細雪(67)谷崎潤一郎

 今日は、谷崎潤一郎の「細雪」その67を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 十数年ぶりに、名古屋の爛柯亭を訪れた姉妹たちが描かれます。雪子のお見合い相手である沢崎氏と対面が近づいてきたのですが……どうもこれまで聞いていた「雪子さんをぜひ娶りたい」という沢崎氏の意向というのは存在しなったということが判明してしまいます。
 幸子が聞いていた話しとは異なっていて、お見合い相手の沢崎氏には積極的な思いは無く、雪子がどういう人かほとんどまったく知らずに居て、他のものたちが強引にこの見合いを用意してしまったので、とりあえず会うだけ会うことにした、ということが分かってきます。幸子としてはもう、雪子と沢崎氏とのお見合いは断りたいという気持ちになっているのでした。沢崎との婚約はまったく期待できない……こういう状況で、夜に蛍狩りに出かけることになった姉妹なのでした。
 

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当サイトでは『細雪 中巻一』を通し番号で『細雪 三十』と記載しています。下巻の最終章は通し番号で『細雪 百一』と表記しています。
「細雪」の上中下巻、全巻を読む。(原稿用紙換算1683枚)
谷崎潤一郎『卍』を全文読む。 『陰翳礼賛』を読む。
  
■登場人物
蒔岡4姉妹 鶴子(長女)・幸子(娘は悦ちゃん)・雪子(きやんちゃん)・妙子(こいさん)