今日は、中原中也の「暗い天候」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
中原中也「山羊の歌」の「冬の雨の夜」の、続編としての詩が、この「暗い天候」なのだそうです。
秋から冬へ向かう暗さが、暖房の効果が得られない百年前では、今と比べものにならなかったのでは、というように思う近代詩でした。近代の魅力が凝固したような詩に、思いました。「畜生」という言葉が詩の中で描きだされていて印象に残ります。
犬が吠える、虫が鳴く、
畜生! おまへ達には社交界も世間も、
ないだろ。着物一枚持たずに、
俺も生きてみたいんだよ。
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