今日は、柳宗悦の「改めて民藝について」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
これは民芸論について記した随筆です。道元の思想をまず書くことから始めています。道元の言葉の「空手にして郷に還る」ということの逸話と、「柔輭心」の考えについて書いていて、民芸を評するにあたっても、道元のように「空」と「柔輭心」というのを重んじて、民芸を考えてみる、ということを述べていました。
それで、民芸というのはなにかというと、美術や伝統工芸とはなにか違うものがあって、この魅力をあとから総称して「民芸」と呼んだ。柳宗悦は、民芸とはなにかということを、本文にこう書いています。
ただじかに見て美しいと思ったものが、今までの価値標準といたく違うので、後から振り返ってみて、それが多く民衆的な性質を持つ実用品なのに気づき、総称する名がないので、仮に「民藝」といった(略)民藝の美を「貧の美」といってもよいが、この「貧」は「私に染まぬ平の心」に他ならぬ。
「在銘の作を作る時より、無銘品を作る時に、もっと自由さを持つであろう」という指摘が印象に残りました。
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