今日は、幸田露伴の「運命は切り開くもの」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
運命はどうにも存在するものであって、貧しいところに生まれたり、生まれただけで富に溢れていた人も居るわけで、この運命を無視するわけにもゆかない。「運命が無いなぞといふことは何程自惚の強い人でも云ひ得ない事でせう」と幸田露伴は指摘しています。この運命を神聖視してはいけない。「向上心といふ高いものを蹂躪する卑屈の思想に」おちいってはいけない、と露伴は記します。向上心を持って進歩してゆくことが重要である、ということを書いています。変えることの出来ない運命はあるものですが、それに飲みこまれてしまったり「運命を測知しよう」としてはいけません、運命を乗り越えてゆく工夫をしましょう、と説いていました。
負の運命を超克するには「当人の心掛や行為」や「自己の修治」がたいせつだ、と説いていました。
歴史に名を残す人たちのほとんどは、こういった当人の開拓心によってひらかれていったものだ、とまとめてありました……。
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追記 またいつか幸田露伴の中篇や長篇も読んでみたい、と思いました。