残された日 小川未明

 今日は、小川未明の「残された日」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 「残された」というのは「居残りさせられた」という意味なんですが、これは小学校低学年だけのために書かれた児童文学です。出来ない算数の計算をやらされて、出来ないだけなのにサボっていると誤解されて怒られる、長吉少年の物語でした。やたらと考え込んでしまって、勉強したり遊んだりすることが出来なくなってしまって、考えの迷路の中に迷ってしまってどうにもならない幼子の、その道のりを辿る物語でした。すずめに話しかけたり、すずめに願いごとをしたり、すずめの生き方をうらやましいと思ったり…………。
 

縦書き文庫の装画

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(総ページ数/約10頁 ロード時間/約5秒)
 
追記  ……すずめの生き方をうらやましいと思ったり、最後には、すずめは言葉も分からないからべつに偉くないのだ、と思ったりする長吉少年を描きだす、短編でした。
 「偉い」という言葉が奇妙に使われているのが印象に残りました。おそらく、少し前の時代の、宮沢賢治の「どんぐりと山猫」で述べられた「えらいのだ」というのを連想しつつ書かれた童話なのではと、思いました。