今日は「日本国憲法」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
これは戦後すぐから1946年11月にかけて作られた日本国憲法です。戦争の加害と被害を繰り返さないということを中心にして考えられた憲法で、精読するには十年以上はかかるのかと思うのですが、通読は意外と容易で、ほぼ1時間くらいで読める本になっています。
憲法の前文や本文に記された「自由のもたらす恵沢」や「個人として尊重される」それから憲法がみとめる自由を「濫用してはならない」あるいは「意に反する苦役に服させられない」という文章が印象に残ります。
戦前戦中の近代文学の時代から極端に変わったのは「検閲は、これをしてはならない」「思想及び良心の自由」「学問の自由は、これを保障する」という言論の自由の箇所かと思います。三木清の生きた時代にこのような法があれば、氏は獄死せずに済んだのではというように思いました。
また憲法前文には他国の人々が「平和のうちに生存する権利を」持っているべきであるという政治的意志のことが書かれてあり、世界人権宣言と同様に、日本に生きるあらゆる人にも憲法による自由が保障されるのだというように思いました。
装画をクリックするか、ここから全文を読む。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約50頁 ロード時間/約5秒)
追記 本文がむずかしすぎて読めないばあいは、第1条から第7条までをいったん脇に置いて、憲法8条から読みはじめると良いのではと思います。また「子どもとおとなの日本国憲法」という本がインターネット上にも公開されているので、参考にしてみてください。