今日は、坂口安吾の「諦めている子供たち」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
坂口安吾は、百年前の東京の人間の生きかたのダイナミズムを書いた作家だと思っていたのですが、今回は故郷の新潟の方言や子どもたちの様子を描いた随筆でした。雪国なので、野外で泥んこになって遊ぶような男子小学生はほとんどいなくて、屋内で静かに遊ぶ子どもが多かったこと「小学校にすらも野外運動場が全くない」と思えるほど、外で遊び回れる場所が乏しかったということを記していました。
自身の故郷は生えぬきの港町で「遊ぶ町だ」った、というように書いているのが印象に残りました。本文こうです。
新潟は古来遊ぶ町だから、独特のうまい食べ物は非常に多いところだ。特に冬向きのものに多い。北海道の「鮭ずし」は元来新潟のもの……
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