今日は、チェスタートンの「青玉の十字架」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
イギリス探偵小説の妙チェスタートンが描きだす、探偵ヴァランタンと、巨漢の大盗賊フランボーが相まみえる、不思議な奇譚を読んでみました。青玉というのは高価なサファイアの宝石の、ことです。
装画をクリックするか、ここから全文を読む。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約5秒)
追記 ここからはネタバレを含みますので、近日中に読み終える予定の方は、先に本文を読むことをお勧めします。これはブラウン神父が探偵小説にはじめて登場する、記念碑的な作品なんだそうです。途中までずっと、この小柄な神父のことは、作中でほとんど取り上げられていなかったのですが、あらゆる人間に変装する大盗賊フランボーの正体をみごとに暴いて、高価な「青い十字架」を盗賊の手から守り切った神父が、その手練の推理と、奇妙な行動の真相を終盤に語り尽くす、起承転結の転結がみごとな小説でした……。いま読むとちょっと古風すぎてあまり驚きを感じられないところもあるのですが、百年前の物語世界を楽しんで読めました。