今日は、谷崎潤一郎の「細雪」その54を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
奥村啓坊は不倫をしていて、結婚相手としては問題があるということが前回、明らかになったのですが、では板倉は妙子とうまく関係を築けるのかというのが、今回の対話の中心なのでした。家柄や教養や財産というものを持たない板倉なんですが、妙子との相性もよく二人はもうすでに、結婚について約束しあっている仲となっているのでした。
ただ、妙子を狙っていたボンボンの奥畑はこの結婚に憤慨するはずで、この三角関係がどうも波乱を生むはずで、対応をあらかじめ検討しておく必要があると、姉妹で話しあったので、ありました。次回に続きます。
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当サイトでは『細雪 中巻一』を通し番号で『細雪 三十』と記載しています。『中巻三十五』は通し番号で『六十四』と表記しています。
「細雪」の上中下巻、全巻を読む。(原稿用紙換算1683枚)
谷崎潤一郎『卍』を全文読む。 『陰翳礼賛』を読む。
■登場人物
蒔岡4姉妹 鶴子(長女)・幸子(娘は悦ちゃん)・雪子(きやんちゃん)・妙子(こいさん)