今日は、太宰治の「雪の夜の話」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
「スルメを落してがっかりするなんて、下品な事で恥ずかしいのですが、でも、私はそれをおねえさんにあげようと思っていたの。」というところから始まる短編小説です。お土産の食べ物を落としてしまった代わりに、雪景色の美しさをおねえさんへのお土産にしようと思いつく幼子の話なんです。
戦中戦後すぐの近代小説の中で、この作品はとくに当時の貧しさを念入りに描きだした小説に思いました。
美しい心もちと、尾籠な話しとが2重に積み重ねつづけられる、奇妙な展開の物語でした。
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