2」―「風」(大島本)
�D「ふな人」―「舟人」(大島本)