生爪を剥ぐ 葉山嘉樹

 今日は、葉山嘉樹の「生爪を剥ぐ」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。 
 古典と比較してみて、近代小説の特徴は、自然が壊れた場に居る人間が描かれるようになった、と聞いたことがあるのですが、この作品はまさにこの近代化に見舞われた、暗い世界が描きだされていました。「健康を失って」いる「薄暗い陰気な」「地獄」のような「運河の汚ない濁った溜水にその向うの大きな工場」といった環境に囲まれた「プロレタリアの群居街」で労働者が「総崩れにな」って生活苦にあえぎ、家族の繁栄を願うことが困難になっているところが描きだされます。しかしながら幼子も、労働者の「僕」も盛んに動き回って次のところへ向かおうとしている、近代の熱気を活写した文学作品に思いました。
  

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