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- ユリイカ2018年5月号 特集=アーシュラ・K・ル=グウィンの世界
定価1,540円(本体1,400円)
発売日2018年4月27日
ISBN978-4-7917-0348-7
アーシュラ・K・ル=グウィンの魅力に迫る、追悼特集
﹃闇の左手﹄などの︿ハイニッシュ・サイクル﹀シリーズから︿ゲド戦記﹀シリーズ、そして︿西のはての年代記﹀シリーズまで、文化人類学、ジェンダーやフェミニズムもモチーフにしたSF作品を刊行しつづけ、SF界だけではなく、アメリカ文学に多大な業績を残し、また全世界に影響を与え続けている、アーシュラ・K・ル=グウィンの魅力に迫る。
︻目次︼
■私が出会った人々*29
故旧哀傷・伊達得夫︵三︶ / 中村稔
■詩
いま一度、いま千度、 / 田中宏輔
特集*アーシュラ・K・ル=グウィンの世界――1929-2018
■対談
﹁ゲド戦記﹂とわたしたち、あるいはファンタジーを継ぐということ / 上橋菜穂子×荻原規子
■ル=グウィン追想
小春日和のル=グウィンさん / 谷垣暁美
竜の言葉 / 池澤春菜
詩人の魂を秘めた幻視者 / 小谷真理
エルフランドからアースシーへ / 中野善夫
■オマージュイラスト
永遠のル=グウィン / 萩尾望都
鍵を開けた人ル=グウィン / 白井弓子
■スペキュレイティヴに
﹃闇の左手﹄の衝撃 / 大和田始
レル﹇Rer﹈には街路がない / 横田創
アーティチョークの茎とアカシアの石板――アーシュラとダナが出会うとき / 逆巻しとね
これをひとつのゲームだと考えよう。プレイヤーはきみだ。――アーシュラ・K・ル=グウィン﹃所有せざる人々﹄について / 河野聡子
ル=グウィンの政治的ユートピア小説について / 糸瀬龍
■インタビュー
アースシーを歩きつづけて / 清水眞砂子︵聞き手=編集部︶
■ル=グウィンの子供たち
﹁ゲド戦記﹂の変遷 / 三辺律子
野生の天使 / 寺村摩耶子
■名づけられしもの
﹃こわれた腕環﹄ 世界まるごと少女の心 / 谷山浩子
﹁同じ土地﹂で﹁違う道を行く﹂ことについて / 上田早夕里
能楽師が読む﹁ゲド戦記﹂ / 安田登
見出された世界――アーシュラ・K・ル=グウィンにおける名・影・帰還 / 佐藤真理恵
■世界という精神
ちいさな世界と怒りについて / 谷崎由依
美しい偽史 / 西田藍
ル=グウィンとクリエイティビティの時代――﹁西のはての年代記﹂をめぐって / 藤井光
ロマンス / 髙山花子
■物語を語り継ぐ
訳すように書く――ル=グウィンの晩年作・未訳作から / 大久保ゆう
ル=グウィンと世界文学 / 津田雅之
アーシュラ・K・ル=グウィンと文藝共和国の夢――﹁西のはての年代記﹂三部作と﹃ラウィーニア﹄の場合 / 中西恭子
ラウィーニアの物語は終わらない――﹃ラウィーニア﹄と﹃アエネーイス﹄をめぐる試論 / 勝又泰洋
■西の善き魔女の年代記
ル=グウィン全邦訳書籍解題 / 宮本道人
■今月の作品
深森有/石井格/Resu/ゆずりはすみれ/森ジュンイチ
選=水無田気流
■われ発見せり
キャラクターは﹁図像﹂なのか? / 松下哲也
書容設計 editorial design = 羽良多平吉+えほんごラボ heiQuiti HARATA @ EDiX with ehongoLAB.