今日は、広津柳浪の「昇降場」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
文久元年に生まれて1928年に67歳で没した広津柳浪の軍記作品を読んでみました。
汽車にのって出征する軍人を見送る、停車場の女たちを描いた作品でした。そういえば漱石の草枕(1906年)の終盤でも、こういう停車場の場面が唐突に挿入されていると思ったんですが、この広津柳浪の昇降場のほうが1年くらい早く書かれていたようです。この数年前に日露戦争があって、鴎外や漱石のみならず、日本の多くの文人がこの状況を見ていたのでは、と思いました。
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追記 「貴方は死んで呉れちゃいやですよ。決して死ぬんじゃありませんよ」という妹に対して『もう可い、何も云わない方が可い』と述べる軍人が描写されていました。戦時中の不和と暗さが描かれる終盤の記述がありました。


