今日は、山本周五郎の「季節のない街」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
僕は「季節のない街」を5年前に全文、読んでみたんですけど、日本のいくつもの映画で印象深かったものが、山本周五郎の小説の中にあまたに記されていました。山本周五郎は時代小説を主に書いたと思うんですが、今回のは戦後すぐを描きだしたものです。現代社会と共通項が多いように思います。この山本周五郎の小説はちょうど、近代と現代との……中間が描きだされた世界のように思えました。
じっさいはどういう事情で描かれたのか分からないのですが、この「季節のない街」は、戦争孤児のことを考えて物語を創っているところがあるように思う短編が、いくつもありました。ぼくは「肇くんと光子」という短編がいちばん楽しかったです。それから終盤「たんば老人」の「泥棒」に遭遇するエピソードが印象に残りました。
いちばんはじめの六ちゃんが運転する幻の電車に導かれて、物語の世界に引き込まれてゆきます。戦争が終わったあとの世界が、いったいどういうものだったのかが垣間見えるように思いました。(※これは5年前に書いた紹介文です)
装画をクリックするか、ここから全文を読む。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約200頁 ロード時間/約5秒)
追記 今回から、新バージョンの電子書籍を実装してみました。縦書きページの、本文の右上に、いろんなボタンを作りました。右上の[+]ボタンから文字の大きさを自由に変更できるようにしました。また、右上の[えんぴつmenu]ボタンから、シェアボタンなども追加して、ブックマークしやすくしました。また[スポイト]ボタンから背景色を選べるようにして、本文を読みやすくしてみました。
それから表紙絵をきれいに表示させることに成功しました。文末の底本の見た目と内容も、色あせた文字で美しく整形して、表紙絵の左右にひろがるイメージカラーも用意してみました。
※以下は雑文です。クリックで表示されます。
追記 この1ヶ月間で300回ほどの失敗と実験を繰り返して、やっと新バージョンを実装できたんですが、この電子書籍は、地下鉄に乗車中でもスマホで本を開きやすいように、たったの1クリックで装画をスキップして本文だけを表示できるように、調整しました。また高性能PCでも流麗に表示されるようにUI意匠を設計し、サイト名と表紙絵は、フェードインアニメーションで表示できるように工夫しました。1000ページを超える長大な本も表示可能で、タブレットやノートパソコンなどでも快適に読書できるようになりました。サイト名の墨文字はこれはプロの書家のかたに5年前に依頼して書いてもらったもので、かなりのお気に入りの文字で、5種類くらいあります。全画面写真も数十種類以上用意してみました。
◎ 背景色を以下から自由に選べるように改良しました。
サンプルではどうも色が沈んでしまって見分けられないのですが、
「晴」や「白雪」などには、
文章にもオーバーレイやソフトライトといった光が降りそそいでいるため、
文字がうっすらと細くなって、読みやすくなっているのです。
モニタや光源によってはこれらは見分けられないかもしれません。
ブラウザのキャッシュが残っていると、もしかすると、古いバージョンで表示される可能性があります。その場合は「シークレットモード」を使うか、あるいは、新刊のほうを読んでみてください。
今日から、数百冊の全ての本に関して、フォントサイズの変更ができるようになりました。この機能によって、拡大図書(大活字本)を完備できることになりましたので、これは視力が衰えつつある方にも、介助者の操作さえあれば、大きな文字で本が読めます。苦労してバージョンアップの実験を繰り返した甲斐はあったかなあ……と、思っています……。


