寝ぼけ 夢野久作

 今日は、夢野久作の「寝ぼけ」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 夢野久作といえば日本三大奇書ともいわれる「ドグラ・マグラ」が有名で、ぼくはこれを十年くらいまえ最後の頁まで読んだことがあるのですが、氏の作品をいくつか探してみると、意外とみじかい児童小説をたびたび書いています。今回は、夢野久作の奇書のなかでも、かなりの掌編で内容が……寝ぼけまなこで書いたような作品で、ほぼ内容が見当たらないという、なんだか見たことの無い奇書になっているように思いました。
 

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追記  夢野久作という作家名は、福岡の方言で「夢見がちな人間」という意味だそうで、氏は悪夢をとくに好んで描きだしたと思います。夢の中の感覚を巧みに捉えて、小説や映画ではありえないような、断片的で尻切れとんぼになって曖昧模糊としてとりとめのない物語展開が今回、実験的に記されたのでは、と思いました。