今日は、柳原白蓮の「私の思い出」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
明治の中ごろに生まれた柳原白蓮(柳原燁子)女史の短い随筆を読んでみました。柳原白蓮は大正から昭和初期にかけて歌集を4つだしている歌人なんです。
漱石が活躍した時代に歌人として生きていて、敗戦後に、平和のことや、明治生まれの女性の一生について記しているものでした。富豪との結婚生活ののち、出奔して、世間から大バッシングを受け、肉親から絶縁を申し渡されてしまったころの思い出を書いていました。
離婚と再婚が「事件」として報道されて、wikipediaにも詳細にこの記事が記されてありました。このころの思い出の文章が印象に残りました。本文こうです。
忘れられないのは九條武子夫人でした。あの人だけは私の心をそっと温かく抱いてくれた友でした。世間から無惨に軽べつされている人を、たとえ内証にしろ蔭ながらいたわり愛しかつ同情したということはやはり相当の勇気のいることにちがいありませんもの。
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追記 敗戦の寸前に息子が戦死したことや、米国から女性の作家として取材を受けたことも記してありました。「今はこうして老年になりましたが、しかしふしぎに、魂は年とともに、いきいきと、若く新しく育ってゆくような気がします。」という記載が印象に残りました。


