今日は、梶井基次郎の「雪後」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
これはチェーホフの、雪に戯れる二人の少年少女を描いた名作「戯れ」へのオマージュ作品になっています。
梶井基次郎と言えば青年の個人的な憂鬱を幻想的に描きだした、独り者の世界観をみごとな文学に昇華した作品が代表作だと思うのですが、今回のは若くして大学での「地味な研究の生活に入」り、そうそうに婚姻した「行一」という青年の、静かな日々を記した作品でした。
作中で梶井基次郎は、チェーホフの名作「戯れ」をかなり長く引用してゆきます。少年と少女の雪の「戯れ」の後の世界を、梶井基次郎が、原作と異なる展開で書いてみたのでは、というように思いました。
次回、二日後にこのチェーホフの「戯れ」を電子書籍化してみたので読んでみようと思います。
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