大船駅で 萩原朔太郎

 今日は、萩原朔太郎の「大船駅で」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 詩人がとくになんというものでもない旅のエッセーを書いているんですけど、これがなんだかすてきでした。何かをし始める寸前のところ、旅がまだ始まってないところがもっとも魅力的であるというのは、うっすら思っていても言葉にできないとふつう思うんです。萩原朔太郎は、ふだん思ってることからもう詩なんだなと、思いました。本文こうです。
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  旅行の楽しさは、しかし旅の中になく後にない。旅行のいちばん好いのは、旅に出る前の気分にある。『旅に出よう!』といふ思ひが、初夏の海風のやうに湧いてくるとき、その思ひの高まる時ほど、実際に楽しいものはないだらう。旅行は一の熱情である。恋や結婚と同じやうに、出発の前に荷造りされてる、人生の妄想に充ちた鞄である。quomark end - 大船駅で 萩原朔太郎
  

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