一茶の書 北大路魯山人

 今日は、北大路魯山人の「一茶の書」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 近代俳句における一茶の魅力は破格だ、という話しはなんども聞いたことがあるんですが、今回は魯山人による、一茶の芸術論で、とくにこの箇所が印象に残りました。
一茶の句は「装わない心境直写の妙相をたたえている」「一茶の書に今一倍気品があり、そして、同時に気力があったら、どんなに立派であったろうか——などという人も中にはあるようだが、私は一茶の書には、むしろそれがないのが、その真実ではなかろうかとするものである。」
 一茶の句は青空文庫にはほとんど無いんですが、俳句ブログやwikiquoteにいろいろありました。ちょっと再読してみて、春を愛でる句がみごとで、動物のことを思い描いた句が、印象に残るように思いました。小さい問いを書いているのに雄大な時間が流れるところが一茶の特長のように思いました。
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 我と来て 遊べや親の ない雀
 蟻の道雲の峰よりつづきけん
 雪とけて村いっぱいの子どもかなquomark end - 一茶の書 北大路魯山人
  

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