こども風土記 柳田国男

 今日は、柳田国男の「こども風土記」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 百年前の全国各地にあった、子どもの遊びのことを研究して分かりやすくまとめた随筆集でした。
 今でも残っている「こっくりさん」に似た、謎のお告げの言葉を、遊びの中心に置いている遊技がいくつか記されているのが印象に残りました。古くは亀卜きぼくなどで占いをしたのと、なんだか共通している幼子の遊びのことが記されていました。大人の仕事や、お祭りの不思議なところが、幼子たちの遊びに転用されたところもあるようなのです。
 仕事道具をおもちゃにしてしまう幼子たちのために、代用品として安全な玩具をつくって与えた、それが商業化したのがいまの玩具なんだということも記されていました。
 

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追記  鬼ごっこに似た「鬼ごと」の遊びが「中でも特によく発達している」し、たいへん多様であるという指摘は、現代でも通じる考察の内容に思いました。
 ただ、自分の人生で「鹿・鹿・つの・何本」という遊びに遭遇したことが一度も無いので、どうも、この遊びの謎については自分はどうもよく分かりませんでした。結論だけを書いてしまうと……現代の「日本大百科全書」に、「こども風土記」でも示唆されていたことが、こう書いてありました。『鹿遊び / これは明治時代に外国から入ってきたもので、世界各国に広まっている遊びであるが、日本では昭和初期にはすでに忘れられてしまった遊びである。』
 どうもおにごっこの遊びとは違って、土着の遊びでは無かったようです。