試験的に詩人が直接詩書を売り、確実に詩人に売り上げが全部届く、読者が確実に詩人に直接カンパできる場所を作ろうと思います。 ご存じのように、詩人が出発するとき、ほとんどの詩集は自費出版で制作されます。たとえば、宮沢賢治の第一詩集『春と修羅』は自費で制作され、ほとんど売れませんでした。中原中也や立原道造、そして戦後の詩人もほとんど自費出版から出発しています。 この事情から、普通生活力のないといわれる(笑)詩人は、出版したはいいが、その力を伸ばすためにも次なる苦心をしなければならなくて、これは本来的には詩を書くということとは別の苦心です。 詩集の書店や問屋さんを介した流通経路は貧しいものですし、書店に注文できるようになっている出版社による自費出版もありますが書店に出向かなければなりません。 しかし、ここで直接著者に注文することによって、書店に行く労も節約でき、また、中間マージンは介在しませんので、詩人にストレートに寄与します。 詩集を読み、楽しみ、評価するのは読者自身=あなたです。 この詩人産直販売によって、いろいろな雑なものが介在しない、読者と作品を介した純粋な対話が実現できる、とぼくは思っているのです。きっかけとしてはこのサイトを管理する僕(清水鱗造)の詩集もここに紹介いたしますが、これからここに掲載する詩集を評価するのはあくまで読者であるあなたであって、あなた以外ではありません。 掲載詩集の順番は、著者名のあいうえお順です。
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