今日は、小川未明の「脊の低いとがった男」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
鉛筆を削るための小刀をもらった太郎は、うれしくなって、いろんな紙や鉛筆をサクサク切って遊んでいました。学校の帰りに、妙な形をした桑の枝を見つけます。太郎は小刀で、この魔法の杖のような枝を切り取ろうとします。
そこに突然、妙な男が現れます。背が低く頭が妙に尖っている男が、少年にぐっと近づいて来るのでした。太郎は小刀を取り出してにらみ合います。男は少年のことをよく知っていて、妙なことを語りかけます……。
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(総ページ数/約10頁 ロード時間/約5秒)
追記 ここからはネタバレなので、今から読み終える予定のかたはご注意ねがいます。「背のひくい尖った男」の正体は、新しい小刀で削って捨てられてしまった「小さな鉛筆」が、太郎をうらめしく思って夢の中に現れた、まぼろしの姿、なのでした。付喪神の物語を小説にした、小川未明らしさの冴える童話なのでした。